劇団雌猫 秋の大浪費まつり!レポ(前編)
2018何11月23日、勤労感謝の日に浪費に感謝するイベント「劇団雌猫 秋の大浪費まつり!」が行われた。勤労により浪費するひとは決して少なくないわけで、そういう意味ではお日柄がとてもよい。
劇団雌猫さんという4人の女性たちの書いた本が面白い、という話を耳にしたのは昨年のこと。購入する決め手は帯だった。
コメントが菊地成孔さんで「これは本物の匂いがする……!」と手に取った。女たちの浪費についてのないしょ話は、予想以上に熱く優しく、ドラマに満ちていた。
あまりにも興味深かったので、原典たる同人誌を揃え、今秋に出た本3冊(後ほどご紹介します)も買った。そして今回、遂にイベント初参戦となったのである。
そこには、浪費を嗜んだ淑女たちが一堂に会する、夢のような光景が広がっていた。自分のいたテーブルでも会話が弾む。全員初対面なのに、驚いた。
ステージの内容は3部構成になっており、第1部は新刊についてのよもやま話、第2部は実際に浪費について寄稿した人を混じえた座談会、第3部はまとめや告知が行われた。
まず、第1部から振り返ろう。
第1部
登壇者(敬称略)
劇団雌猫(かん、ひらりさ、もぐもぐ、ユッケ)
kamochic(同人誌及び「だから私はメイクする」イラスト)
登壇者のファッションや推しの話、そして著書の累計10万部のお祝いと、序盤から盛り上がりが加速していた。
「浪費図鑑」の続編である「シン・浪費図鑑」は、前回足りなかったスポーツ系の浪費を入れたり、広く寄稿者を集めたりしたこと、「まんが浪費図鑑」は、作画担当の朝陽昇さんに「キャラクターの詳細な人物紹介書」を渡していたことなどが語られた。
そして、同人誌が元となった「だから私はメイクする」は、イラスト担当のkamochicさんから、表紙の9人の女性を3週間で描いたことなどが明かされた。しかも本文の絵とは洋服が違うという凝りよう。
こちらは登場キャラクターの対比表。設定類を見ることができて感激する。
「だから私はメイクする」のポイントは、「女性誌では取り上げられないような女性たち」の記事がたくさん詰まっていること。表紙のセンターにいる「痩せたくてしかたがない女」は笑っていないが、それこそがこの本を象徴しているとの話が壇上で飛び出した。
華やかなことばかりでもない。だけど希望がないわけでもない。そんな日常を生きるひとの思いに溢れているから、読んでしまうのである。
おしゃべりに花が咲き過ぎて止まらず、あっという間に第2部が始まるのだが……。
その模様は、また次回。
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