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愛に包まれて過ごした3か月の宮崎生活

ただいま、宮崎。

世界一周を決めた1月23日。

引っ越しをした2月25日。

そして新たな記念日、地元宮崎に帰ってきた4月1日が加わった。

宮崎に帰ってきた当初、お金を貯めると意気込んで帰ってきたものの、私の働く場所は決まっていなかった。唯一決まっていたのは、私の友達が働いていたスナックで働かせてもらえる、ということだった。お昼のアルバイトはなかなか決まらず、たった3か月だけならいらないと電話でお断りされる。決まったのはどれくらいだっただろう、1週間くらいだったような気がするけれど、あの時は稼げなければ意味のないのに稼げない自分に焦りとこわさを感じていた。そしてすごく長かった。

スナックでは4月2日から働かせてもらった。帰ってきてすぐのわたしは、頭の凝り固まった柔軟性の乏しい大学生。上手い言葉の返し方、お客さんとのしゃべり始め方、盛り上げ方、断り方、気の使い方、何一つ分からなくて悩んだ。初めはなんとなく、自分が汚れていくような気持ちでいた。それは昔からの飲み屋のイメージであったり、聞かれたくないことの避け方を知らなかったからだと思う。ちょっと自分を削っては、変わっていくような気持ちになって苦しくなった。

お昼の仕事はケンタッキーに決まった。うれしかった。なんでもしようと思った。だけど働いているうちに、昼と夜、同じことの繰り返しに疲れを感じるようになった。体調を崩すことも多くなり、ああ、何してんだろうって自分がどこに向かっているか分からない日々がたくさんあった。

苦しかった、きつかった。

大きな愛に包まれていることを知らなかった。

実は私の出発は、1か月も早まった。
どうしてもジョージアに行きたい。どうしても今の時期に行きたい。行きたい、行きたい、行きたい。大きくなりすぎたこの気持ちに嘘がつけなかった。

バイト先に告げたのは1週間前。
「どうしても今行きたい場所があります。」

ごめんなさい。でもちゃんと伝えなきゃ。なんて言われるだろう。ごめんなさい。

「それは行くしかないね」
「今しかできないことをしなさい」
「未来ある若者を止めることはできないよ」

ケンタッキーの仲間も、スナックのママも、くれたのは背中を押す言葉。
なんていい人たちに出会えたんだろう。なんていい環境の中で過ごしていたんだろう。染みた。私はあまりにもそれを理解していなかった。恩返し、私の恩返しをしよう。

そう思って過ごし始めたのが1週間前、そしてこれからだ。

実は宮崎はあんまり好きじゃなかった。成人式後に、地元卒業というnoteをかけちゃうくらい、好きというかどちらかと言えば嫌いだった。だから宮崎を出てもあまり悲しくないし、すっきりという表現がぴったりだった。

だけどどうだろう。自分事のように私のことを考えてくれて、心配だって応援だってしてくれて。さあ、自分はどうだろう。自分のことばっかりだ。

大きな愛を持つ宮崎の地をどうして嫌いでいることができる。

応援してくれているみんなをどうして忘れることができる。

お金だけではない、愛を教えてもらった、ここ宮崎。

私が出発すると分かると、ご飯に誘ってくれたり、いなくなることを冗談めかしに嘆いてくれたり、メッセージをくれたり、そのたびに、宮崎に生まれて、働いてよかったと感じた。

そして家族へ

1年間悩んだ世界一周を受けいれ、引っ越しも手伝ってくれて、ご飯とあったかい布団と愛で包んでくれた。4人で過ごすことは人生にあと何回あるだろうね。だんだんと状況は変わっていっても、絶対この感謝は忘れません。どうか安全で、そして健康で、なにより幸せでありますように。必ず帰ってきます。ありがとう。

スナックに誘ってくれた君へ

小学生からずっと一緒で、本当に良かった。私の人生に君がいなかったら、どうなっていたんだろう。考えると恐ろしくなるよ。大きな決断をするとき、人生の大きな溝にハマっている時、いつも手を握ってくれているのは君だった。たくさん腹立つこともあっただろうけど、そばにいてくれてありがとう。生きて帰ってくるから、お互いに世界に名前を響かせようぜ。

出会ってくれたすべての人へ

本当は人との距離の取り方が分からなくて、それで笑っていることが多かった。だけど違う。本当にうれしい時は大声で笑えばいいし、嫌な時は泣けばいい。意外にシンプルに自分を出しても、愛を伝えて生きていけばきっと誰かは答えてくれるんだ。そのことに気づいたのは宮崎で出会ったみんなとの濃い時間のおかげだよ。必ず帰ってくるから、その時はまた一緒に笑ってください。本当にお世話になりました、私、頑張ってきます。


愛に包まれて過ごした3か月の宮崎生活。
誇りを持って、声高らかに、宮崎にはいい人ばっかりやっちゃわー!

大好きです。さみしいです。頑張ります。

必ずみんなに、宮崎に、恩返しをします。

それじゃあ、行ってきます。
新しいステージの始まりや。

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