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認知症のお話part2


1.岸辺くすのき透析クリニックの認知症に対する取り組みについて

こんにちは!
先週末は「台風10号」の接近で僕自身、週末もクリニックに行き備えていました、台風自身も近畿に近づくころには弱まり、が結果特に大きな被害もなく過ぎてくれました。
さて、今回の生地は前回に引き続き「認知症のお話」の続きをさせていただきます、前回のpart1では「認知症という病気について」と「認知症と透析について」のお話でした。
今回は当院での認知症への取り組みと、特に高齢の患者さんを取り巻く環境の変化についてお話させていただきます。

2.当院での認知症への取り組みについて

(1)認知症サポーター養成講座

「認知症サポーター」って聞いたことはありますか?

認知症サポーターとは
認知症に対する正しい知識と理解を持ち、地域で認知症の人やその家族に対してできる範囲で手助けする「認知症サポーター」を全国で養成し、認知症高齢者等にやさしい地域づくりに取り組んでいます。
認知症サポーター養成講座は、地域住民、金融機関やスーパーマーケットの従業員、小、中、高等学校の生徒など様々な方に受講いただいています。

厚労省HP「認知症サポーター」より

僕、実はこの講座の普及や講師として携わる「認知症サポーターキャラバンメイト」に登録しています。
まだ介護施設で働いていた頃は、自分が働いていた介護施設や、自治会イベントの一環で講座を開いていたりしていました。
ちなみに僕がまだこのキャラバンメイトに登録する前は、一人の講座参加者として参加していましたが、専門用語が多く、お世辞にも一般の人が理解できるような内容ではありませんでしたが、最近はかなり内容も自由度が増して、色々なスタイルの講座が増えているように感じます。
もしご興味があれば下にリンクを貼っておくので一度ご覧ください。
、、、っとこのような講座を当院で働く「リハビリお姉さん」こと「くすのきリハビリ部」により開催しましたのでその時の様子をご紹介させていただきます。

(2)認知症サポーター養成講座開催までの行程

さて、「この講座はどこで申し込むのか?」、「どんな手続きが必要なのか?」ですが、超簡単に言うと、お住いの地域の役所関係や社会福祉協議会(通称、社協)に問い合わせしてもらえれば結構です(笑)
ただ、この講座は団体向けなので、主催をするなら団体、企業単位で申し込まなければなりません。個人で参加する場合は、既に開催を予定している会を役所の関係窓口に聞いてもらえれば、直近開催の会など(企業ではない、公の団体が実施している会が対象)を案内してもらえるのでそこから参加してもらえたら大丈夫かと思います。

(3)当院での認知症サポーター養成講座の内容

話を戻して(笑)、当院での「認知症サポーター養成講座」の内容ですが、当院は透析クリニック内に先ほど1でお話しした「くすのきリハビリ部(訪問リハビリテーション事業所)」がある関係で、「認知症」の基本的な理解や主に在宅(生活の拠点がご自宅)における注意点などをお話ししていただきました。

岸辺くすのき透析クリニックで開催した認知症サポーター養成講座の様子
同講座ロールプレイの様子

(4)この講座を開催して感じたこと

この取り組みは、僕が「岸辺くすのき透析クリニック」で働くようになって間もない頃に実施され、当時は介護関係のこと、認知症のこと、この講座のことを知っているのが僕しかいなかったのでリハビリ部の理学療法士さんと一緒に取り組まさせていただきました。
講師の先生も理学療法士さんだったこともあり、よりリアリティのある研修内容にすることができたんじゃないかなと思います。
※くすのきリハビリ部については、今後の記事でご紹介させていただきます!

3.認知症を取り巻く環境の変化

(1)認知症への理解の推進

この講座をでは、講師の先生が医学生の男の子も連れてきていました。
医学生さんはロールプレイにも積極的に参加していて、認知症への興味関心が若い、しかも医者の卵さんにも広がっていて「日本の未来も明るいなー」なんて感心していました。
このように、僕たちのような介護経験者や認知症の人が家族にいる方以外にも、認知症という病気についての理解に繋がる活動が増えてきています。
色々な方が、色んな視点を持って認知症への関りをもつことは、とてもいいことだと思っています。

(2)介護相談を通して知った「透析患者と認知症の関係」

当院ではその他の取り組みとして、私が「介護のプロ」として患者さんの介護のこと、生活上の困りごとなどの相談をお聞きする「介護相談」を実施しています。
開始してから早1か月が経ちましたが、実際に入居先の施設の紹介や、介護サービスの見直し、患者さんだけではなくそのご家族さんの介護のことなど、様々な相談をお受けしてより良い方向に向かうよう支援させていただいております。

患者さんに実際にお渡ししている僕の名刺です

(3)認知症を取り巻く環境の変化

このように、あくまでも1クリニックでの取り組みとはなりますが、僕が介護の業界に飛び込んだ頃に比べれば、認知症という病気の理解や取り組みなど格段に上がっていると思います。
他にも地域の介護施設や団体さんで実施している「認知症カフェ」なども形を変え、認知症の人だけでなく、高齢者の「居場所」として活動されているところもあったりで、認知症ケアの輪が本当に広がったと実感しています。
今後も当院では、認知症に関わる様々な取り組みをしていきたいと思っており、そのためにはまず僕が介護のプロとして、当院の患者さんに認知してもらえるように関わっていきたいと思っています。

透析クリニック介護のプロ/くすのきマネージャーのTikTok
WATAG (@mgwatag) | TikTok

岸辺くすのき透析クリニック
https://www.kusunoki-kt.com

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