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#437 「聞く」「聴く」「効く」 〜「聞く」の3段階〜
「聞く」って大事だな、特に「主語」が、と思ったので、メモ。
1、「聞く」には3つある。
過去、業務で様々な研修の企画と講師をしていた時期があります。
その際に最も難しくゆえに最も力を入れたのが「質問」です。
そのためにいわゆるハイパフォーマーと言われる方やそうでもない方など様々な方に様々な場面で調査をしたこともあります。
結果、気付いたことがあります。
質問は「聞く」ためにある。そして「聞く」には3つある、ということです。
3つの「聞く」とは、以下です。
☑️ いわゆる「聞く」
→多くの場合、上の空だったり、次に自分の言うべきことやタイミングを考えながら「聞いて」います。
☑️ 集中して耳を傾ける「聴く」
→相手から情報を得ようとして相手が言わんとしていることを理解しようと「聞いて」います。
☑️ 話している相手が「聞いてもらった」と感じる「効く」
→話し手が「聞いてもらった」すなわち「自分のことを分かってもらえた」と感じること、さらに「自分はこんなことを考えていたのか」と気付いてもらえるために「聞いて」います。つまり質問が相手にとって「効果がある」状態です。
2、「主語」が違う
3つ目が「質問」することの大きな効果、力、なのです。
では、他の2つと何が違うのでしょうか?
それは「主語」、です。3つ目だけ、主語が「自分」ではなく「相手」なのです。
ふた昔ぐらい前までは、「話し方」とか「プレゼン力」といった内容が本屋さんでも多かったと思います。
それが、ひと昔前から「聞く力」とか「積極的傾聴」とか「質問力」といった「聞く」にフォーカスした本が多くなってきました。
大変良いことだと思います。
その一方で、気になるのは、「聞く」という行為は、相手があるにもかかわらず、「自分」が主語であり続けていることです。
もちろん、相手を考慮しているものはたくさんあります。でも、あくまで「主」は「自分」なものがほとんどです。当然「従」は「相手」です…
最近では、ケイト・マーフィー著「LISTEN」のように純粋に「聞く」にフォーカスした本も出てきましたが、まだまだ少数派です…
3、まとめ
いかがでしたでしょうか?
「聞く」には3段階あるのでは?という内容でした。
「段階」と書くと発展段階のように上下があるような表現ですが、実際はどれも用途に応じて使われるものです。
ただ、せっかく「聴く」などと漢字に気をつけているのであれば、「主語」にも気をつけて、相手にとっても、自分にとっても「効く」ものになるといいですね。
「質問力マニア」なので、この類のnoteは多いのですが、以下は特に関連しているかも、と思いますのでよろしければ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
例によって個人的経験によるものでしたがどこかお役に立つところがあれば嬉しいです。