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地方の商店街出身者が東京のSES企業の面接でアピールしたこと

こんにちは。空気清浄機です。
私は25歳まで地方の商店街で働いたのち、2020年1月に未経験エンジニアとして就職を機に上京しました。現在はフリーランスとしてWeb制作や開発のお手伝いをしています。

私のこれまでの経歴はこちらの記事で見ることができます。

今回は、私が商店街を退職後、未経験エンジニア(SES)として就職する際の面接でアピールポイントになった点を3つご紹介したいと思います。


コミュニケーション能力

よく言われることではありますが、やはりコミュニケーション能力は1番重視しているようでした。

これは、SES企業への面接だけでなく、その後案件の顔合わせ時にも言えることです。IT業界は様々な職種・ステークホルダーと連携しながらプロダクトを作るのが一般的なので、これだけでもかなりの強みになります。私の場合は下記をアピールポイントとしました。

  • 前職では社内だけでなく、商店街の店主さん、地域の方、イベントボランティアの方など、様々な方とコミュニケーションをとって仕事をしてきた。これにより、エンジニア同士だけでなく、PM(PdM or ディレクターなどのビジネス)、デザイナーなどの異なる職種とのやりとりも柔軟に対応できる。

なぜエンジニアになろうと思ったか?

これも未経験エンジニアに限らず就職の際のよくある質問だと思います。
もしすでに明確な理由があるのであれば、それを自信を持って伝えれば問題ないと思います。

私は下記のことを伝えました。
もし明確が理由がない方がいたら、地方出身ならでは貴重なポイントになるのでお勧めです。また、その後の案件によっては、こうした前職での経験や将来像に興味を持ってもらえる場合もあります。

  • エンジニアになることでIT分野の技術力をつけ、将来的に地元へ還元し、ITを活用した地域活性に貢献したい。

  • これからはIT(当時はまだそこまでだったがこれからはAI)がより重要になることで、これまで課題解決のために資本力がなければできなかったことが地方の小さな企業でもできるようになる。エンジニアのスキルやITの知識を身につけることで、そういった企業の手助けをしたい。併せて、ITのスキルを身につけることで、仕事だけでなく自分自身の生活もより豊かになると思う。

ここからは面接では言っていないですが、現在は何か学ぼうと思えばITスクールやオンライン講座、YouTube、最近ではAIツールでも技術自体は学ぶことはできると思います。

ですが、学ぶことに加えて履歴書に書ける「経歴」を得ることができることは、その後のキャリア形成にとって自分は1つの安心材料になるのも大きかったです。

また、プログラミングのプの字も知らなかったため、趣味や独学でやろうと思った時に、どこかで詰まったら絶対そこで辞めてしまうだろうと思いました。

その点、無理矢理にでも仕事にしてしまえば、どこかで詰まったら解決しなければならないし、その「解決の仕方」も身につけられると思いました。

これは、前職で自分ができなかったことです。
「何が分からないかも分からない」という状態の時に、どこから手をつければいいか、誰に相談すればいいか(頼ればいいか)というスキルを得られると思いました。このスキルはこの先エンジニアでなくなったとしてもどの仕事でも活かせる能力になるはずです。

なぜ上京?

前職とは全くの異業種に加え、地方からの上京ということで興味を持たれ聞かれたことでした。私は自身の経験などから以下のように考えていました。

  • ずっと地元にいるよりも地元を外から見ることで、より広い視野を持つことができると思った。

  • 商店街で働いていた時、東京からUターンしてきた店主さんが揃って「地元はいいところ」と言っており、それを自分の目で確かめたかった。

また、東京で開催されていた企業の体験会に申し込むなど行動力があることも評価されました。

このようにして、前職とIT、地元とIT、生活とITを結びつけながら志望理由を明確にしていき、面接に望み、無事内定をいただくことができました。

【余談】失敗エピソード

ここからは余談なので読み飛ばしていただいて大丈夫です。
現地で行われた企業の最終面接前後の失敗エピソードを紹介します。

オンラインでの一次面接が無事終了し、その後送られてきた最終面接の案内に、「当日は履歴書と職務経歴書をご持参ください。」と書いてありました。私は「書類がシワになったら嫌だな…」と思い、当日東京に着いたらコンビニでプリントアウトすることにしました。

面接開始は13時。
お昼前に東京へ到着し、あとはプリントアウトして向かうだけとコンビニへ向かいました。

いざコピー機でプリントアウトすると、なんと見事に文字化け。
頭が真っ白になった私。時間を確認すると12時過ぎ。

「まだいける・・・!」と思った私は、別のコピー機をハシゴ・・・するのではなく、なぜか新宿の世界堂へ(道を尋ねながら)猛ダッシュで向かい、履歴書と職務経歴書を購入。その足で近くのコーヒーショップへ入店し、オレンジジュースを頼み席に着くと、カバンからペンを取り出し、手書きで履歴書と職務経歴書を書き出しました。(自分、大丈夫?)

履歴書は記入欄が少ないためすぐ終わりましたが、職務経歴書はよりによって事前にメール送付していたものにびっしりと記載。しょうがなく中身を少し省いて記入することでなんとか項目は埋め、残りは証明写真のみとなりました。

その時すでに面接開始30分前。
土地勘のない新宿の街のどこに証明写真機があるかなんてわかりません。

そこで私は企業へ連絡し、「すみません、道に迷ってしまい15分ほど遅れます…」と伝えました。先方からは、「問題ありませんので、どうかお気をつけていらしてください。」と優しい返事が。(本当は証明写真機を探して走り回っていたんです…ある意味迷走していたようなものですが…すみません…)

私はひとまず駅のどこかにはあるだろうと思い、新宿駅の駅員さんに尋ね、人混みを掻き分けようやくそれを見つけることができました。

全身ボロボロでしたが、何事もなかったかのようなすまし顔で撮影。それを履歴書に貼り、猛ダッシュで企業が入っているビルへと向かいました。この時13時5分。

到着すると面接担当の方からは「早かったですね!大丈夫でしたか?」と声をかけられました。あまりの優しさにこの会社に入りたい気持ちもそこで強まりまったのも事実です。

面接自体は滞りなく終わり、挨拶をしビルを出ると先方から着信が。

「傘をお忘れですよ。」

最初から最後までやらかしていた最終面接でしたが、後日無事内定の連絡をいただきました。その後4年間、本当にお世話になりました。
(現在新卒就活中の方、転職活動中の方、入りたい会社があったら最後まで諦めないでくださいね…)

追記

ここまで文章を読んでいただきありがとうございます。これから定期的にIT業界のこと、前職で携わったまちづくりのことなどを更新していく予定ですので、よければフォローしてくださると嬉しいです。

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