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エッセイ

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新しい文芸の波を生起させんと。
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#小説

ジュピター 2

 そこから突然、光輝は日本語から英語に変えた。さかまく激流のように英語をまくしたてた。…

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あの朝の光はどうだ

 午前中、森閑としている児童館は、小学一、二年生があらわれる一時頃からざわざわしてきて…

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「まほろばの里農学校」 星寛治

「まほろばの里農学校」開校のスピーチ 星寛治 農がつくる風景   テーマを「農がつくる風…

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詩と詩人を救い出す農具

 近著(「有機農業の力」創森社刊)をお送りいただきまして、しっかりと読ませていただきまし…

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この世界にはこんな熱い友愛と交流があるのだ

wewillmeetagainさんは、「9月7日までに、ウオールデンとキャンプファイヤー。Campfire with W…

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鎌倉時代のかぐや姫

この日本には、日本最大作家たちがすくなくとも千人、人生をかけた懸命の創作活動を行っていま…

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そのとき、一瞬にして恋に落ちた、その恋はいよいよ深くなるばかりだ

武満徹が亡くなったのが1996年だから、もう25年の月日が流れ去ってしまった。しかし彼の残した音楽は不滅で、ベルリン・フィルやボストン・フィルといった世界の名門フィルがしばしば彼の作品を演奏している。 「系図──若い人達のための音楽詩」(Family Tree –Musical Verse for Young People)という作品がある。ニューヨーク・フィルが創立150周年を記念して武満に委嘱した作品である。いかにこの作品に取り組んだかを武満は次のように記している。

われらの街に立つ叡智の樹

われらの人生の師、97歳になった周藤佐夫郎さんの生命力あふれる絵画と、高尾五郎さんの対決絵…

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さあ、次はあなたの本だ。あなたの本を読書社会に投じよう。

クラウドファンディングには多種多様なジャンルがあって、そのなかの一角に「本や雑誌や絵本」…

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吉崎美里と絶交する手紙

小学六年生の工藤舞は、同じクラスの吉崎美里に手紙を書く。小学六年生が援助交際をしているの…

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最後の授業

 これは北アルプスの麓に広がる安曇平という地のある町でおこった出来事です。すでにみなさん…

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ゲルニカの事件は、実際にあった事件だった。

 ゲルニカの事件は実際にあった事件だった。卒業式、その日のために子どもたちが制作したゲル…

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その人は、新しい地平を懸命に切り拓いていく。日本の歌が聞こえる、さまざまな讃歌が…

 間もなくウオーデンは「note」を立ち去るのだが、社会を変革していく魅力あふれる女性のこと…

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草の葉ライブラリー

たった一冊の本が世界を変革していくことがある  本は売れなければならない。売れる本だけが価値をもたらす。売れる本によって本を作り出す人々の存在が確立されていくからである。これがこの世界を絶対的に支配している思想でありシステムであり、したがって数十部しか売れない本は価値のない本であり、数部しか売れない本はもう紙屑同然のものということになる。しかし本というものは食料品でも商品でも製品でもなく、まったく別の価値をもって存在するものであり、たった数部しか売れなかった本が、数十万部を売