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現実、未来、不安
こんばんは。
今日は、1月10日
気温も低くあの頃を思い出します。
高校デビューしてからは、色んな女の子にちやほや
される毎日。私も女性の包容力が好きで毎日毎日
違う女の子と遊び呆けていました…
そんな毎日が過ぎた頃、高校2年の春。
母からの当たりがきつくなっていた。
早く帰って来い。勉強しないと後で後悔するよ。
女遊びばっかりじゃ無くて、そんなに暇ならバイトでもしなさい。等、私がする事に注意や声掛けをする日々が続き「毎日毎日うるせぇんだよ。分かってるわ自分で考えるから良いんだよ。」と、高校生にもなって親に対し怒鳴り、反抗の毎日。
高校へ行き下校の時間。携帯に珍しく親父からの着信。私は「どうせ早く帰って来いだの何だの言われんだろうな。」と思い無視。
それでも2.30分事に着信がなり、ムカついた私は
応答し「うるせぇ。何度もかけなくても分かるわ」と言った時。「屑羽。お母さん癌だって。末期。もう余り長くない。帰って来い。」
……「わかった。」
息が荒くなった。鳥肌がたつ。
どうでもいい。何もかもどうでもいい。
神様助けてくれ。どうか助けて…
お願いします。何でもします。
家族が幸せに暮らせれば、
一生一緒に幸せに暮らせれば。
僕は何もいりません。何も要らないです
どうか、どうか、どうか
お願いします。お願いしますお願いします
病院に着き見るも耐えない状態の母。
意識はあるし、会話も出来ている。
まるで何も病気していないかの様に。
「なんだ。大丈夫なんだ。」
少し落ち着きを取り戻した俺は
母と対面して。
「母さんただいま。遅くなってごめん。学校だった」
「今日は早いね。約束守ってくれてありがとう。」
「母さんね、癌だって。でも治療すれば大丈夫だって言うから、これからはちゃんと自分の事は自分でやるんだよ?」
「分かった。明日から見舞いに来るね。」
そう言った後、病院の先生に呼ばれ診察室へ親父と向かった。
「残念ながら早期発見が出来ず、辛い戦いになるとは思いますが、進行を遅らせる事は出来ます。家族みなさんで、お母さんを支えてあげてください。」
「はい。」
私は、それから毎日母の見舞いへ行った。
少しづつ、少しづつだけど疲弊していく母
毎日毎日会って話をしても会話が成り立たない。
「母さん、欲しいものある?病院少し暑いね。冷たい飲み物買ってこようか?」
「ありがとうね。大丈夫パパから扇風機貰ったから涼しいよ」
そう言いながら、母は扇風機を逆向きにして顔に当てている。
母さん。そんなんじゃ、涼しく無いよ……
母が癌になってから2ヶ月程たった頃。
見舞いに行き大好きな桃が食べたいと言う母へ
果物屋に行きプレゼントを買いに行っている時。
父親からの着信。
「屑羽。すぐ戻っ待てこい、母さんが…」
早いよ。早すぎるよ。
なんだよこんなの。神なんて居ない。
これが現実。もう無理だ。どうしよう。
どうしよう。どうしよう
母は腹水が溜まってしまいそこに癌が転移
身も心もボロボロだった。
ごめんね。ごめんね母さん。ごめんね。
何度も謝った。今までの事全部全部。
お願いだよ。お願いだよ。
やめてよ。お願いだよ。
何にお願いしてるのか、何をお願いしているのか。
酸素が足らない。声が出ない。息が吸えない。
母にしがみついたまま俺は過呼吸で、倒れてしまった。
それから1日。
忘れよう。忘れよう。
忘れよう。忘れよう。忘れよう。忘れよう。忘れよう。忘れよう。忘れよう。忘れよう。忘れよう。忘れよう。忘れよう。忘れよう。忘れよう。忘れよう。忘れよう。忘れよう。忘れよう。忘れよう。
母の葬式の日沢山の人が来てくれた。
母の友達や、関係者。親父の友達。私の友達。
みんな泣いてた。なんでお前らが無くの?
意味が分からない。
毎日が無。人はこんなにも簡単に死ぬ。
どうせ死ぬなら、自分勝手に生きよ。
高校にも、行かなくなり
母が生前の時よりも酷く荒れ狂って居た。
親父も、母が居なくなった後からおかしい。
鬱になっていたのだから。
時が経ち17歳の頃
親父が彼女を、連れて来た。
「屑羽。紹介したい人が居る。リビングに来れるか?」
鬱になってから、殆ど人と絡んでいなかった親父が、いつの間に彼女を作っていたのだ。
最初は引いた。嫌悪した。
だが次第に自然と、許せた。親父が1人で居るといつか死にそうだから。
「再婚。してもいいんじゃない」
「再婚は、今は考えてないよ。」
「そか。わかった。」
それが、最後の言葉だった。
知らない人が家に居て、帰っても暮らしずらくて居心地が悪い。少しづつ家に帰らなくなったある日…
お兄さんかっこいいねー!いくつ?
ホストとか興味無い?絶対売れるよ!
チャラチャラした男に声をかけられた。
「17.もうすぐ18」
「え!?若いねー!いつ18になるのー?」
「あと半月」
「そーなの!?なら働けるよ!寮もあるし一緒に働こ!」
俺は、誕生日まで2ヶ月あったが嘘をついた。だが、今の家を出れる。寮がある、と言うことに引かれ
ホストになる事を決めた。
今日はここまでに致します。
続きが気になる方居らっしゃれば嬉しいです。
続きは時間がある時にまた書きたいと思います。
ありがとうございました。