ぼうさいこくたい2023 れぽーと2: 多様な人に防災に参加してもらうには?
今回もぼうさいこくたい2023の9月17日の部に行ったご報告です.
3つ行ったうちの2つ目のセッションですので,もしご興味ございましたら,1つ目に関するレポートも併せてご覧ください!
その2: げんさいカフェ in ぼうさいこくたい2023 「若者に防災減災を届ける方法を考える」
「Happyに防災して、人生もHappyに」
まこぴさん(@makopi_to_bosai)が登壇されました.
印象に残ったことを少しばかり書きたいと思います.
まずは,ポジティブさ.
言葉の選び方も,取組方も,とてもポジティブにされていて,ともすれば真剣さや深刻さが強調されがちな災害・防災分野では,今とても求められていることだろうなと思いました.
というのも,防災は,(これはかなり個人的な思想で,まこぴさんとはベクトルが違うと思いますが),そもそも,生きること,そこへのこだわりにほかならないと思うのです.それってめちゃめちゃポジティブなことで,もちろん最悪なパターンの想像も必要ですが,実際上,災害時と現在とは延長線上にあることも多いのだろうなと感じているところで,より良い未来のために今どうするかあれこれ試しながら画策する,みたいな感じだと思うのです.
また,そうやってイメージが違うだけでも,もっとたくさんの人が積極的に入ってきやすくなるだろうな,ということは容易に想像できることだと思います.
次に,「Colorful」という言葉の使い方が秀逸だなと思いました.
カタい言葉で言い換えるならDiversity & Inclusion (D&I)というところでしょうか.
災害時の課題は,たいてい日常の課題が増幅された形で起こるんです.いわゆる弱者が影響を受けやすいということや,過ごしにくさ(という形の生きにくさ)も,そこに起因しているところが多くあります.しかも,実はそういった弱者は女性,子ども,高齢者,障がい者など,わかりやすい人だけではなく,普通の人もあるんだと.
具体的には,(昨今ではずいぶん改善してはいますが),避難所や支援物資は割と画一的になりやすい傾向があって,好みに合わない,衛生意識的に受け付けにくい,ということも多々起こります.もちろんマイノリティのことが考えられていることは少ないです.そこで,でもみんな我慢しているからと,抑え込んでしまいがちだとは思うのです.でも,そういった状態は,かなりストレスがかかっているんですね.災害や将来に対する不安というだけでも大変なのに,です.
そういった,一人ひとり違うんだ,めっちゃええことやん,それちょっとでも考慮してこーや!みたいなことを表したColorfulという言葉は,とても親しみやすくて,いいキーワードだなと思いました.
しかも,どれくらい広がっているかはわかりませんが,聞いている感じでも個人的にも,防災グッズもその点随分すそ野が広がってきている気はしています.普段使いできるくらいおしゃれなものとか(フェーズフリーという概念も提唱されていますね),さまざまな種類があったりとか,進化著しいところだと思います.
ポジティブに今を少しずつ良い方向に変えていく,そのエネルギーであったり,出会いであったりが,とても大事だなと実感したところでした.
最後に,本当に災害や防災に興味ないねん,っていう人はほんとはそんなに多くはないのではないか?ということです.
(これは単純に研究・勉強してる立場での個人的な懸念に対する解である部分が大きく恐縮ではありますが.)
ちゃんと真面目にシリアスにやる,みたいなイメージがあって中途半端に入りにくさがあるのはそうかもしれません.日常があるなかで,なかなか取り組む余裕もないかもしれません.ただ,それでも心のどこかに,ほんまはやらななぁとか,この対策足りてるのかなぁとか,引っ掛かりがある人もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか.(災害のニュースは多いですしね…)
それが持てていることだけで実は素敵なことで,可能性が広がってるなと思うのです.(思ってみてください…!).そこからちょっとずつでいいからスタートしてみる,そんなきっかけになるであろうもの(防災グッズもセミナーもSNSとかも)が今はたくさんあります.自分ができるところから.
今回は以上です!
あとの1つのセッションはまた追ってご報告しますね😁
それでは,明日からもちょっぴりBetterな日にしていきましょう!