甑列島の葛布
メンバーシップご参加の皆様、いつもありがとうございます。
今回はいつもと少し趣向が違いますが「日本各地の葛布」について、私自身の学びと共に書いていく、その第一弾として、「甑列島の葛布」に触れたいと思います。実は今回、日本各地の葛布事情についての全体を大まかにまとめようと思いましたが、甑列島の葛布のことだけでも大変興味深かったため、単独で記事にすることにしました。
前置き
少し前置きの話をさせてください。
「現在、葛布の伝統的産地となっているのは静岡県」ということを、度々お伝えしていますが、それは「商業的に発展しその手法が現代に引き継がれ、現在も生産がされている地域」という意味としてであって(私としてはそういうつもりで言っていたのであって)、葛布そのものは、他の地域でも作られていました。とはいえ、私も、「どうも九州のあたりでも作られていたらしい」「その他の地域でももしかするとあったかもしれないが現存はしていないのではないか」くらいの認識しかなく、きちんと調べたことがありませんでしたので、今回を良い機会とし、書き記しておこうと思いました。中でも九州の葛布についての情報は度々目にすることはありましたが、そもそも、「甑」が読めませんでしたので、読めない漢字で覚えられず、よって良く知ろうとすることを長年放棄していたのかもしれません。
近代〜現代では、個人作家さんやグループ活動で葛布に取り組まれているところが各所ありますので、今後それについても、私の知る限り、そして情報が公開されている限り、調べて記載していこうと思います。
なお、これは書きかけで、今後記事が修正加筆、あるいは新しく追加される可能性があります。
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