「夜パンカフェ」特別企画
ホームレス問題を解決するため彼ら彼女らに雑誌を売ってもらい、その上がりの一部を報酬とすることで支援してきたビッグイシュー。
社会的困難を抱えている若者でも無理なく働ける場づくりとして取り組んできた「夜パンカフェ」のスペシャル企画が2024年10月12日(土)、けやきの森の季楽堂(練馬区早宮41-13)で開かれる。
午前11時半から午後4時半まで。入場は無料。
西武線の豊島園駅から徒歩で約10分。
今回のパンカフェは、「食」と「職」を通じた若者へのサポート・場づくりに取り組む2つの連携支援団体の協力を得て開催される。
一つは若者によるパンの販売。NPO法人文化学習協同ネットワークによる「コミュニティベーカリー風のすみか」の出張販売だ。
「風のすみか」は、社会に参加することにハードルを感じている若者が、パン作りから販売という仕事を通して、ヒト・モノ・コトと出会いなおすパン屋。普段は三鷹で営業している店舗がこの日限りの出張販売する。
もう一つは若者による珈琲のふるまいだ。認定NPO法人育て上げネットによる「売らない珈琲屋さん」。珈琲を淹れ、誰かにふるまう過程から、若者がさまざまな人と出会い、人との関わりを経験出来る場を作っている。提供時間は午後2時から4時の予定。
その他にもイベントが多数。料理研究家で「夜のパン屋さん」プロジェクトリーダーの枝元なおみ(エダモン)さんオリジナルレシピのランチプレートを提供する「エダモンカフェ」。
「お福分け券」を購入することで困っている人を支援することも出来る。この券は、自分の分だけでなく「次に来る誰か」のために代金を前払いする仕組みで、余裕がある人は「次の誰か」へのお福分けをするというわけだ。誰でも購入出来、誰でも使うことが出来る。
また、全国のパン屋が営業時間内で売り切れなかった商品を預かって代理販売するパンを焼かないパン屋である「夜のパン屋さん」が出張販売する。ここでは「お福分け券」が使える。
野菜や果物、アクセサリーなど多彩なマルシェも予定されている。
さらには読み終わった本、おすすめの本を持ち寄って交換しあう本棚「シェアする本棚」も開かれる。読みたい本を自由に持ち帰れる。
「夜のパン屋さん」は2020年10月16日「世界食糧デー」にオープン。「食」をテーマに新しい仕事づくりをしたいという思いからスタート。
街の職人が大切に作ったパン。でも、営業時間内で売り切れなくて、ロスとなってしまう時には「夜のパン屋さん」が預かり販売。パン屋にとっては小さくとも収入になり、夜のパン屋さんではパンをピックアップに行くスタッフや、販売スタッフの雇用が生まれます。
深刻なフードロスに向き合う気軽な窓口として。それが人々の緩やかな支え合いとなり、すぐに仕事が必要な人の助けにもなるーーさまざまなお店の美味しいパンが並ぶセレクトショップだ。