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〈葛布の帯のシワについて〉

締めた時のシワの残り具合についても尋ねられます

昨年末に仕立ててもらった八寸帯を先日締めてみました そのシワはこのような具合です

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これはあくまでも私の所で織っている葛布の帯についての話ですが

織りたての新しいうちは、雰囲気としては布というよりどちらかというと紙、和紙のような感覚に近く クシャッとしたらクシャッとしたままです 手で伸ばし 畳み しばらく置くと落ち着きますが 
シワは完全には消えません

アイロンをかけて頂くことも可能ですが(中温、当て布)絹を使っているため 帯を使うたびにアイロンをかけるというのはあまりお勧めできません

八寸帯ならだいたいシワになる場所が決まってくるので 普通に使っている分にはそれほど気にならないと思います ただ 最初にお使いになるときには 後々 シワになった部分がお太鼓にかかってしまうとか そういうことのないように、場所を確かめながら締めて頂くと良いと思います

少し経って布が柔らかくなってくると、全体的にシワも馴染み、そう気にならなくなります 紙から布に近づく感じです

昨年末、リース&レンタル用にと 仕立ててもらった八寸帯を ちょっとしたトラブルを良い機会と 仕立てたままぬるま湯で洗ってみました
写真もその帯なのですが

その時の様子はここ↓
blog葛乃記『仕立ててある葛布八寸帯を洗ってみた』
https://sessou-kuzunonuno.tumblr.com/post/190409984977/)

流石に仕立てたまま水洗いというのもあまりおすすめは出来ませんが、葛の糸は伸び縮みが殆どしませんので、濡らしたからといって激しく縮むようなこともありません

北海道の葛布の歴史はまだほんの10〜20年程度
…といっても私が織るようになってから、というだけの話ですが…ご自分の感覚で手入れをしながら大事に使い育てていく
それも愉しみの一つでもあると思うので
ひとつひとつの葛布の様子を確かめながら 末永くお付き合い頂けたらと思います

お気づきのことがありましたらいつでもご連絡ください

それにしても写真の葛布
織ってから一年ほど経過したものですが やはり底光りするような光沢が増しているように思います 

リース&レンタル用ではなく
自分用にしたくなってしまいました

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