楠木こち

好きな時に書いてます。思い出になりますように。

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マガジン

  • 旅エッセイ

    2019年に旅したエッセイ。

最近の記事

自作自演

ダサくても 作ったステージを 演じて 生きたいって 思っちゃった。 自作自演で やってみたい。 次が来る。

    • 力強く生きている

      人がひとり、力強く生きている。 そのエネルギーはとてつもなくて いざ私も、と動かされる時、 私の道でエネルギーを出しましょう。 動かされても構わないけれど、 その人と同じことをなぞるのは違うよ。 人がひとり、力強く生きている。 そのエネルギーはとてつもないから 君は君の道で 誰かを動かすことができる。

      • うたのおねえさん

        大学時代、夢や理想を語り続けていないと、存在できないと感じる時期があった。それはちょうど3年生の時、これから人生どうするのか、具体的に進めていく時で、語り続けてきたことの姿勢を見られる時だった。 私は小学校の先生になりたいと言い続けてきた。でもその夢の元の姿はうたのおねえさんだった。小学6年生で抱いたその夢は、中学一年生の時、形を変えた。小さい頃から専門のレッスンをしないとなれないよ、と先生に言われ、まんまと今から叶えられる夢に変更した。 中学一年生から吐き続けた嘘は、大

        • 夢のような1日の続き

          つい最近だと思っていたことが、もう何年も前なんてことがザラにある。最近びっくりしたことは、アナと雪の女王が2013年の映画だったことだ。もう11年も前なんだ。 11年前、わたしは14歳。思春期真っ只中の中学2年生で、宮崎の田舎の漁師町に住んでいた。 休日、何よりもワクワクしたのは家族でイオンに遊びにいくことだった。家から2時間近くかかるため、早朝から出発して、映画を観る。それからお昼ご飯を食べて、服屋さんを何時間もかけて回る。何にもない町に住んでいた少女にとって、あの1日

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        • 旅エッセイ
          24本
          ¥800

        記事

          音楽は健康にいい

          真面目に仕事をしても、まだできないことがたくさんあって、考えたくないことを持ち帰ってきてしまう。 食べている間、飲んでる間は何も考えなくていいから、と、ビールを2缶飲んで、アホみたいに眠る。でも今日は分かる。そんな眠り方をしたくない。夢か現実か、分からないまま明日を迎えたくない。あと、体がアルコールを拒否してる。 練習しなくちゃいけなかったギターを持つ。ちょっとだけ難しい楽譜を、何度も何度も弾く。手の動きを確認するために音楽を聴く。何度も巻き戻して聴く。 少しずつ、耳元

          音楽は健康にいい

          不正解の余地

          あーでもない、こーでもない、とまっすぐに進めない言葉は、ダサいような気がしていた。簡潔で、分かりやすくて、誰もが理解できるような言葉が「かっこいい」と思っていた。 歌う時だってそうだ。私の声は軽くて、ダメなような気がしていた。抑揚があって、声量があって、技の詰まった歌い方が「上手い」のだと思っていた。 過去形にしたけれど、今だって思ってる。 正解がないものに「不正解」を与えてきた。 それでも、気付いていきたい。 完璧じゃない言葉が作ってくれた人との話す話題とか、歌声を

          不正解の余地

          狭い心

          心が狭くなっていく。 なぜかずっと泣きそうです。 ちがう、ちがう。 それって、 心のお部屋が 狭くなっているんだよ。 手足伸ばして 裸ん坊で 勝手にしたいことだってあるさ。 いいよ。 心のお部屋に 花を飾ろう。

          短歌 おひさま

          照らされる 葉っぱはやっぱりきれいだな おひさまのぼって ホントによかった

          短歌 おひさま

          思いを星にする

          「先生とは、先に生まれる、と書きます。」 多分、小学校の校長先生が言ったんだと思う。小学1年生の頃、全校集会だったのか、教室に来て話したのか、確かには覚えていないけれど、妙な納得をしていた。 小さい子にとって、先に生まれたものは皆、先生だ。 ご飯の食べ方、計算の仕方、言葉の喋り方、靴の履き方、全部、全部が先生だ。 「後世畏るべし」 自分より後に生まれたものを侮るな。畏敬を持って接しよう、という意味らしい。これは今日知った言葉。 「後世とは、後の世、と書きます。」

          思いを星にする

          人生の見つめ直し

          天井を眺めて1週間。流行っているとは聞いていたコロナにかかったわたしは、なかなか体調が戻らず、休養を取った。 久しぶりに自信を持ってゴロゴロ過ごした。もちろん、節々も痛かったし、喉の調子も悪かったけれど、それが重石になってくれて、「動けない」を堪能できた。 あの頃を思い出す。 2020年、今住んでいる地域に引っ越してきた時、わたしはニートだった。毎日、ゲームをして、ギターを弾いて、同居人と芋を焼いて。それだけで終わっていく1日を半年間過ごした。 そんな、あの頃。 あ

          人生の見つめ直し

          お互い様

          「いいの、いいの。お互い様よ。」 買い物のあと、荷物を車に乗せ終わって、カートを戻そうとスーパーに返しにいく途中、おばあさんが声をかけてきた。戻しておきますよ、と自然な流れでカートを持っていってくれた。私は涙が出そうになった。 緩みどころの掴めない日常が続く。転職先が前職と比べて、仕事の切りどころが曖昧だからだと思う。1日のノルマで終わる仕事から、明日明後日に影響する仕事に変わった。休もう休もうと思っても、体は強張っている。 不意におばあさんの優しさに触れて、ハッとした

          窓辺

          じんわりとあたたかい朝日に、安心を覚える。 風は今日も吹いていて、花々が咲いている。 水色に光る蝶が飛ぶ。 こわい世界をきれいだと思わせてくれた。 窓辺に佇む猫の背中に明日を見てる。 嘘でもいいよ。 僕は知ってる。 曇り空、気だるい体は意識の住所。 触れた風は遠くまで、繋がっている。 夕日にトランペットが響く。 この街も悪くないと思わせてくれた。 窓辺に佇む猫の背中に明日を見てる。 夢でもいいや。 抱えていたい。

          パズル

          どんなに無駄だと思われたことも、後からじわじわ効いてくる。なかなか芽の出なかったことが、急に開花する。 それって、人生がパズルっぽいからじゃないかと思う。 パズルピースは個人の夢や努力、継続などによって生まれる可能性のピース。もしくは辛い経験から生まれた優しさのピース。もちろん、幸せな経験も。 でも、どんなに1ピースを大切に持っていても、それは1ピースのまま。 どんなにたくさん繋がっても、真ん中が空いていれば繋がらない上下左右。 そんな時、偶然か必然か、他者のピース

          さみしいって、思っていいよ

          なんとなく、さみしい気持ちを抱きます。 だけど、理由が見つかりません。 ごはんはおいしい くうきもきれい ねこもげんき アニメはたのしい だけど、さみしい気持ちを抱きます。 しあわせなのに、と思ったけれど さみしい気持ちは変わりません。 思っていいよ。 さみしいって、思っていいよ。 それから先は、これからこれから。 冷たいパックがくっつく素肌。 換気扇の音、春の虫の音。

          さみしいって、思っていいよ

          何が正解?

          新しい場所には、新しい教えがたくさんある。 新鮮さに喜びを感じつつ、数えきれないほどの教えに溺れる。転職から1ヶ月。 前々から左耳が痛かったが、今日の痛みは治らなさそうだったので、病院に行った。早いうちに聞こえなくなる可能性もある、と診察で伝えられて、びっくりした。しっかり治さなきゃな…。 新しい仕事は楽しい。正解はなにか、分からなくなることも多いけれど。 何が正解だろう。 今、心でぐるぐると回っている言葉だ。目の前の景色に齧り付いて1ヶ月。まだまだ時間が必要だ。

          何が正解?

          太陽

          眠い目を擦って 飛び出した まだ静かな街 コーヒー買って 溢れてしまいそうだった 今日が始まって また終わっていくこと 過ぎ去った日々が あまりに遠くて 太陽に走る 日常を抱えていたいから 太陽に走る 体温を溶かして 風が吹いたら 春だと知った つぼみが大きく 膨らんでいた 全部わたしだったから 海に叫んで 朝日に泣いて 過ぎていく日々は 真剣だった 太陽に走る 日常を抱えていたいから 消えないように また会えるように 太陽に走る 日常を抱えていたいから 太陽に走