映画「Land of Buddha」
映画「Land of Buddha(仏陀の国)」を2024年2月20日(火)にインド大使館で鑑賞した。これは同日に始まり、最終上映が3月5日予定のインド・ドキュメンタリー映画祭で上映された一本だ。
インド政府がプロデュースした観光PR、文化普及用の映画だ。
監督はアーバ・ダヤル。1時間の作品である。
インドなどブッダが生まれ、悟りを得、説法をした地を巡ってゆく。
まずは現在ネパールに位置するルンビニからだ。インド国境も近く、インドから訪問する観光客も多いらしい。
紀元前6-7世紀、のちにブッダとして知られるようになるゴータマ・シッダールタはここに生まれた。マーヤー聖堂があり、その周りには、この地を訪れたアショカ王が建てた石柱がある。
シッダールタはやがて「老い、病、死」ということによって、この世のむなしさを知り、旅に出て苦しい修行の道に入った。
そして北西部のビハール州ブッダ・ガヤという場所で菩提樹の下に座ってひたすらに瞑想していると突如、涅槃に達したという。「目覚めた」ので、「ブッダ」(目覚めた人)と呼ばれるようになったのだ。
仏教における最も聖なる地とされ、インド国内からのみならず、タイ、スリランカ、チベット、ミャンマーなどからの信者も後を絶たない。
ベナレスにおいてブッダは4つの審理に到達したという。
そのうちの一つは、執着をすることなく、悲しみに苦しめられなければ、涅槃に達するというもの。
ベナレス郊外にサールナートという所があってブッダはここで厳しい修行をした。鹿が放し飼いにされていることから、ムリガダーヴァ (鹿野苑=ろきやおん)としても知られる。
ブッダが最後の地を迎えたのはヴァイシャ―リー(ビハール州)という地。弟子のアーナンダとともに過ごしていたが、ブッダは腹痛を訴え、亡くなる。そこには遺骨の一つが収められたストゥーパがある。
遺跡、仏塔、お坊さん、信者たちの姿が映し出されて興味を魅かれる。
駆け足だったこともあるが、地名、人名などカタカナが多く分かりづらい。また「偉大なる」か「聖なる」といった形容が多くて日本語としては聞きづらく、日本語訳が全体にこなれておらず、工夫が必要に思った。