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マスクの代用品について

#新型コロナウイルス  がアジアだけでなくアメリカ 欧州などいよいよ拡がり、まだまだ終息の目処もつきそうにありません。 日本ではまだまだマスク不足は続いており、政府が転売禁止や政府による医療施設の優先 供給など政策がうたれていますが、店頭に十分量並ぶにはまだ時間がかかりそうです。
医療機関に受診するとき、登校するときなどマスク着用を促されるケースがある一方、一 部の専門家から感染予防にマスクは必要ないとの発言もあり情報が錯綜しています。マスクの品薄が続くにつれ#マスクの代用品 もいろいろ紹介もされるようになりました。 マスクの代用品で感染予防できるのでしょうか。

*ウイルスはどのように人に感染するのか?

マスクやマスクの代用品が新型コロナをはじめウイルス感染に予防効果があるか考えるまえに、ウイルスの感染経路を考える必要があります。
ウイルス 細菌の感染経路は次の 4 つです。

#接触感染  感染者が触った物を介して人に感染させること(インフルエンザ プール熱 など)
#飛沫感染  咳 くしゃみなどで唾液に包まれたウイルス 細菌が空気中に飛び出し約1 mの範囲で人に感染させること(インフルエンザ おたふくかぜ 風疹など)
#空気感染  空気中に飛び出したウイルス 細菌が1m以上超えて人に感染させること (はしか 水疱瘡 結核)
#経口感染  ウイルス 細菌に汚染された食品 飲み物などを飲食した場合に感染するこ と(例:ロタウイルス ノロウイルスなど)

新型コロナウイルスの感染経路は現時点では、飛沫感染と接触感染が考えられています。

*マスクは感染予防になるのか?

飛沫感染予防としては・・
ウイルスの大きさは 0.1~0.2μm ですが、咳やくしゃみではウイルスが水分 ほこりが付着 し5μm 以上になるため短い距離で落下するため空間を漂うことはありません。 一般的な不織布マスクの網目は5μm 以上でウイルス単独では容易に通しますが、ウイルスが水分 ほこりが付着した場合はブロックできそうです。 ただマスクのつけ方によっては隙間ができることがあり、そこから容易に飛沫を吸い込む可能性はあります。
くしゃみ 咳などの飛沫は1mくらい飛んでから落下するので、2m以内の至近距離で人 に接する場合は、他人からの飛沫を浴びないためマスクは完全ではないにしろ有効性ある といえるでしょう。
また、くしゃみ 咳など症状がある人は人に飛沫感染させないためにマスクは必須といえ るでしょう。
接触感染予防としては・・
感染しているかもしれない人が触った物を触った手指で鼻 口を触ることで接触感染して しまうので、マスクで鼻 口を覆うことで接触をある程度ブロックすることで感染予防に 有効性はあるといえるでしょう。

*マスクの代用品いろいろ

上記のように感染予防にマスクをすれば大丈夫というわけではなく、感染のリスクを少しでも減らすという目的で使う意義はありそうです。ただ咳 くしゃみなど症状がある人は 飛沫感染させないためには必要です。 一般的に汎用される市販のマスクでもウイルス自体は容易に通し、またつけ方 扱い方によっては感染リスクは高まります。市販のマスクの購入が難しい今、マスクの代用品でも 感染リスクを減らす目的のためには利用価値はありそうです。 代用品に求められる構造は、口と鼻を広く覆い、できるだけ隙間をつくらないよう 飛沫 を通さないよう網目を細かくする工夫があるとよいです。 昨今、さまざまな素材を使ってマスクの作り方が紹介されています。

・キッチンペーパーを使ったマスク(警視庁災害対策課が考案)

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(1)#キッチンペーパー を切れ目に沿って破り、幅 1.5cm で蛇腹折りにする
(2)折ったキッチンペーパーの両端に輪ゴムを当 てて、ホッチキスで止める
(3)折ったキッチンペーパーを広げ、両端の輪ゴ ムを耳にかける
(4)人によって顔の大きさが違うので、輪ゴムを 止める位置で調整する
(実際作って着用した感想)
キッチンペーパーと輪ゴムさえあれば 3 分もあれば簡単に作れます。 使い捨てマスクとして何枚かストックして持ち歩き用に携帯できそうです。 ただ1枚重ねだと咳 くしゃみの飛沫に対する耐久性に不安があるので、2枚重ねして作った方がよいかもしれません。2 枚重ねしてもホッチキスで留めることはできます。 遠目で見る分には通常のマスクと変わりなく見えます。鼻全体からあごまで含む顔の下半分をプリーツで覆えるので、医療用で使うサージカルマスクより隙間ができない感じがあ ります。 気軽に使い捨てして新しいペーパーマスクに代えることで清潔を保てるという点でメリッ トがありそうです。

・ ハンカチを使ったマスク(川辺株式会社考案)

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1 半分に折ったハンカチをさらに半分に折る
2 幅 3 等分の位置に輪にしたゴムを左右から 通す
3 両端を 3 等分の位置で折って完成
(実際作って着用した感想)
折りたたむだけなので 1 分もあれば簡単にできます。 外出先で急遽、マスクが必要になったときなど手持ちのハンカチと輪ゴムがあれば即席のマスクができ ます。
3 等分したときの面積が広い方が顔を広く覆えるの で大きめのハンカチで代用するとよいでしょう。
さらに、ハンカチを半分に折るときに中にガーゼやキッチンペーパーを挟むとなおフィル ーター性能が高まってよいと思われます。

#不織布マスク を洗って使う方法       使い捨ての使用が前提なので洗ってしまうとフィルター性能や耐久性などの機能は損なわ れる可能性があります。ただ代用品としての目的で使うのであれば破れたり破損していな いのであれば上記のマスク代用品と同様の目的で使えるでしょう。商品にもよるでしょうが意外と洗濯機で洗っても簡単に破れなかったりします。

・代用品のフィルター性能           代用マスクは不織布マスクと同等まではいかないまでもフィルター機能が高い方が望まし いです。代用品で使う素材を水でろ過してかかる時間を計りフィルターの大きさを比較し てみました。またろ過後の水の回収量で吸水性の比較も調べました。

[代用品の素材 ]                                                       ①キッチンペーパー1 枚 ②キッチンペーパー2 枚重ね ③ガーゼハンカチ2枚重ね ④コーヒーフィルター
[水 200ml ろ過に要した時間 ]                                ①3 分45秒②10 分③46 秒④1 分 40 秒
[ろ過後の水の回収量 ]                                    ①187.5ml ②176ml ③175ml ④200ml

簡素な検証結果ですが、ろ過に要する時間が長いということは網目が細かいといえます。 水の回収量が少ないということは吸水性が高いといえます。吸水性が高いとマスク内の保 湿が保たれます。
網目の細かさではキッチンペーパー2 枚重ねが、吸水性ではキッチンペーパー2 枚重ねもガーゼハンカチ2枚重ねはほぼ同等といえます。 コーヒーフィルターは意外と網目が大きいようです。ガーゼハンカチは吸水性高いものの フィルター性に劣るといえます。
前述した#キッチンペーパーマスク は 2 枚重ねで、#ハンカチマスク は中にキッチンペーパー を挟みいれることでマスクの機能を高めることができそうです。

最後に、新型コロナの終息の目処がつかない中マスク供給も追いつかず、マスク購入のため早朝から店頭に並んだり何件も探しまわっても購入できない、マスクの盗難までおきる という通常では考えられない光景がみられます。マスクでは感染を完全に防止できないという事実を受け止め、感染リスクを減らすために現実的にできる方法を多くの人たちが選択していけるといいなと思います。

★2020年4月4日現在、新型コロナウィルス感染はエアロゾル感染の可能性が指摘されています。

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