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単(ひとえ)の半幅帯について

先日六寸帯地について書きましたが、写真は単(ひとえ)の半幅帯地です。薄く軽いので長時間の着用や日常使い、特に蒸し暑い時などは体への負担が少なく快適だと思います。

・軽い
・緩みにくい
・帯が身体と共に呼吸をしているような一体感、気持ちよさ
というのが、光沢に次ぐ葛布の帯の三大特徴であると私は思いますので、布を布のまま使える帯を提供、提案し、使っていただきたいということが常に根っこにあります。単の半幅帯はその具現でもあるわけです。

実際に葛布の帯をお使いの方から、
「30度を超える暑い日に一日中着物を着ていたが着物を着ている気がしないくらいに身体が楽だった」
「葛布の帯は空気のように自然」
といった感想を頂いた時や、
単の半幅帯を「ハリがあるので何の問題もないですよ」と素敵に締めておられるお姿を拝見した時には感無量でした。現代において帯は硬いものというのがほぼ常識となっている中、初めの頃は恐る恐るの制作でしたが、実際にお使いいただける方達がおられて、今私は自信を持って制作することができています。本当に有り難いことだと思います。

何が良い悪いの話ではなく、お好みや用途によるのはもちろんです。

葛布半幅帯地『縁』
https://kuzunonuno.com/en-fuchi/

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(変更履歴)
2024.5.8   一部修正
2024.9.21 部分的に書き直し

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