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〈札幌の葛布について〉

植物の南北の違いについて以前少し書きましたが 繊維の質も産地によって違うと思います 何しろ同じ札幌市内でも葛の生えている場所によって繊維の質が違うので 採取の手法や微生物の影響をも考えると全国的に見るともっと違いが出てもおかしくはないと思います

札幌産の葛布は 私の知る限り歴史は全くありません あるとすれば 私が織り始めてからの20年ぽっち
ですので、私のところで織った葛布の帯をお使いの方は それは歴史的にみて前代未聞といいますか 人類初の体験 そう考えると 何だか壮大というか すごいですね

しかし同時に、札幌産の葛布は前代未聞であるが故に経年による変化も未知であり そのため私も自分で変化を見ている葛布を手元にいくつか置いてはいますが、保管状況、使用状況により必ずしも同じ経過を辿るとはいえません

お手元の葛布の帯、お使いになりながら少し観察をして、何か気になること〜特に織り目の中で糸が切れているとか ほつれてきたなど〜がありましたら、早い段階でしたら修復も可能と思いますし私にとっても大切な学びとなり 今後より良い帯地の生産につながりますので
どんな小さな事でもお気軽にお知らせください

葛布の帯webサイトに「葛布について」というページがありますのでそちらも併せてご参考にして下さい
https://kuzunonuno.com/about-kudzufu/


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