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〈葛布の帯の保管について 2〉

葛布の帯の締める季節は人それぞれで構わないと思うという事を何度も書いていますが それでも 真冬は出番が少なくなると思います
私も一旦しまいます

前にも一度書きましたが
(葛布の帯の保管について)


葛布だからといって特別なことは私はしておらず、着物を保管する通常の方法と同じで たとう紙で包んで桐素材のタンスにしまっています
帯地の状態のものも 和紙に包んで保管しています
10年以上この方法で保管していますが 特に問題が発生したことはありません
中には たとう紙に包まずそのまま桐タンスにしまっているものもありますが、それも特に何もありません

ただ 北海道なので一年を通して湿度の高い日は真夏のほんの数日で押し並べて乾燥気味で気温も低いので 他の地域でもそれで良いとは必ずしも言えないかもしれません
その事を考慮しつつ でも 基本的には他の着物類と同じようにして頂くのが最も無難だと思います

仕舞い込んでしまうとやはり変な匂いがついたり古ぼけてしまったりするので
葛布シーズンには良く使ってあげる事 出し入れして風を通し愛でてあげること
葛布にとってそれが1番の栄養であり いつまでも輝きを失わない秘訣でもあると思います

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雪草 葛布帯 | Sessou Kudzufu-obi
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