誰でも思うところはあるもの
語り口は穏やか、言葉も選んで非常にわかりやすい。法曹会、法律関係にない人でも十分に参考になることが多い。言葉は選んでいるけど、裁判官の愚痴がところどころに漏れているのが面白い。特に千差万別の弁護士への苦言はなかなか勉強になる。裁判官が考える証拠や書証類のとらえ方、それとは相いれない弁護士理論による立証との兼ね合い。語り口は丁寧に言っているけど要は、普段から思っている弁護士への愚痴が貴重なものだと思う。当然、平等に判断をしなければいけない裁判官という職種上、偏った思想や、思考は