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クー珈琲の使っている焙煎機Sandbox Smart R2について

こんにちは。クー珈琲のかばです。今回はクー珈琲で使用しているコーヒー豆の焙煎機、Sandbox Smart R2についてご紹介です。
コーヒー豆の焙煎機に興味がある人はぜひ読んでください。


Sandbox Smatr R2は家庭用の最高級ロースター

Sandbox Smart R2(サンドボックス スマート アールツー)は台湾メーカーSandbox Smartの焙煎機です。R2とあるようにR1もあります。

R1の発売が2021年、R2の発売は2022年の夏でしたので、珈琲屋さんで使っている方が少数だと思います。
R1はいかにも家庭用で、1回あたりの焙煎量は100グラム程度です。R2は一回あたり500グラムほど焙煎できます。

Sandbox Smartはアプリで焙煎ができる

Sandbox Smartはアプリで焙煎の管理ができます。
通常の焙煎は
・ガス(火力)
・ダンパー(換気)
を調節して温度や味作りをします。Sandbox Smartは電気式ですが、火力や排気量、ドラムの回転数をアプリでコントールするのが特徴です。

さらに、焙煎結果はプロファイル(何分に何度でどんな火力にしたかなど)を残しておけるので後で同じ焙煎を再現度高く行えます。
個人的にはプロファイルを自動で残してくれる部分が気に入って購入を決めました。

R1は焙煎機に窓が無いため豆の様子を見ることができないというデメリットもあり、R2にしました。
ちなみに、R1もR2もMAKUAKEというクラウドファンディングサイトで先行販売していたのですが、私はタイミングが合わなかったのでAmazonで購入しました。

コーヒー系YouTuberに試供品を配りまくるマーケティングを行うことで、ほとんどのコーヒー系YouTuberが動画を上げてくれています。
特にWAKO COFFFEEさんなんかは非常に細かい部分まで解説してくださっているので、使用に関する心配が少なかったのも良かったです。

使い始めて3ヶ月以上経ちますが、今の所調子は良いです。たまに分解して本格的な掃除していますが、業務用では無いので耐久性はそこまで高く無いような感じがしています。
といってもすぐに壊れるような気もしませんが。

ちなみに熱源のスペック上は5000回焙煎まで行けるそうです。
となると一回あたり337,000/5,000=67.4円ですね。意外と高いなと思います。

Sandbox Smatr R2を1年半使ってわかったメリット・デメリット

あっという間にsand box smart R2を使い始めて1年半が経ちました。
この焙煎機の良いところも、ダメなところもわかってきたので、包み隠さずシェアしたいと思います。

改めて感じるsandbox smart R2の長所

・やっぱり550g焙煎できるのは魅力的。
クー珈琲では1袋200gで商品を作っています。550g焼けばちょうど2袋できます。
欲を言えば1kgくらい焼きたいですが、自分の規模なら550g焼きはちょうど良い量です。

・プロファイルで焙煎できるので多少焙煎から目を離しても大丈夫。
焙煎はあらかじめ作成したプロファイルに沿ってできるので、大きなミスはしません。焙煎序盤は多少目を離しても大丈夫。一応、数分おきに様子を見ますが、じっくり待ち構えるのは8分後くらいからでいけます。
この間に商品の送り先を書いたり、梱包の準備をできるので時間を有効活用できます。

徐々にわかってきたsandbox smart R2の短所

・清掃が面倒(他の焙煎機も同じだと思われる)
月に1回くらい清掃が必要です。ちょっと面倒。

・温度センサーの校正が変わった。
購入当初から比べるとsandbox smartのソフトシステムは徐々に改良されています。
例えば、温度センサーの計算式が変わり、昔よりも温度が低く表示されるようになりました。
安全の観点から、焙煎機は220度を超えると自動停止するのですが、220度付近でも2ハゼまでいかないことがありました。もともと、本当の温度よりも高めに表示されるような仕様だったのだと思います。
改良される分には問題ないですが、このようなソフトの変更が何度も何度もあれば使い勝手が悪くなると思います。今のところは特に問題ありませんが。

sandbox smart r2の修理代は?

sandbox smart r2は1年間の保証が付くので、その間は修理代不要です。
その後の修理に関しては有料となります。

2024年3月時点での温度センサー修理代については下記の通りです。
・温度センサー交換(部品代):1160台湾ドル
・検査、修理代:2200台湾ドル
・往復の配送費:地域によって800~1,410台湾ドル
1台湾ドル=4.7円程度ですので、温度センサーの交換は2~3万円ほどです。
他の修理に関しては不明ですが、気になることがあればお問い合わせください。
2~3万円は大きい金額ですが、設備代の10%程度ですので適正水準だと思います。

大切なことは焙煎結果を見極める力をつけること

焙煎には色々な考え方があります。
短時間の方が、香りが強く、長時間焙煎だと香りが抜けやすい
温度帯によって味や香りの出来が異なる
などなど。

インプットを変えれば自ずとアウトプットは変わります。
大切なことはアウトプットを正確に評価できることです。

焙煎機自体はアプリで操作できるのでほとんど再現度高く焙煎してくれます。
しかし、焙煎のプロファイルを作るにあたっては温度を変化させたり、焙煎時間を変えたりと変数が多くなるため、どの要因がどういった結果になるかといったデータベースを構築する必要があります。

言い換えれば、アウトプットを正しく評価できなければ、焙煎へ正しくフィードバックできません。
ゆえに、最近欲しいのは味覚センサーや香りのセンサーです。さすがに個人店で持てるレベルでは無いですが、数十年先には安価なセンサーが豊富に販売されている未来を期待しています。

ともあれ、まずは自分の舌と鼻で結果を見て、より美味しい焙煎をしていくほかありません。
そもそもコーヒーの抽出方法ですら味が変化するのですから、実験条件を揃えるだけでも一苦労です。

そのためにドリッパーを同じ型で2種類購入したり、1度単位で温度を設定できる電子ケトルを買いました。

電子ケトルをこれにした理由なんかも今度記事にしようかなと。

本日はここまで。読んでいただきありがとうございました。
次回のテーマは「コーヒーショップ開業のために必要な手続きを一挙解説!」です。
コーヒー豆の販売にあたって必要な届出や資格などをまとめようと思います。

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