
【全36本】2025年1月ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンだったアレコレ
2025年1月に私が出会った、DE&Iに関係するニュース、映画、本、イベントなどについて日付ごとにまとめています。
1月4日(土)DIVERSITY IN THE ARTS「豊かに伝わるメディアとは。ウェブアクセシビリティから考える」
とても勉強になる記事だった。アクセシビリティ改善はやっぱり細かい工夫の積み重ね。当事者の人に話をきくことからすべてがはじまるんだよね。この記事はウェブサイトについてだけど、他のシーンや業界でも一緒のはず。対話と細かい工夫をコツコツやる。それだけで解決できることはきっと多い。それにしても障害者専門のクラウドソーシングバンク(サニーバンク)がある、っていうことを知らなかった。
1月4日(土)FNNプライムオンライン「「受け入れてとは言わない、ただ知って欲しい」LGBTQ活動家の思いに迫る 男性アナが女装で“ひと皮”むける体験」
体験として女装すること。生き方として女装を選ぶこと。本当の自分であるために女性向けとされる装いをすること。これらはすべて違う。この記事の内容は、なんだか本質を外している気がした。アナウンサーがひと時ドレスに身を包んで、街でリアクションされて、セクシュアルマイノリティにインタビューするという仕立てに無理を感じる。性的少数者へ十分な配慮をしようとしているけれど、とってつけたような印象。アナウンサーの女装が、セクシュアルマイノリティへの理解の入り口として機能してない。重くならずに伝えたかったのだろうが、笑いの要素がノイズになってる。何を伝えたかったのか。記事のタイトルも"ひと皮むける"って何だろ。
1月5日(日)FNNプライムオンライン「「接客をやらせてもらってよかった」キッチンカー営業で障害者と“外部との壁”取り除く 民間企業の障害者雇用は“25万人超”で過去最高に」
日本における障害者雇用制度の雇用率は2.5%。40人以上の会社は障害者を1名以上雇用しないといけない。でも実態はまだまだ進んでいない。しかも、雇用されていても、外部との接触が少ない職場だったりする。その点この職場は、接客という点で進歩的と言える。しかも当事者みずから名乗り出て取り組んでいるというのが、ほんとうに素晴らしいと思う。そのためにはいろんなサポートが必要になると思うけど、それもまた企業のノウハウや力になるんじゃないかな。従業員を支援する会社は、顧客にも支援される。そんな気がする。
1月6日荻上チキSession「作家・原田宗典さん「うつとともに生きて」【Yahoo!ニュース voice in Session】」
共感と親近感だらけ。そうなんだよ。うつの初期は、自分でも自分に慌ててる。でも周囲からはサボってるようにしか見えない。そのギャップがシンドイんだよな。そこに加齢が加わるともう大変。しかも生活スタイルが夜型から朝方に変わるとか、字幕が読めなくなるとか、アタマが働かなくなるとか。あの「ブレーキ踏みながらアクセル押し込んでる感じ」は、当事者じゃないとわからない。もし自分が「うつかも」と思ったり、あるいは家族やパートナーがうつかも?という人がいたら、ぜひ聞いてほしい。原田さんの落ち着いた口調の説得力よ。
1月6日くまもと県民テレビ「女性どうしの"ふうふ"に子どもは「幸せ」 日本では認められない同性婚、カナダに移住した"家族"」
カナダで夫婦になった女性カップル。子育てのために日本に帰国して、その苦労を語っている。「子どもがいじめられるんだったら、周りには(女性同士のカップルだと)言えない」。悩んでいたところを、とある小学校の校長が言ったらしい。「子どもには絶対に隠し事をしたり、させたりしないでください」「うちの学校ではいじめをさせません」。大人ってこういう人のことなんだと思う。どこどこの県だからとか、田舎よばわりしちゃダメな話題。親から子への愛情を、子から親への愛情を、法律で支えようとしない国って、どうなのよ。法律が幸せを邪魔してどうする。とても素敵な家族のお話だった。
1月7日(火)LGBT.jp「高裁で違憲判決が出た同性婚訴訟で賠償を求め最高裁へ上告」
同性のカップルに結婚が認められないのは憲法に違反するとして国に賠償を求める集団訴訟は、全国5か所で6件とのこと。そのうち、福岡県と熊本県に住む3組のカップルが、最高裁に上告とのこと。最高裁は地裁と違って一つしかない。もし最高裁でも違憲判決が出たとしたら、いよいよ法整備化への王手になるんだろうか。司法と立法は違うと分かってても、原告団のみなさんのがんばりに見合った結果になるといいなと思ってる。ホントはそれを待たずに早く同性婚を法整備化すればいいのに。成功を祈らずにいられない。
1月7日(火)大学ジャーナルオンライン「日本人は同情や共感が低く支援を求めにくい 名古屋大学が文化的背景を指摘」
名古屋大学の鄭少鳳大学院生と石井敬子教授の研究グループは、米国人と比較して日本人は共感的関心が低いために、社会的支援を求めにくいことを明らかにした、とのこと。ほんまかいなと思いつつ「日本では、苦しみをその人間の社会規範や秩序からの逸脱による報いとして解釈する特有の文化背景により、共感的関心や他者の利他行動への期待が低く、それゆえ社会的支援が求めにくいことが考えられるという」ときけば、そうかもと思ったり。シンドい思いをしてる人を指さしてズルい!卑怯!怠け者!って罵るヤツってクラスにもいたけど。そういう人こそ、助けてもらった経験のない人だったりするんだよな。なんとか生きてるってことは、皆なんらかズルしてるんだと思ってる。ズルしないと生きていけないもの同士、助けあって生きていきたいものだよ。
1月8日(水)パラサポWEB「【新春インタビュー】バドミントン・梶原大暉「初志貫徹で進化中」」
東京パラとパリパラで連続金メダルを獲得した梶原選手の記事。めちゃくちゃハードなトレーングと、ストイックな思考に裏打ちされた結果だったってことがすごく伝わる。パラバドミントンだけじゃなくて、パラスポーツ界を背負っていこうとする熱烈な自負心がかっこいい。それを努力で支えてるってのがすごい。パラバドミントンも、車いすテニスくらい注目されるようになるのかも。
1月8日(水)日経新聞電子版「「障害者就労支援士」の資格創設 厚生労働省、28年度にも」
新しい資格ができるって。当面は業界団体が主催する民間資格だけど、おいおい国家資格になるかも。でも障害者就労支援の実務経験が3年以上必要とのこと。何度か転職していろんな会社を見てきたし、自分自身のキャリアとしてもとても興味あったんだけど、俺は無理か。。。でもキャリアをサポートする人が士業って、心強いよな。この制度には期待大。
1月9日(木)CNN「米コストコ、多様性推進否定の動きに猛反発」
私は小さな会社に勤めていて、この「DEI(多様性、公平性、包摂性)推進の施策を否定する最近の動向」というグローバルなトレンドにピンとこない。だってもともと多様性のない職場、社風だから。その中でたとえ一人だけでも、蟷螂の斧だとしても、DEIを意識して働いている自分からすると、規模こそ蟻と地球くらい違うけれど、とても心強くなる記事だった。何も変えないことで得してる人って、ほんと楽しそうに潰しにかかってくるよね。それこそ蟻を踏み潰す子どもみたいに。その既得権益すらすでに変化の中で揺らいでるのにね。
1月9日(木)CNN「米マクドナルド、DEI施策の一部を終了 多様性推進に逆風」
「米マクドナルドはDEI(多様性、公平性、包摂性)施策の一部を取りやめる方針を明らかにした」とのこと。一方で「マクドナルドによれば、従業員の多様性を維持するという会社のミッションを放棄するわけではない」とも。どっちなん?あくまで一部ってこと?でもよく考えたら、私はマクドナルドのDEI施策とやらの具体的な内容を知らない。だから即席で落胆したり不安になったりするのはやめとこ。変化は波。必ず満ち引きがある。それでも未来はマシになってると信じてる。
1月9日(金)Spotlite「「君、目が見えないから字を読むのが苦手なの?僕も苦手なんだ。一緒だね」視覚障害と学習障害の放デイ~こころめ~訪問レポート」
視覚障害と発達障害を専門にした放課後等デイサービスについての記事。とても考えるところがあった。子どもたちが人間関係を知り、コミュニケーションを知り、社会を知るのってとても大切だけど、障害があるとどうしても機会が減りがち。それをどうするか。だけではなくて、ここには障害をクロスさせた相互理解もあるみたい。それって人間理解の本質なんじゃないか。私たちは違いと同じくらい、共通点も多いものだから。俺の甥っ子もこんなところが近くにあったらいいのにな。
1月9日(金)LGBTER「パンセクシュアルのトランスジェンダー女性も、子どもを授かって、家族と幸せに暮らしていける。【前編】」
トランス女性のインタビュー記事。通勤中に読むには、過酷な人生すぎた。読んでしんどくなってしまった。でも彼女は明るい。すごくいい笑顔されてる。なんでだろ。この記事は前編。つまり彼女の人生はこれからが面白いってこと。怖いけど、後編も読もう。ちょっと勇気いるけど。
1月15日(水)TBS NEWS DIG「選択肢広がる成人式~女性のからだに合うメンズスーツ~」
振袖、紋付袴、スーツ。女性と男性で固定された空間だなーとは感じていた。だからこういった選択肢があることは、とても素晴らしいことだと思う。きっと私の成人式のときも、いたのだろうな。肩身の狭い思いをしてる子、かつての友達に会うのをやめてしまった子が。同級生や地元の友達ばかりが人間関係じゃない。それは大人になることの特権。
1月15日(水)PARA Channel Cafe「【発達障がい・ASD編】マンガでわかる!部下/同僚と働くときの配慮の仕方」
とても参考になった記事だった。というかASDの特徴が、自分にたくさん当てはまることに戸惑いを感じている。職場での対応も、自分でなんとかしたり、協力してもらったりはあるけれど、どれも身に覚えのあることばかり。いや、自分がASDだとかそういうのではなく、働きづらさを感じてる人は多い、というだけのことかもしれない。だとしたらなおさら、この記事が示唆するものは役に立つ。
1月15日(水)共同通信「「速やかに同性婚の法制化を」 日弁連会長が声明」
ポイントは「速やかに」ってとこじゃないかな。今こうして乗ってる電車の車両にも、きっと当事者の人はいる。モタモタしてる間にも、こぼれ落ちてしまう安心や幸せや権利が、目の前にたくさんあるってことを忘れてはいけないと思う。
1月15日(水)読売新聞オンライン「パラ・アイスホッケー代表、準決勝で韓国に敗れる…長野で開催中のジャパンチャンピオンシップ」
パラ・アイスホッケー、生で見たことないな。パックやスティックが、顔に迫ってきそう。しかも全速力で滑るわけで。選手はどんな迫力の中で戦ってるんだろうか。よく考えたら、すごく怖い競技なのかもしれない。一度観戦してみたい。
1月16日(木)こここ「働くろう者を訪ねて チアキさん【居酒屋店長】」
耳が聞こえないからとか、聞こえないのにとか、そういうことから離陸した、ふんわりとした心地よい記事。とてもシンプルだからこそ、人柄が出るのかもしれない。自分らしく生きるか。今ろう者を受講生に迎えたセミナーの準備をしてて。自分がいかに思い込みで生きてきたのか、思い知ってるところ。そんな時にこの記事はしみた。
1月16日(木)Spotlite「視覚障害学生が直面する、働く機会の壁。ダイアログ・イン・ザ・ダークの取り組みを紹介します」
これ!こういう記事が欲しかった。いま娘のお友達を誘って行こうと思ってて。でも親御さんにダイアログ・イン・ザ・ダークをちょうどよく紹介する最近の記事がなかなかなくて。何が面白いかだけじゃなくて、何でこのダイアログ・イン・ザ・ダークが意義深いのかをシェアできるコンテンツが欲しかったんだよ。
1月17日(金)たんぽぽの家 編「ソーシャルアート」学芸出版社
2016年の出版。とても勉強になったけど、いちばん印象に残ったのは時代の変化。いろいろな活動家や職員の人が寄稿してるんだけど、その多くはかなりかしこまっていた。多様性や自由を語りながら、どの章も似ていた感じ。たぶん時代の言葉がそれしかなかったのかもしれない。多様性というものをとらえる視点もまた、多様化している。その足跡を知ることは、自分の変化を知ることでもあった。

1月18日(土)LGBTER「パンセクシュアルのトランスジェンダー女性も、子どもを授かって、家族と幸せに暮らしていける。【後編】」
やっと後編でた。そして前編に続き後編もタフでヘビーな内容だった。でも、だからこそ。「トランスジェンダー女性でも、子どもをつくることはできる。子どものことや家族のこと、諦めなくていいってことをもっと知ってほしい」という一言にグッとくる。とても深刻な内容なのに、真摯かつ明朗に語るあまねさんの人柄よ。その笑顔の裏に迫る深い記事だった。
1月18日(土)パラスポプラス「品川CC パペレシアルが悲願の初戴冠で閉幕。ブラインドサッカートップリーグ、LIGA.iの成果と未来」
ブラインドサッカーが興行性の向上に力を入れている、という記事。とても読み応えがあった。スポーツには「魅せる」「盛り上げる」「楽しませる」という観点が不可欠。私も何度か試合を見に行ったし、娘も連れて行ったけど、ブラサカは試合会場が面白い。どこに行ってもスタッフさんが明るくて親切。演出も華やか。実際にプレー体験もできたりするし。家族のレジャーとして激しくオススメ。今度はお友達も誘って行こうと画策してる。
1月19日(日)ふらっと新宿四谷店
新宿御苑にあるお店。福祉事業所や障害者就労施設で作られた製品を販売してる。ポーチやトートバッグなどの小物から、せんべいやパウンドケーキとかの食品まで、幅広いラインナップ。とにかく!小物がかわいい!店頭には「手作りのためお一人5点まで」と注意書きされてる商品も。人気なのね。それも納得のデザインとクオリティ。ありゃ買い占めたくなる人もいるだろうな。私はここで買ったポーチにマウスやコードを入れて持ち運んでる。この日は娘にヘアゴムを買った。あとパウンドケーキも。すげー美味しかった。四谷区民センターの一階で、あまり目立たないお店なんだけど、オススメ。

1月19日(日)毎日新聞「障害有無の格差埋める判断 法整備が背景に 「逸失利益」高裁判決」
聴覚障害のあるお子さんの死亡事故に関する記事。大阪高裁は「逸失利益」として健常者と同額の支払いを認めたという内容。障害の有無で金額が異なることを知らなかった。ショックだったし、知らなかった自分を恥じた。記事には「そのうえで、高裁判決は「ささやかな合理的配慮」が鍵になると説いた。」とも書いてあった。まさに今、自分は素人ながら、障害のある方を対象にした説明会の準備をしている。肝に銘じて取り組もうと思う。
1月19日(日)毎日新聞「性的少数者支える「アライ」広げる 研修参加100人超 高知大病院」
ものすごいピンポイントな記事。高知大病院でアライ研修の参加者が100人を超えた、という。でもね。この高すぎるくらいの解像度が大切なんじゃないかと、記事を読みながら思った。民間企業ではなくて、命や健康にかかわる病院だからこそ、こういう取り組みはひときわ大切とも言えるわけで。記者さんもよく追ったな。
1月24日(金)AFP「タイで同性婚認める法施行 アジアで3例目」
タイで23日、同性婚を認める「結婚平等法」が施行され、多数のカップルが婚姻届を提出した。ペートンタン・シナワット首相はX(旧ツイッター)に「今日はレインボー・フラッグがタイの上空に誇らしげに翻っている」と投稿した。セーター・タウィーシン前首相は「最近、ある国の指導者が性別は二つしかないと発言したが、わが国はもっと寛容だ」と述べた。多様性って寛容かどうかじゃなくて、それが現実だから。というのはおめでたいということで一旦おいといて。国のトップたちが堂々と祝福しているのがいい。日本も早くそうならないかな。
1月24日(金)GQ「トランプ再就任で、アメリカの「多様性」はどうなる?──連載:松岡宗嗣の時事コラム」
DEIは現実。すでに社会がそうなってる。そこから目を背けること、差別や格差の是正に手を打たないのは、現実から逃げることに他ならないと思う。現実から逃げる企業の末路はどうなるのか。一方で、保守派のバックラッシュが激しくなっている、というのもまた現実。どちらの現実に生きるか。という二択は間違ってると思ってる。どっちも現実なんだよ。ただ、保守派のバックラッシュの背景には、大変な経済格差があって。それを是正するのはDEI的な発想なはずなんだけど。トランプの顔色を見て手のひらを返した企業はきっと、DEIの本質が見えなくなってるのかもしれない。そんなことを思ったよ。
1月26日(日)ハフポスト「恋に落ちた2人の女性。でも彼女の宗教はそれを許していなかった。あるタイ映画がつくられた「きっかけ」は、友人が抱える“苦しみ”だった」
女性であり、タイにおいてイスラム教徒であり、セクシャルマイノリティである。ダブルどころかトリプルのマイノリティ性を抱えた主人公の物語。今の私にはなかなか出会うことのできない人。というか、そのマイノリティ性を表明できないこと、そのものがこの作品のテーマだったりもする。だからこそ映画というアートフォームが生きてくる。これは見たい。
1月26日(日)SAMANSA「ザ・レターメン」
めちゃくちゃ素晴らしい短編映画だった。膨大な手紙の中で見つかった、第二次世界大戦中の、とある兵士の手紙。それは同性愛がタブーとされていた時代に交わされた2人の男同士の手紙だった。実在する貴重な手紙をもとに描いた感動の物語。人の手紙を他人が見るというのはいかがなものか、と思いながら見ていたんだけど、まさにそこがこの映画のミソだった。国と戦場で交わされていた手紙が残っているということは、どういうことか。しかも今も読めるということに、どういう意味があるのか。この社会に生きる私たちは、その手紙を読む資格があるのか。戦争とか愛情とか、いろいろ考えさせられる映画だったよ。
1月27日(月)VOGUE JAPAN「カルラ・ソフィア・ガスコン、トランスジェンダー公表俳優として初のアカデミー賞候補に」
「光は常に闇に勝ります。捕えられようとも、殴られようとも、私たちの魂や反骨心、尊厳を奪うことはできません。声を上げましょう。私は私、自分が何者であるか知ってください」めっちゃかっこいい。トランプ政策うんぬんもそうだけど。こうやってメジャー作品に当事者の人が起用されて、脚光を浴びることは、とてもポジティブな影響がある。カルチャーコンテンツには、それだけ力があると信じてる。だからこそ、ちゃんとした作品であってほしい。。。俺はこの映画を必ず観ようと思う。見届けることもまた観客の責任。
1月27日(月)NHK「同性パートナー 税法などの規定対象か検討 最高裁判断受け政府」
うーん。なんか順番が違う気が。先に婚姻の法制化があって、その結果として税法などの規定対象になる、というのがスジじゃないか。いや、実は法制化を見込んだ検討だったりして。希望的観測すぎるか?もしこのまま婚姻の法制化を棚上げしたまま、法律や政令ばかり同姓パートナーに適応されるとしたら、それこそ明確な差別だよね。とはいえ、保障とかは喫緊の課題で、それはそれで大切か。急いだ方がいいことが山積みなのに、大事なところが置いてけぼりな感じがする。
1月28日(火)東京すくすく「LGBTQは特別な存在? 元なでしこで今は「男性」の3人「ミュータントウェーブ」が一風変わった講座 誰だって多様性の中の一人」
日本女子サッカーリーグ「なでしこリーグ」で活躍し、引退後は男性として生きる御三方「ミュータントウェーブ」の活動に関する記事。講座の内容がアトラクティブで、とても楽しそうな印象。一度、受講してみたいな。それと、この御三方の活動が育児サイトに掲載されている、というところも意義深い。
1月28日(火)YAHOO!きっず「すべての人に夢がある!パラスポーツガイド」
わ!こんなサイトができてる。キッズ向けのサイト。パラスポーツがメジャーになるっていうのは、こうやってパラスポーツネイティブの世代が増えることなんだろうな。パラスポーツは、ゲームっぽくって面白い。ガジェット装備するし。バリアフリーな競技も多いし。たくさんの子に見てほしい。なんなら親も一緒に見てほしい。
1月29日(水)パラスポーツマガジン「車いすバスケットボール「第50代王者」決定戦が1月31日開幕!」
よく考えたら50代目チャンピオンってすげーな。新日本プロレスのIWGP世界ヘビー級王者だってまだ11代だよ?それにくらべて車いすバスケのチャンプは歴史が半世紀。そりゃ進化するわ。
1月31日(金)こここ「身近にある広告は、自分にどんな影響を与えている?『ジェンダー目線の広告観察』小林美香さんをたずねて」
めっちゃ厳しい記事だった。そして共感しかない。自分がネットをみていても、ほとんど美容系の広告が出てくることはない。たぶんアルゴリズムの問題なんだろうけれど、それにしても「美しくなければ人間じゃない」みたいな押し付けを感じることは多々ある。私が外見にコンプレックを抱えているからかもしれない。「権の監修をする責任者を必ずいれる、ちゃんとその道でやってる人、研究者とか活動家とか、きちんと監修できる人が携われる仕組みを作らなきゃいけない」ほんとにその通りだと思う。広告が謳う多様性は、誰かに都合のいい多様性に過ぎない。少なくとも、今は。これ、広告を打ってる・作ってる人たちが、多様じゃないからじゃないかな。
1月31日(金)DIVERSITY IN THE ARTS TODAY「「合理的配慮」を考える その2:どうやったら「社会モデル」で考えられる?」
とても勉強になる記事だったし、自分のやってることの答え合わせにもなった。私は会社ではじめて一緒に仕事をする人には、かならずアクセスニーズを聞いている。どう呼ばれたいか。コミュニケーションに不自由や不都合はないか。これもまた広義の合理的配慮だったのかもしれない。まず、会話や対話ありき。そこから社会モデルを理解するってことは、けっこうある気がする。
▼前月分のアレコレはこちら
▼SNSでも発信しています。よければフォローお願いします。
Threads:https://www.threads.net/@musuta_kusaka
X:https://twitter.com/kusaka_musuta
Instagram:https://www.instagram.com/musuta_kusaka/
▼マガジンでイベントレポートやブログなども発信中。
【毎日追加】全国のダイバーシティ&インクルージョンな予定
今月のダイバーシティ&インクルージョンだったアレコレ
de&iマガジン〜ダイバーシティ関連記事〜