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奇妙な味の短編

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奇妙な味の短編を集めてしまった。
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#創作

静かな安心

バラバラになった夫はもう怖くなかったので夕食を作ってあげることにした。
また失敗して焦がしてしまった。
お前には時間の感覚もないのかと怒られてばかりだった。
殴られてばかりだった。
でも、もうあの手では殴れないよね。
今では浴室で静かにしている。
静かにしている夫のことは今でも好きみたい。

水回川頭鳥咥私

カラカラカラと水車が回って川底で頭を打った。
これで仕事が捗るかもしれないとオフィスでキーボードを打つ。
お客さんが全員戻って来た。
半裸である。
悲しそうだ。
見たことない悲しさだ。
でも川底はとても涼しい。
私に服は必要だ。
ダウンジャケットを重ね着する。
このオフィスはクーラーを効かせ過ぎている。
まるで冬のようだ。
この国は冬を殺したのにそれはおかしい。
お客さんは全員風邪を引いたまま帰っ

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