君たちの話す英語はすべて正しい
君たちの前に英語のボールが飛んでくる。その飛んできたボールを打ち返す。一瞬でそのボールを打ち返さなければならない。目の前に飛んできたボールを打ち返さなければラリーにならない。単語だけでいい。単語をつなぐだけでいい。とにかくそのとき思いついた英語を打ち返す。文法だって? 文法が正しくなければ英語にならないだって? とんでもない、君たちが発する英語はすべて正しいのだ。だから文法を恐れるな、クソ文法など蹴とばせ、そして思いついた英語をどんどん打ち返せ。
昨日は日曜日だった。しかし運動会だったから「私は昨日学校に行った」と言わなければならなくなった。君たちはそれぞれこう言った。
I am go to school yesterday.
I go to school yesterday.
I went to go to school a yesterday
Yesterday I go to the school.
1 do go to a school yesterday.
I was went a school yesterday.
学校で教える英語はこれらはすべてアウトである。こんな英語はない、こんなデタラメ英語を話すんじゃない、こんな英語を話すなんて恥ずかしいことだと英語の先生たちに叱られるだろう。しかし「草の葉メソッド」ではすべて正解である。デタラメ英語こそ君たちの英語を育てていく。デタラメ英語こそ君たちの英語をつくりだしていく。デタラメ英語こそ日本英語の母体をつくりだしていく。これが「草の葉メソッド」の思想です。
対話編
──倉橋先生さ、ものすごく怒ってさ。
──ああ、わかる、絶対にあの先生、怒るよ。
──I am go to school now.だって、だれがこんな変な英語を使えって言ったの、Be 動詞と一般動詞を混同するなって、あれほど言ったでしょうって、もうかりかりしてさ、ヒステリックになってさ。
──あの先生さ、怒ると、ちょっとはんぱじゃなくなるから。
──でもさ、he is go to schoolってやるやつっていっぱいいるよね。You are go to schoolとかさ。
──いるいる。いまでもいっぱいやってる。
──過去形なんかでもさ、he goed to school.ってやるやつもいるしさ。
──He readed the book.とかね。
──そうそう。英語ってさ、不規則に変化するのが多いんだよな。テストってさ、そういうところばっか出てこない。穴ぼこあちこち作って。
──穴埋め問題ってそうじゃない。
──その穴ぼこにさ、おれたちをぼこぼこ落とすの、あの先生、好きだよな。
──そのことに快感を感じたりして。
──そうそう。
──あの先生、ちょっとサドっぽいところがあるよ。
──なに、そのサドって?
──サディストってこと。生徒たちをいじめることに性的快感を感じる人のことよ。
──性的快感か、おまえって、言葉、知ってるよな。
──サディストって、そういうことなのよ。
──でも倉橋先生ってさ、かわいくない。ときどき泣きながら怒ったりするしさ、真面目なんだよな、あの先生。
──真面目っていうか、ちょっと幼稚なのよ。まだ大人になってないっていうか、人間として成熟していないところがあるんじゃない。
──おまえの人間観察、けっこう鋭いよな。
──あんたっていうか、男子ってわりと単純だよね。
──単純、単純、おれたち単純だよ、女子っと単純じゃないよな。
──そう、女子ってわりと複雑な動物なのよ。
──本当に複雑だよな、わかんないとこ一杯あるしさ。
──いろいと考えることがいっぱいあるのよ。
日本の英語教育をコペルニクス的転換させようとするコラムです。毎日連続で打ち込まれます。この革命的ムーブメントに参加してください。あなたの力を貸してください。
1 「もう無駄な英語教育をやめてください」
2 「苦悩する日本の英語教師」
3 「英語が話せるようになった」
4 「歴史を変革したスティーブ・ジョブス」
5 「日本語脳と英語脳」
6 「君たちの話す英語はすべて正しい」
7 「デタラメ英語が君の英語を育てていく」
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