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〈北と南の植物の違い〉

関東方面で線路脇に蔓延る葛を見た時に 
あれ?葛ってこんなだったっけ 
と思ったことがあります
札幌のものよりグロテスクというか うわっと覆いかぶさってくるような迫力があった
札幌のはつるんとしていて小ぶりです 葉が大きくなっても迫力はあまりありません 蔓も細いです

九州出身で幼少の頃良く葛の根を叩かされた(葛粉を取るため)という方が、自宅の目の前に大量に生えている葛を何年も葛だと分からなかったと言っていたこともありました その方も「葛ってこんなだったっけ?」と言っていました

植物がその土地に適応し進化する事は良く知られた話ですが 当たり前に考えてしまいがちな「半年間 雪に埋まっても春に芽を出すこと」は その中でもとりわけ凄い事だと私は思います
それに雪解けを待ってから芽吹き雪が降る前に冬支度をする 本州の葛と比べて多分前後2ヶ月くらい 生育期間は短い

先日、全国で葛布の帯地を織っている所(人)は私の知る限りで7箇所と書きましたが
そのどれもの雰囲気が違うのは織り方や織り手、道具の違いが大きいですが
繊維はどの地域、どのような気候の中で採取されたものか?
という視点で見るとまた面白いのだと思います

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