伯父とビッキは私の目標です。(メンバーシップ&単体販売)
みなさんこんにちは。
今日は、昨日予告した通り、砂澤ビッキにまつわる私のエピソードをお話ししようと思います。
以前書いたことがあるかもしれませんが・・・
10年以上前になりますが、当時していた教諭(期限付)の仕事を辞めて、葛布を織るために静岡に移住しようと本気で考えていた時期がありました。実際に準備も進めていました。でも、私は北海道と雪のある暮らしが大好きなので、本当に行くのか?いやでも葛布を仕事にするならば行くのが最善だろう、私は決断は早い方ですが、その時はとても悩んでいました。今思えば、悩んでいるということは行きたくないということとイコールなのですが。
そのような時に、ある展覧会が開かれていたので何気なく足を運びました。北海道立近代美術館だったか、芸術の森美術館だったか、そしてどのような展覧会だったか?すっかり忘れましたが、何人かの作家の作品が展示されている、大きな展覧会でした。順路的にはもう終わりぎわだったと思います、砂澤ビッキの、大木をノミで彫った作品が数点、ものすごい存在感と並々ならぬ佇まいを纏って展示されていました。私は初めビックリして(とにかくすごい存在感で目に飛び込んできました)、そして号泣してしまいました。なぜ泣くのか?自分でも訳が分からなくて、周りにはお客さんがたくさんいますから、我慢しようとしたのですが、我慢しようとすればするほど涙と鼻水がどんどん出てきて困りました。次の瞬間、静岡に行くのはやめよう、私は北海道に暮らそう、と決めました。砂澤ビッキの作品の向こう側には、私の知っている、そして大好きな、北海道の、厳しさを内包する広大な自然と動物とそれらの営み、そして素晴らしい景色がありました。これは大袈裟でもウソでも誇張でも何でもなく、砂澤ビッキの作品からは、本当にそのように、北海道の厳しくも美しい風景が伝わってきます。私は北海道が大好きなのだ、ここに居たい、と強く思いました。それで、移住は止めました。
先日、札幌で砂澤ビッキと縁のある方達が開催した写真展がありました。そこへ行って、ビッキの写真に囲まれながら、その写真を撮った方とお話をしていたら、また泣いてしまいました。一体何なのでしょうか?笑 今も、これを書きながら、泣いてしまいます。笑
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