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〈ご依頼いただいて帯地を織るということ〉

昨年の5月に開催した個展のご縁でのご依頼がずっと繋がっていて 今もご依頼の帯地を織っています
その事は本当に有り難くて、毎日感謝しています

そのようにして一年間制作してきて 制作に対する私の意識も大きく変わりました やはり 帯はお使いになる方あってのものなのだなぁ という事を 戒めも含めて実感しています

経糸には座繰り糸、太さや種類の違うものを だいたい8〜10種類くらい使っており、それに合わせて本数や密度 織り方なども変えます
違う種類のものを混ぜ合わせる事はあまりしませんがこれからしていくかもしれません

以前それに関連する事をご紹介していますが
(参考→https://note.com/kuzunonuno/n/n48aff259c7cc?magazine_key=mcc6865a9fa7f

自ずと布の雰囲気もそれぞれ違うので お使いになる方のお好みや どのように着物を着られる事が多いのか〜普段着るのか、お出掛けになる時に着るのか、はもちろんのこと、その方の醸し出す雰囲気や紡ぎ出す言葉 普段何を大事に暮らしていらっしゃるか など あえて聞かなくてもお話をしていると伝わってくるものがあって

非常に漠然とした話になってしまいますが
そうした事が総合的に 糸や織り方の選び方にも自然と影響してきます

私が自由に織るのとは訳が違うのですね

素材や色は このことについてもいつか書きたいと思っていますが、多くを選ばずなるべく限定しています。なので出来ることも限られますが、
制限のある中には無限の自由があるとも感じます

帯地の制作をご依頼いただく際には
遠慮なくどうぞ思う事をお伝えください
できることできないこと、そうしたせめぎ合いの中から、誰も意図しない良いものが生まれるのだと感じます。

素材や染料についてはwebサイトにまとめてありますので良かったらご参考にしてください

https://kuzunonuno.com/about-us/




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