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〈洗い張り そして六寸帯地について〉

先日お納めしたのは六寸帯地
上の写真では分かりにくいですが経緯とも中央より色を分けており 全部で4つの色テリトリーがあり 締めた時に締め方により色の差が色々に出るようにしています

織り上げてから少し時間が経っており その間 展示をしたりもしていたので、お納めする前に一度水通し お天気が良かったので天日干し
あっという間にパリッと乾き気持ち良かった



六寸帯地をお求め頂いたのは今回初めて
着物の決まり事は守れなくて自分流です、という方のお手元へ届きました そうした感覚をお持ちだからこそのチョイスなのだろうなぁと 織った私も着物に限らずルールはあまり守れない方なので嬉しかったです

六寸帯、昔はあったそうですが今はあまり見かけませんが
半幅帯だと砕けすぎだけど八寸帯だと少し仰々しい というようなファジーなシーンにとても使い勝手が良いと個人的には感じます

また、幅としては角帯地としてもご使用頂けるので ユニセックス、ジェンダーフリーを内包する帯地とも言える 男女の別がハッキリしすぎている着物において この白黒つかない感じが良いなとも思います

仕立て直す手間はありますが 
接着剤を使ったりミシン縫いをしたりしていなければこのように洗い張りも可能なので、
私の所で織った葛布の帯に限って、洗い張りをお受けすることはできないものかしら そういうニーズはあるかしらと 考えています
洗い張りして葛粉の糊がけをすれば張りも戻り 色の雑味も取れ さっぱりすると思うのです

葛布六寸帯地または角帯地
『海松・藍』
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