【みんなの本棚 2】 サブカル男子 えむさんの本棚
この記事は、以前やっていたブログで2018/01/17に公開した記事をリライトしたものです。
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ありがたいことに、面白いという声を沢山いただいた「みんなの本棚」。
第2回目に紹介するのは、ホラー&怪しい漫画ブログ「えむ異談」を運営されているえむさん(@mnb_yx)。
元V系バンドのドラマーという、少し変わった経歴のブロガーさんです。
えむさんってどんな人?
最初、Twitterのアイコンから、えむさんのことは女性の方と思っていたのですが、なんと男性でした(たぶん最初は誰もが思うはず)!
この「みんなの本棚」への参加について連絡をいただくまでは、えむさんのブログを拝見したことがなかったのですが、なかなかニッチなテーマを扱っているなと思いました。現段階では伊藤潤二さんのホラー漫画に関する記事が多い印象です。
個人的に、えむさんの書かれたブログ記事で気になったのは、古本屋巡りに関する記事。→現在は残念ながら削除されているようです。
よく名前の聞く、百年さん、バサラブックスさんを始めとする5店舗を巡られていて、その古本屋の特徴や買った本などを紹介されています。
関東はなかなか行く機会がないので、こういう情報を知れるのは非常にありがたいです。
この古本屋の記事や、ホラー漫画の記事、プロフィールなどを読ませていただき、なんとなくえむさんの好みは把握できましたが、一体どんな本棚をお持ちなのでしょうか。
えむさんの本棚
これがえむさんの本棚です!(これはほんの一部)
えむさんは元々ドラマーのお仕事をされていたため、自宅にはドラム機材が置いてある部屋(=趣味の部屋)があるそうです。
そこにこの本棚も置かれているんですね。
教則本や、バンドスコア、音楽雑誌なども別にストックされているそうですが、だいぶ使い古されており写真が撮れなかったため、今回の紹介からは除外しましたとのこと。
本棚を詳しく見てみる
えむさんの本棚はメイン(大きいほう)とサブ(小さいほう)に分かれていますが、両方ともネットで購入した、棚が可動するタイプの本棚。
「稼働棚がある分、収納できる冊数が多いと思って購入しました。(棚が可動するのがかっこいいと思ってしまったのもあります…… 笑)
唯一の不満としては、実際に本棚を使ってみると、 稼働棚の後ろの本が取りにくいことですかね」
メインの本棚
こちらがメインの本棚。たしかに、本棚の大きさの割に蔵書数が多そうですね。
「上の写真ではキレイな本棚が写っていますが、 実際は蔵書量が多いので本棚に入り切らず、 普段は可動棚の横に本を積んでいます」
というように、よく見ると、所々に本が差し込んであります!
下の写真を見ると、棚の横に本が沢山積んでありますね。これは取り出すとき大変そうです。
そして、本棚の上に置いているのは、大判の本(アメコミ、 サッカー関連)。
サブの本棚
一方、サブの本棚はこちら。中身は文庫と漫画がメインです。
「他の部分はズボラな私ですが、 本の並びはキッチリしたいタイプです。
漫画は必ず1巻から順に並べる。
ジャンルが同じものは、配置場所をまとめる。
文庫は著者あいうえお順→出版社別→出版順に並べる。
この3点を基準に並べています。 キッチリ並べたほうが本を探すときにすぐ探せるので、 本屋さんの並びを参考にしています。」
著者あいうえお順だけでもすごいのに、出版順に並べているとは・・・!なかなかこだわりが強そうです。
入りきらない本の収納
そして、本棚に入り切らない本は、収納ボックスを使って収納しているそう。
また、本棚と収納ボックス以外に、積んでいる本の中で優先度が高い本は、リビングのソファー横にも本を積んでいるそうです。
優先度が高い本もなかなか多いですが、この気持ちは本好きの人ならわかるはず。
とにかく本が多いため、全部で何冊ぐらいあるかを尋ねてみると、
「半年前に数えたときは1,000冊ほどでした。それからも本は買っているので、今の保有冊数はそれ以上になるかと思います。
彼女も同じぐらい保有していると思うので、我が家の保有冊数はとんでもないことになっています」
という回答が。
写真で一部モザイクがかかった箇所がありましたが、それは彼女さんの本だそうです。
同じ本好きなのはもちろん、2人とも本を沢山所有しているというのは考え方が似ているのでしょうね。うらやましい限りです。
「あまりに趣味が合わなければ売っていますが、今後読むことがありそうだと思えばすべて残しています。収集癖があるので、本を売る事には抵抗があります」
と、えむさん。今後どんどん本が増えていくのでしょうね。
えむさんの好きな本
これだけ沢山本があるので選び出すのが大変そうですが、特に好きな本を4冊教えていただきました。
【①『そこに僕はいた』/辻仁成】
「私が中学時代に出会った一冊です。
辻さんのエッセイ集ですが、ノスタルジーでもあり、 うちに秘める自我を感じる本でもありました
【②『ネクロポリス』/恩田陸】
「元々恩田陸さんが好きだったのですが、『ネクロポリス』 からドハマりしました。お彼岸をテーマにした作品で、 世界観は素晴らしくて冒頭から引き込まれます。
人に恩田陸さんをおすすめするときは毎回『ネクロポリス』 を薦めています」
【③『Jドリーム』/塀内夏子】
「私はサッカー漫画が好きで集めているのですが、 その原点は『Jドリーム』です。
今のサッカー日本代表はW杯に出場できて当然みたいな風潮ですが 、出場するのは夢という時代がありました。
コトがうまく進んでスーパーな展開を見せるサッカー漫画が多い中、『Jドリーム』 は 実直にW杯出場を目指す漫画で、そこがすごく好きです」
【④伊藤潤二傑作選/伊藤潤二】
「サッカー漫画も好きですが、ホラー漫画が好きです。
私がホラー漫画にハマるきっかけとなったのが伊藤潤二さん。
作品すべてが全部好きなのですが、特に好きなのは『 死びとの恋わずらい』。
辻で出会った人に運命を占ってもらうという発想が好きです」
ホラー漫画への思い入れ
やはり、好きな本を3冊選ぶときに、大好きなホラー漫画は外すことができなかったようです。
「選べるのは3冊だけと思っていたので、私が本好きになるきっかけの『そこに僕はいた』、一番好きな作家・恩田さんの『ネクロポリス』、子供の頃から読んでいたサッカー漫画『Jドリーム』までは、すぐ決まりました。
4冊目の伊藤潤二さんの作品はホラー漫画で、一般受けする物ではないので出すのに悩みました。しかし、私の人生に影響を与えた漫画であることは譲れないので、今回の4冊目としました」
実は、最初に3冊のおすすめの本を教えていただくよう頼んでいたのですが、Twitterで「3冊って難しい」と呟かれていたため、「別に3冊じゃなくても良いですよ」という旨をお伝えしました。
その時、「あと1冊どうしても追加したい本があったので助かりました」という返信があったため、どれがその本なのかな?と気になっていたんです。
私はあまり漫画を読みませんが、えむさんの影響で伊藤潤二さんのホラー漫画を読みたくなってしまいました。
えむさんの本棚や趣味に興味を持たれた方は、ぜひブログも読んでみてくださいね。