ChatGPTで小説を書けると思っている人は自分の構成力を見直して!

いきなり過激なタイトルですみません。でも、事実なんです。

ChatGPTが出力した物語は手を加えないと使い物にならない。これは数千のプロットを出力して得た結論ですし、編集者の意見でもあります。

なにが足りないのかというと、ChatGPTには語彙力と構成力が足りないのです。
数万言語を補完しているのに語彙力がないとはどういうことかというと、言葉を選ぶ力が足りないということです。

例えば歌詞を例にとると、ZARDの坂井泉水さんの言葉選びが5月頃に記事にあがっていましたが、

『揺れる想い体じゅう感じて』

という出だしで歌詞は始まります。
敢えて『体中』にしなかった理由は『体の中』以外も加えたいという想いから『体じゅう』と表現したと言われています。

我々物書きはどんな漢字を使うべきか? 開くべきか? そんなことを考えながら文章を構成しています。
それは日本語の面白いところでもあり、難しいところでもあります。
それを考えもなしに使ってしまうのはどうなのでしょう?

先ほどの『体』という表現も『身体』と書いて『からだ』と読ませることもあります。
漢字を開くことで読みやすさ、文章の見方も変わってきます。
改行も構成力のひとつです。
漢字を使い過ぎれば文面は黒くなり読みづらくなります。
こうした調整の構成力が作家業には必要なわけですが、これらのこだわりが現在のChatGPTをはじめとするAIに表現できていない部分です。

AIに小説書かせれば楽して儲けられるじゃん……なんてお考えの場合は、自分の構成力のなさを露呈するだけになってしまうのでご注意を。

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