<六寸帯について>
写真の帯は六寸ではなく五寸ですが 半端な幅なので販売を取り下げ 試着用としたものを自分で締めてみましたら、とても心地良く、ボリュームも出て雰囲気も良く、感動しました
写真↓は前で結んだ状態を自分で撮りました この後、ぐるっと後ろに回します
次の写真↓は外出して戻った後に撮ったので少し乱れていてかなりお恥ずかしいですが、柄の出方が面白かったのと、このように体に巻く部分はお好きな幅で折って使っていただく その様子もお伝えできるかと思いましたのでご紹介します
八寸帯のように見えるのに八寸帯ではない そのどちらともつかない=どちらにでも片寄れる、白黒はっきりしない感じが とても面白いと思いました
また、単(ひとえ)の帯でも折り上げることで帯がしっかりとします デメリットは、使い始め、幅を決めて折るのは多少手間 というくらいでしょうか
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この日は9月初めでしたが札幌でも恐らく30℃を超えるくらいの蒸し暑さで大汗を書きました 帯を洗うというとビックリされることが多いですが、汗でグッショリとなってしまった帯をそのままタンスにしまうことは私の感覚ではどうしても現実的ではなく、すぐに水洗いしました
(↓張り木)
残念ながらあまりの暑さに洗った時の写真を撮り忘れたのですが 水を通した後、「張り木」という道具で帯の両端を固定し張って、天日干ししました
これは別の帯地ですが、このような感じです
乾くと少し布の歪みというか凸凹が出てきます これは葛の糸の不均一さによるものでもありますが、私の技術的なものの至らなさでもあります 本当は隠したいですが、正直に公開します
当webサイト内の「葛布の帯のお手入れ」のページ では「水洗いの後は布の風合いが変化し歪みが出ることがあります」という記載がありますが、 それはこういう類のことです
蒸気アイロン(中温)でかなり落ち着き、葛布の平らな光沢も戻ります
しかし、これらはあくまでも私が自分で制作したものを実験も含めてしていることなので、
もしもお持ちの帯地を水洗いされる場合には、何があっても動じない覚悟でどうかよろしくお願いいたします 万が一何かありましたら、お役に立てるかどうかは状況次第ですが、ご相談ください
(ご参考:葛布の帯のリペア・リユース)
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以上、六寸帯(五寸帯)のレポートでした ご参考になったでしょうか
葛布の帯地についてご質問などありましたら、お気軽にお寄せください
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