【驚愕の事実!!】パソコンスクール講師がパソコン超初心者だった!!
ちなみにタイトルにある『パソコン超初心者のパソコンスクール講師』ってのは私のことなんですがね。
あれはウィンドウズのOS(オペレーティングシステム)である『Windows Me』が出たばかりの頃ですから、23年ほど前のことになりますかね。
私、決して大げさに言っているのではなく全くパソコンに触ったことがないままにパソコンスクールで講師をすることになったわけです。
パソコンに触ったことが無いんで当然のことながらパソコンに関する知識ってのも皆無で、どれほど皆無かって言うと「へぇ~これはマウスっていうのか、なんか左右2つのボタンがあるな」ってなモンで、マウスすら見たことが無かったってほどパソコンに無知だったってことなんです。
それなのになぜ?パソコンスクールの講師なんかになったのか?
今回はパソコンに触ったことが無かった私がパソコンスクール講師になった経緯や、パソコンスクールの生徒に対してパソコン超初心者がいかにして講義を行っていたのか?ってな話なんかしてみたいと思います。
当時、私には居酒屋やスナックを一緒に飲み歩くってな飲み友達が居たんですよね。
もちろん男です。やっぱ居酒屋やスナックって男同士でバカっ話しをするんが楽しいわけなんでね。
ちなみに飲み友達はパソコンを使ったCADで機械図面を作成し、それを元に機械を組み立てるってな仕事をしていたんで、パソコンに詳しく相当使いこなせていた感じだったですね。
その飲み友達と飲んでいる時の会話で
「近々パソコンスクールをやろうと思ってるんや」
ってな風に言ってきたわけです。
「へぇ~そうなんや。すごいね」
ってな風に返すと
「○○君はブラインドタッチが出来るよね」
って言ってきたわけなんです。
実を言うと私、ブラインドタッチ、今で言うところのタッチタイピングは出来たわけなんですよね。
(まぁブラインドタッチでもタッチタイピングでも呼び方はどうでもいいんですが、ブラインドタッチって言葉は言葉狩りの被害者って感じなんで、私個人の心情としてはブラインドタッチって呼びたいところなんですが、ブラインドタッチの先頭の文字が『ブ』って濁った言葉なんで、タッチタイピングとブラインドタッチって言葉の響きを比べてしまうと、どうしてもタッチタイピングの方が言葉の響きが美しく感じるので、私は言葉狩りうんぬん関係無しにタッチタイピングって言葉を使っていることをご理解願います)
ちなみにこの飲み友達、飲みに行く時には私の職場に車で迎えに来てくれていたんですよね。そして飲み友達は飲んだあと代行運転で帰宅し、私はタクシーで帰宅するって感じだったわけなんです。
飲み友達が私の職場に来た際に私がワープロ、書院ってワープロだったんですが、その書院をタッチタイピングしている所を何回か見ていたってことなんですよね。
さて、私がなぜワープロをタッチタイピング出来たかっていうと?
私、高校の授業で『英文タイプライター』の授業があったわけなのです。
英文タイプライターのキー配列ってパソコンのキーボードと全く一緒なので、40年前でも目の前にパソコンがあれば普通にタッチタイピングが出来たってことが言えます。
そして自慢じゃないですが私、学校で一番タッチタイピングのスピードが速かったのです!!いやマジで!!
(『自慢じゃないですが……』って後に続く言葉ってのは100%の確率で自慢話なんやが……うんぬん、ってのは以前の記事で2回もやって流石に自分でも飽きたんで今回は止めときます)
ってな感じで高校時代からタッチタイピングってのは普通に出来ていたわけなんですよね。
ってことで
「○○君はブラインドタッチが出来るよね」
って言われた時、普通に
「出来るよ」って答えたわけです。
すると!!
「今度はじめるパソコンスクールで働かないか?」
ってな風に言ってきたわけなんですよね。
私は
「いやいやいや、パソコンって触ったことも無いし……」
って言ったわけですが、
「パソコンを触ったことの無い初心者コースを受け持ってもらうから大丈夫!ブラインドタッチが出来ればパソコン上級者みたいに見えるから!!」
ってな感じで言ってきたんで、
「まぁ考えておくよ」
って答えたわけです。
その後、飲み友達はパソコンスクールを開校し、私はそこで『初心者コースの講師』として働き始めたわけなんです。
パソコンスクール開校前に新聞チラシや地元タウン誌広告で生徒を募集し、働き始めた3日後には『パソコンスクール初心者コースの講師』としての初授業って運びになったわけです。
もっとも前述のとおり、私パソコンって全く触ったことがなかったので、『初めてのウィンドウズ』ってな感じのタイトルの、授業でも使うテキスト本を元に3日後の初授業に向けて、ウィンドウズというモノを勉強したわけです。
ちなみに私が受け持つ生徒というのは事前の聞き取りで『初めてパソコンに触る』って答えた人ばかりだったわけです。
つまり!!
『パソコンの電源ボタンを入れる』ってなことから始める完全なパソコン初心者を生徒とした授業を私が担当したってことなんですよね。
そうしたことから結構気分的には余裕のようなモノがあったわけです。
授業は1コマ50分で、それを1日に7グループほど受け持ったわけです。
ちなみに7グループってのは生徒ごとにパソコンスクールに通える時間帯や通い始めた日が違うってことで、時間ごと開始日ごとにグループ分けしていたってことなんですがね。
つまり、7グループあったとしても私が生徒への授業のために確実に覚えておく必要があることってのは、一番最初に通い始めた生徒に教えるべき内容ってことなのです。なぜならばそれ以降に教える生徒ってのは一回以上は授業をしているんで、既に授業で教えるべき内容を私が覚えているってわけなんですよね。
ちなみに50分で進められるテキスト本のページ数ってのは、初心者ばかりってこともあって、せいぜい3~5ページ程度だったわけなんですよね。
即ち!!
1日あたりテキスト本の3~5ページ分さえ確実に覚えて生徒に教えられるようにしておけば、全ての授業に対応できたってことなんですよね。
そうしたことから、毎日の授業も何ら問題なく進めることができたわけなんです。
むしろ私の受け持つ授業って「分かりやすい」ってかなり好評だったわけです。
もっとも分かりやすくて当然なんですけどね。
なぜ分かりやすくて当然なのか?
それは!!
私自身が、パソコン超初心者だったからです!!
私が生徒に教えていた『初めてのウィンドウズ』って感じのテキスト本の内容は、私自身が勉強したばかりの内容だったわけです。
つまり!!
私が自分で『初めてのウィンドウズ』みたいなテキスト本を勉強する過程において、「ここは分かりづらいな」ってな風に感じて覚えるのに苦心した箇所ってのが必ずあったわけなんです。
即ち!!
『初心者が分かりづらい箇所が、自分自身が初心者なので良く分かる!!』
ってことなのです。
つまり!!
自分自身が分かりづらかった箇所を生徒が確実に覚えるまで繰り返し重点的に教えたってことなのです。
このやり方ってのは効果覿面でしたね。
なんせ一番難しい箇所さえ確実に覚えてしまえば、他の箇所は大して難しくないってこともあり、全員が落ちこぼれることなく確実に『初めてのウィンドウズ』って感じのテキスト本を理解しパソコン操作が出来るようになったってことなのです。
私の授業の評判が良かった理由が、あなたにもご納得いただけたかと思います。
ちなみに私、生徒が最終的にはタッチタイピングが出来るようにと願いながら指導していたわけなんです。
とにかくパソコンのキーボードに触れている時には、指は常にホームポジションに置くように徹底的に意識させていたってことなんです。
『鉄は熱いうちに打て』って言うじゃないですか?
私が教えている生徒ってのは完全なパソコン初心者ばかりなんで、変なクセってのが全くついていないわけです。
そうした完全無垢な状態に
『指はホームポジションに置くのが当たり前!慣れればタッチタイピングは誰でも出来る!!』
ってな風に強く意識付けさせたってことなんですよね。
タッチタイピングってのは、いわゆるホームポジションって呼ばれる指の定位置を起点にキーボードの文字なんか見ずにキーを打つわけです。キーを打ったら必ず人差し指をポッチのあるキーに戻すクセをつけるようにとにかく徹底させ、それぞれの指がどのキーを担当するのかってことを指に覚え込ませたわけです。
そのようなことをしているうちに
「早くタッチタイピングできるようになりたい!!」
ってな風に強く想い、自分でタイピング練習ソフトまで購入し、タイピング練習に励んだ結果、早い段階でタッチタイピングが出来るようになった生徒も大勢いましたね。
最初は私がタッチタイピングしているのを見て
「すごい速い!こんなの絶対ムリ!!」
ってな風に言っていた生徒たちがタッチタイピングできるようになって
「もうすぐ先生のタイピングスピードを追い越すかもね、ふふっ」
なんて言われて一緒に笑ったのも懐かしい思い出です。
なんせ私自身がそれなりに高速なタッチタイピングの見本を見せていたんで、タッチタイピングというものがイメージしやすく
「練習すれば自分にも出来る!!」
ってな風に感じて、生徒それぞれが奮起して頑張った結果だったと思いますね。
蛇足ですが、私をパソコンスクール講師に誘った友人は、パソコンに詳しいってこともあり主にExcelなんかを教えていたんですが、タッチタイピングは全く出来なかったですね。
そうした私の『授業の分かりやすさ』は生徒の口コミで、外にもかなり広がり評判になったようです。
実際の話、県内最大手のパソコンスクールから「うちで働いて欲しい!!」ってスカウトが来た時には自分でも驚きました。
もっとも友達のパソコンスクールで働いているってこともありスカウトの話は断りましたが、給与面において段違いの高収入だったので、ちょっと後悔はしましたがね。
しかし、金に釣られてホイホイそっちへ行くってのも、人間として何か大切なモノを失いそうで嫌じゃないですか?
私がこの記事で言いたかったことは、たとえ経験がなくても、人間やる気さえあれば何でもできるってことです。
パソコンスクールでの講師経験はパソコンを覚えたキッカケにもなったんで、なかなか良い経験だったといえましょうね。
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