ポルノグラフィティ因島ライブ。劇的すぎた本編以外をフォトレポートその2
音楽活動25周年を迎えるポルノグラフィティが自身らの故郷である広島県尾道市因島で開催したライブ『因島・横浜ロマンスポルノ'24〜解放区〜』因島公演に参加しました。
狙いすましたかのような台風の影響によりギリギリまで開催が危ぶまれたかと思えば当日の猛暑など、ライブ本編以外もかなり劇的な展開が続いたことが印象的だったので写真付きで振り返っていきたいと思います。
その1はこちら↓
アクセスバスで広島駅から因島へ
9月1日のライブ当日、朝食を食べて9時台のバスに乗車するため広島駅に向かいました。無事に広島に辿り着けたことと、無事ライブが開催される事実に気分は高揚気味です。
東京から車で来た僕たちでも直接因島に向かうことはできません。今回のライブは島周辺の交通網の混乱を防ぐため自家用車によるアクセスが厳禁とされ、広島駅や福山駅などからアクセスバスに乗車する方式が取られていました。ライブのキャパシティは発表されていませんでしたが、ほぼ全ての来場者をバスで運ぶオペレーションは相当大がかりなものだったと思います。
それでも駅にいらっしゃった案内・整理スタッフの皆さんがスムーズに捌いてくれたため、迷ったり長く待機することなく乗車できました。
バスに乗車。因島までの道のりは2時間。遠足バス的な雰囲気の中、昨日の疲れもあったので海が見えるまで眠ることにしました。
しかし、出発するとなかなかの音量でポルノの曲が流れ出しました笑
バスごとに流れた曲が異なるのかは分かりませんが、やけに9thアルバム『PANORAMA PORNO』の曲が多かったような気がして、ライブ本編のフラグなのではないかと気になりながらウトウト。
1時間半ほどで会場に到着。ライブ会場横の駐車場をバスが旋回する際、リハーサルをするメンバーの姿と『アゲハ蝶』の歌声で乗客のテンションは一気に上昇。ついに来た!という実感が湧いた瞬間でした。
因島で厳しい猛暑との戦い
会場である「因島運動公園」に到着したのは11時45分頃。ライブ開始は14時なのでグッズを買ったり出店を回ったり各々の時間を過ごします。
しかし、かなりの猛暑である上、建物など日差しを遮るものがほとんどなく、更には混雑する場所では安全のため日傘を差せないなどかなり過酷な環境。「ライブまでに体調を崩してはいけない!」と誰しもが必死の様子でした。昨日まで台風の影響で開催が危ぶまれていたとは思えない晴天の中、暑さとの長い戦いが始まりました。
グッズ付きチケット購入者にはサファリハットとフラッグタオルが配付されました。どちらも暑さ対策になりそうでありがたい!と思っていましたが、フラッグタオルはミニサイズのペナントのようなグッズであり、首に巻いて汗を拭くことのできる代物ではなかったので思わず苦笑いしました笑
別途タオルを持ってきて本当によかったです。
中央の球場広場ではフードのお店がいくつか出ていました。僕たちは「暑さに空腹は厳禁!」と多めに食料を持参していたので並ぶことはしませんでしたがどのお店もなかなかの行列でした。
強烈な日差しから避難できる場所として公園事務所が「クーリングスポット」に指定されており、ライブまでの時間を過ごす人で混雑していました。冷風機が設置されているものの、密集した人の熱気には勝てず快適とは言えない状況でした。屋外よりはいくらかはマシといった印象です。
とにかく役に立ったのは袋から出したら冷えるタイプの冷感タオルでした。首に巻くと一気に体温が下がるので、風通しの良い木陰にいると寒くなるくらいの効果を発揮してくれました。
ライブの時間が近づくにつれ、フード・グッズエリアから数分坂道を登ったライブ会場エリアに向かう方が増えていきます。
ライブ会場付近ではアナウンススタッフの方がしきりに熱中症対策を呼びかけていました。本来ライブの最中にトイレに行くことがないよう補給する水分を制限するのですが、この時ばかりは「倒れてはいけない!」という一心でハイペースで水分補給。持参した3リットル分のドリンクは最後にはしっかりカラに。ライブ中2回ほどトイレに向かいましたが熱中症になっては本末転倒なので後悔はありません。
ついにライブが開始!続く暑さとの戦い
ライブが始まった時には「待ち時間を乗り切った・・」と感無量でした。とはいえ時刻はまだ14時。涼しくなるのはまだまだ先なので引き続き熱中症対策をしながら臨みます。客席の両端にはキンキンに冷えたドリンクが販売されていて、演奏中でもなばらにお客さんは途切れませんでした。ライブに夢中になって水分不足になることがないよう各々体調と相談しながら対策をしていました。
ドリンク売り場の近くには日差しから避難するためのテントが複数設置されており、暑さに耐えかねて自席から観覧することを諦め、テントからライブを見る方々でギッシリ。体調を維持する上で懸命な判断だと思いました。
ライブの中盤、台風の影響で来場できなかった方のために一曲だけYouTubeにて生配信されるとのアナウンス。暑さに顔を歪めながら熱唱するメンバーの表情をご覧になった方も多いと思います。客席においても急に座り込んでしまう方や担架で運ばれる方などが散見され、ライブの裏側でも戦いがあったことが印象的でした。
こういった状況でもライブに参加できたことは本当に幸せでした。これはスタッフの方の奮闘抜きにしては成り立たなかったことだと現場にいてひしひしと感じました。
ライブ終了後、安堵と疲労感あふれる待機列
ライブが終了して、少しだけ落ち着いた気温とオレンジ色に変化してきた空の下で会場には安堵と疲労感が溢れていました。ジリジリ照りつける西日に抗いながら会場を後にします。
規制退場のアナウンスが流れる中、目的地別のバスに乗り込むために参加者が移動します。全くの目測ですが4〜6千人はいたであろう参加者を全てバスで輸送するのは並大抵のことではなかったと思います。ギターの晴一さんがMCにて「ここまで大掛かりなことはもうできないかもしれない」というニュアンスの話をしていましたが、本当にその通りかもしれないと実感しました。
広島駅行きのバスの待機列に並んでいる途中、大型の電源を詰んだ車が何台も並んでいる様子を見かけました。そもそもライブ用の会場ではないので、照明や音響に必要な電源は全て持ち込みだったのです。うなりを上げるバッテリーの音が只事ではないことを物語っていました。
広島駅に向かう静かなバス
帰りのバス車内はかなり静かで、僕も気付いたら眠ってしまいました。「まさかな・・」と思いましたが流石に大音量の曲は流れませんでした笑
2時間ほどで広島駅に到着し、それぞれの帰路に着きます。疲労に加え汗にまみれているのでとにかく早くホテルに戻りたい一心で、駅ビルで広島焼きを買って帰りました。
さいごに
ライブ本編もとにかく感動的でしたが、そこに至るまでの道中も劇的だった『因島・横浜ロマンスポルノ'24〜解放区〜』因島公演。
旅行は楽しいことは前提であって、そのプロセスには苦労もあった方が鮮明に思い出に残るという意味では、今回のライブ遠征は感じるものが多く忘れられない記憶になりそうです。
台風の影響や猛暑にも負けず感動を届けてくれた運営スタッフの皆さんやメンバーには感謝ですし、ほぼ空席がないくらい必死に会場まで駆けつけたお客さんも素晴らしいなと思いました。
これからもずっとポルノグラフィティを応援し続けたいとあらためて感じたライブでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。