〈節糸について〉
布目の写真です
昨年末に織り上げたもので 4ヶ月ほど経ちました
経糸に使った節糸の節が葛糸の結び目とランダムな格子を作り出し 無地ゆえにそれが際立ち表情豊かです
写真は横方向が絹の節糸、縦方向が葛の糸です
経糸の密度が高いので 最初は見た目も触った感じも経糸の絹糸が前面に出ていました でもほんの数ヶ月の間にそれが少しずつ馴染んできたようです クッキーやうどんの生地を少し寝かせて馴染ませるのに似ているなぁと思いました
触っていてとても気持ちが良いです
節糸を経糸に使い織るのは少し大変で それを改善しようと思うと(絹糸の状態を優先する織り方をすると)葛の糸の表情が出にくくなる、かといって葛の糸を優先させると絹糸に負担がかかってしまうしで、こちらを立てるとあちらが立たず状態 だんだんと敬遠するようになっていました。でも経糸と緯糸の密度が程よく噛み合うと、葛の結び目とこんな風に混ざり合うことを初めて知りハッとしました 節糸の雰囲気も好きです
敬遠せず自分の腕を磨いていきたいと思いました
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葛布角帯地 無地 「結び」
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