生きる意味より、死なないでいる理由
大学4年の秋、私は大学図書館の閲覧席から、突然立ち上がれなくなりました。
ひどく感動する本を読んでいたとかではありません。講義の合間に、卒業論文の資料を探しに来ていて、そろそろ次の講義の時間だから行かないと、そう思ったときでした。
次の講義は、とても尊敬する教授の、本当に面白いもので、毎週楽しみにしていました。卒業まであと少し、残り少ない講義が寂しくてしょうがないくらいでした。
そんなだから、講義に出席したくなくて、身体が動かないわけではありません。ただ、どうにもこうにも