知られざる東京。墨田区京島でスナップ写真
先日、僕の大好きな街について記事を書きました。
『京島』は東京スカイツリーがある押上駅と東武線曳舟駅の中間にあるエリアで、今なお残る長屋や曲がりくねった細い道が特徴の街です。
空襲や大規模災害の被害から奇跡的に逃れてきた歴史を意味するこうした地理的特徴。お散歩すればまるで、気の向くまま彷徨う猫になったかのような気分になれます。
下町の中でも観光地的なエリアではありませんが、奥深くてもっともっと興味を持ってもらいたい街です。
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そんな京島の光景を写真に残しておこうとスナップ写真の撮影に取り組んでいます。
おしゃべりしながら、景色に溶け込むようにゆったり歩くご婦人の後ろ姿に目を奪われました。スーツケースを引いて、お知り合いに会いに来たのか、会いに行くのでしょうか。
公園で遊ぶ男の子たちを見守る暖かい家族の背中。適切な距離から見守ってくれる人のおかげで子どもたちは幸せに育つんだと思いました。
行こう行こうと思っていたら閉店してしまったお肉屋さん。ローストビーフが美味しかったと話を聞きました。65年間営業されていたそうで、尊敬してやみません。
個人店が多いこの街にはあちこちにブティックがあります。店名にはお客さんと対話しながら服を選ぶ体験を表現したのかなと勝手に推測しています。
目を凝らして街を見ると、何気ない景観が誰かの無償の愛によることを発見できます。僕も、場所が変わってもそのような住民の一人でありたい。
高さ10mの滑り台がある公園。スカイツリーや花火を特別な雰囲気で見ることのできる頂上は空と接続しています。賑やかな声が絶えない場所。愛される公共がここにあります。
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いかがでしたでしょうか。
これからも些細だけど魅力的な街の一面を残していきたいと思います。