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【全55本】2024年10月ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンだったアレコレ
10月1日(火)Yahoo!ニュース「同性パートナー間で「腎臓移植」成功 原則『親族間』のみ認められる「生体臓器移植」」
パートナーシップ宣誓が二人の関係を強く証明した、とのこと。これできっと命が救われる、あるいは救うことのできるカップルが増えるのでは。同性婚がベストだしパートナーシップ制度は不十分だけど、それでも制度はあったほうがいい。制度を使うのは当事者と行政だけじゃなくて、周辺の法人・団体も多い。いざというとき、制度を解釈し見識をもって運用する人も出てくるってこと。私はそれを、平和な日常では忘れがたちになる。そこはさすがの京大。それにしても早く同性婚を法制化しようよ。
10月1日(火)テレビ長崎「長崎・大村市同性カップル続柄表記 国から再考求められるも市長「修正行わず 判断根拠が時代に合わない」」
この見出しを掛け軸にして床の間に飾りたい。うちに床の間ないけど。それくらいかっこいいな。パンチきいてるわ。顔が見えない総務省のお役人vs名前を看板にして戦う園田市長。顔が見えない方は、潮目が変われば手のひら返すぞ。その日が早く来るといいな。きっと総務省にも当事者はいるんだから。
10月2日(水)Yahoo!ニュース「性別不合の手術 富山大学附属病院で保険を適用して手術ができるように」
性別適合手術が富山大学附属病院で保険適用に。日本海側の医療機関では初。これまでは乳房切除の場合で、60万円〜100万円かかってたって。私だったら手も足も出ない金額。素晴らしい。あと「日本海側で初」という区切り方が新鮮だった。天気以外であんまり聞かない気が。太平洋側の医療機関では、保険適用どうなってるんだろ。
10月2日(水)映画「黒い家」
1999年。森田芳光監督。原作は第4回日本ホラー大賞を受賞した貴志祐介の小説。保険金殺人の話。恐ろしく、とても面白く観れたのだけれど、思うところもある映画だった。殺人鬼はパーソナリティ障害。自分の欲望のためには反社会的な行動を平然と取る、と。でも、その背景には生育環境に問題があった。私はここにひっかかった。彼女がここまでになるまでに、救えなかったのか?パーソナリティ障害と殺人を安易に関連付けるのって、どうなのか?怖いのは彼女ではなくて、むしろ目先の凶事に目を取られて、背景が見えなくなってしまう自分のほう。なんだかそれを突きつけられた気がして。私にとっていろんな意味で怖い映画ではあった。寝る前に観ちゃダメなヤツ。
10月4日(金)中日新聞「ずっとなりたかった「妻」に 同性カップルの住民票表記、犬山市で手続き第1号」
犬山市で1日から同性カップルの住民票の続柄欄に、「夫・妻(未届)」の表記が選べるようになった。愛知県で初。手続き第1号の女性は「うれしい。この人生で、公の住民票に『妻』と表記されるとは思っていなかった」。この記事読むとさ、本当に同性婚が早く法制化されるといいな、と思う。これまで反対派を押し切って成立させた法案なんていくらでもあったろうに。次の選挙もぜったい推進派に投票する。
10月4日(金)荻上チキ・Session「向後桃さん「バセドウ病を乗り越えて【Yahoo!ニュース voice in Session】」
レスラーというだけで超人なのに、バセドウ病を治療しながら、しかもメジャー団体ってすごいな。いや、違うか。レスラーだからこそ、か。プロレスは、立ち上がるところから始まる。勝っても負けても、戦いは続く。そういえばむかし「戦い」と書いて「たび」とルビとふってたプロレス雑誌があったな。当時は笑っちゃったけど、向後選手についてはピッタリだ。彼女の試合、見てみたいな。後楽園で。
10月4日(金)朝日新聞デジタル「賃貸物件に「LGBT不可」表示 不動産会社「人的過誤」修正対応へ」
LGBT不可というのは基本的に賃貸オーナーの意向だろう。誰に貸すかはオーナーの自由意志。業務情報として不動産会社が把握していたものが、うっかり漏洩してたと。この問題は、クライアントが差別主義者だったらどうしますか?ってことなんだと思う。取引やめますか?あるいは苦言を呈することができますか?と。うーん。俺だったら自信ないよ。だから俺は不動産会社を責められない。悔しい思いしてた従業員もいるかもよ。差別に目をつぶらずに、あるいは差別を潰しながら、仕事を続けられる武器ってないものか。やっぱり理解増進法じゃなくて、差別禁止法なのかな。
10月4日(金)こここ「生き方は、ひとつじゃないぜ。|スウィングからの贈る言葉Vol.05 「今日できることは一年後」」
生活介護事業所「スウィング」のメンバーさんが書いた一言。「明日やろうは馬鹿野郎」を間に受けて生きてきた私にこそバカヤロウと言いたい。結果的に心療内科に通うようになってしまった。この金言を知っていたら、こうはならなかったかもしれない。というかまず、ここまで言い切る勇気と清々しさがほしい。俺はいつも大事なことを勉強し忘れるんだ。
10月6日(日)ダイバーシティ・パーク2024
東京の新宿でやっていた催し。障害、セクシュアリティ、宗教、国籍など、多様性への理解と触れ合いをコンセプトしたイベントで、私は今年で3回目の参加。今年がいちばん人出が多い気がする。初日が雨だったから、というのもあるかもしれない。これを目当てに来た人ばかりでもなく、通りすがりのご夫婦とか試合帰りの少年たちとかも参加してた。自然でいい感じ。あと驚いたのは車いすテニスの体験が大繁盛の満員御礼だっだこと。コートが芋洗い状態。パラパラで金メダル獲った小田選手の影響もあるのかな。加えてお酒の種類が豊富なのは相変わらず。素晴らしい。とにかく、賑やかで楽しいイベントだった。客層が少し広がってるのもなんだか嬉しかったな。
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10月6日(日)荻上チキ・Session「【N検Session】日本の人選問題を考えよう」
この回はアイヌ民族とハンセン病患者についてだった。これまで国が双方にどのような政策をとってきたか、という話。とにかくあからさまな差別。それは無知から生まれたということで共通している。問題は、ただ知らないことがあったとか、研究が追いついてなかった、ってことじゃない。そもそも知ろうとしてなかったって、ことだ。差別がなくなるのは知識によってではなく、知ろうとする良識によってなのだと感じた。
10月6日(日)月刊住職10月号「知的障害者を輝かす住職道」
毎月、新聞で月刊住職のラインナップをチェックするのが好きなんだけど、10月号の記事は興味がありすぎる。どんな内容なんだろ。ぜんぜん想像がつかない。ちょっと本屋に行ってみようっと。大きな本屋じゃないと売ってないんだろうなー。

10月7日(月)毎日新聞「プライドパレード30年 LGBTQ当事者、暗い過去振り切った一歩」
骨太の記事。これまでの運営の歴史には、いろいろあったのだろうけれど、日本のムーブメントをつくったイベントであることは間違いない。そして今や、セクシュアルマイノリティだけではなくて、ダイバーシティという大きな枠のシンボル的なイベントになってる。レジェンドはいるのだろうけれど、そのカリスマ性に頼ることなく、多くの人が参加してきた証拠。未来にも興味はあるけれど、このムーブメントの歴史にもぐっと興味が湧いた。それもまた、未来への示唆に富んでいるだろうから。
10月7日(月)毎日新聞「プライドパレードは「命の問題だ」 92歳創始者から受け継ぐ原点」
砂川秀樹さんて、「東京レズビアン&ゲイパレード」の実行委員だったのか。それが今の「東京レインボープライド2024」につながってる、と。ついこないだ氏の「カミングアウト・レターズ」を読んで感動したばっかり、と思って同書を読み返したら、バッチリ紹介文に書いてあった。不覚。それにしても、こうやって点と点が結ばれて線になるのは、勉強になるやら尊いやら。そしてその線上に、今の私もいる。前進した常識も、変わらない環境や法律も。私は次の点につながる線を描けるだろうか。これからも娘とパレードには行き続けよう。
10月8日(火)キコニワ「盲ろう者の私が普段の生活で工夫していること」
触覚デザイナー田畑さんの記事。さらりと軽やかに書いてあるけど、すごい記事だった。目からも耳からも情報がない、あるいは少ない。そのなかで移動だけじゃなく、食事をとったり、トイレに行くこともあるだろうし。友人や周囲の人にサポートされながらとはいうけれど、私なんかでは想像もできない困難がありそう。自分だったらと思うと、身がすくむ思いがする。記事から、田畑さんはご友人が多そうな印象を受けた。コミュニケーション力が高い、頼るべきところに頼る能力がある、というのはもちろんなのだけれど、きっと好人物なんだと思う。そこがいちばんすごいと思ったよ。氏は触覚サインシステムの研究を大学院でしているとのこと。氏の開発したシステムが社会に実装されるといいなぁ。
10月8日(火)カンパラプレス「パラアスリートらによるランニングワークショップで「元気力がアップ!」」
私も少し前、パラアスリートの方とボッチャをする機会がたまたまあって。一緒にプレーしながら、競技についてお話を伺うだけでも、かなりスポーツ観が更新された気持ちになった。スポーツへの理解もそうだけど、人体への理解も。知ることで楽しくなることってあるよな。だからこの記事にも深く共感。
10月9日(水)U-NEXT 映画「フラッシュバック・メモリーズ」
交通事故で高次脳機能障害を負ったディジュリドゥ奏者・GOMAのドキュメンタリー。この映画はすごい。彼の記憶喪失、脳障害はもちろん、臨死体験も語られる。夜中に観ていて、あまりに赤裸々な手記に「うっわー」と唸ってしまった。自分も心療内科に通っていて、脳が思うように動かない、あるいはもう以前の脳には戻れない、という実感があって。それとかなり重なった。彼が見出した希望に、自分も希望を見出す感じ。GOMA家のホームビデオが、泣けてしょうがなかった。希望を求められていられる今の自分に感謝。
10月9日(水)Bloomberg「トヨタ、LGBTQイベント支援を停止-反DEI活動家の批判受け」
え?これ本当?フェイクニュースじゃなくて?「STEM(科学・技術・工学・数学)教育と労働力のための準備に沿ったコミュニティー活動に絞る」ってことは、LGBTQイベントだけじゃなくて、パラリンピックとかからも手を引くのかな。あれだけ熱心だったのに。これはトヨタのマーケットを揺るがすほど、反DEI派が多いってことでもあるんだろう。アメリカ大統領選との因果がありそうな雰囲気。この件はこれから注視していこう。トヨタを見損なうのはちと早い。驚くニュースほど慎重にみていこうと思う。
10月10日(木)読売新聞オンライン「ラップは息苦しい世の中の救世主になるか、「絵本」「社員研修」「大学教育」で広がるHIPHOP」
HIPHOPはすべての人のマイノリティ性を刺激する。学校で、職場で、コミュニティで、なんらかの生きづらさとかやりづらさとか逆境とかを抱えてる。それを吐き出す一つのアートフォームがラップだと思ってる。音楽表現だけでなはなく、こうやって手段やアプローチとしてHIPHOPが活用されるのは、必然だし効果的だと思う。重要なのは、団体とか会社とかに通用するラッパーがいるという事実。記事に3人が取り上げられているのは驚き。もちろんハードでワルいラッパーも好きだけど、そうじゃない”フツー”な人としてのラッパーもいいんだ。どこにでもいるようなヤツの人生にも、ヒップホップなストーリーはあるから。
10月10日(木)荻上チキSession「松岡宗嗣さん(ライター)と語る〜ジェンダー平等施策/差別に「仕組み」で対応するとは?〜ドイツ・スウェーデンから見えてくること」
松岡さんのSNSをフォローしてて、ニュースをシェアする早さと、コメントの充実度と、その量にいつも驚いているのだけれど、やっぱり番組でも感心されてた。まったく同意。そして内容も学びの多い回だった。「日本はアメリカばかり見てるけど、むしろヨーロッパが参考になる」というコメントが印象的だった。やっぱりジェンダー施策や差別防止に近道はないのはわかってるけど、多様性の問題だから、先進事例の取り方からして多様な方がいいってことでもあるのかな。
10月11日(金)朝日新聞デジタル「夫婦で受け取った新戸籍 トランス男性は人生を阻んだ「壁」と闘った」
すっげーいい記事だった。トランスジェンダーの人の生きづらさとか、法律の問題点とか、いろいろなエッセンスが盛り込まれている。それだけでも読む価値はあると思うのだけれど、それと同じくらいご夫婦ふたりの生き様が、関係が胸を打つ。ご本人たちからしたら障壁ばっかりで大変なのだろうけれど、申し訳ないくらい感動してしまった。この感動は、いつか世の中からなくなった方がいいと思っているのだけれど。
10月11日(金)ハフポスト「憲法24条は「同性婚を認めている」元最高裁判事が解釈する理由。「両性」の壁はどうやって乗り越えられるのか」
長いくて難しい記事。だからこそ真理に迫っている、ということもある。同性婚に反対する論理は、短絡的に説明できる。でも、同性婚を合憲化するには、これだけ語らねばならない。この記事のありようそのものが、問題の深さを物語っているように感じた。とか言いながら、記事の半分も理解できてる自信がない。とりあえず元最高裁判事の千葉勝美さんは「今は同性カップルを含むという解釈しかできないと話す」「今の日本は、社会が司法に結婚の平等のための解決を望んでいる状況にあると言えると思います」って言ってるってことはわかった。
10月12日(土)アフター6ジャンクション2「「エイブリズムについてby田中みゆきさん」」
エイブリズム=健常者優先主義。あるいは能力主義とも。映画やアートなど身近な事例をとって解説する、とても分かりやすい回だった。すごく勉強になった。合理的配慮もとい合理的調整って、健常者が障害者を思いやるのではなくて、健常者は当然のこととして調整されてきたんだから、障害者も当然かつフェアに調整されましょう、ということだと思ってる。これまで社会が阻んできたことをなくす。できないことはできる人がやる。だから気持ちの問題じゃなくて義務とか人権とかの話。となると、本当は健常者/障害者という線引きは好ましくなくて、できる人/できない人がどう助け合っていくか、と捉えた方がいいんじゃないか。と、ここでいつも頭を悩ませることがある。会社の話だ。「できない」の皮をかぶって、その実「誰かにおしつけたいだけ」というヤツがいる。部下にも同僚にも上司にも。そんなヤツに、合理的調整は必要なのか?という問題。ここで重要なのは、信頼関係だと思っている。平たく言うと、信用できる人物の「できない」は信じられるけど、その逆もあるってこと。あれ?これって義務とか人権とかの話で、気持ちの問題ではないはずなのに、感情の話になっちゃってる。いつもこのあたりでグルグルするんだ。そして話はさらにグルッとして、会社だけでなく社会のあちこちで、こんなことが起きるんじゃなかろうか、とも思ってる。じゃぁ初対面の人にも分かりやすいように「できない」を証明すればいいのか?というと、それこそエイブリズムだろう。証明なんかなくたって調整はできるしすべき。んー答えがない。問いの前提が間違ってるのかもしれない。
10月12日(土)アフター6ジャンクション2「「キャラクリ」についてbyノイ村さん」」
ゲームを始めるときに設定する、キャラクタークリエイション。あれが、社会の多様性を反映するように、多様化しているそうな。聴いてみたら、すげー進化してた。女性と男性のグラデーションを選べたり。セクシャリティやジェンダーの選択肢が幅広かったり。一つの性の中でも、いろいろな設定を選べたり。もちろんゲームだから、その後の展開にも影響してくる。恋愛展開とかね。いやー進化してた。まだまだな部分も多いらしいけど、完全なんてない。たゆまぬアップデートあるのみ。このスピードはすごいと思う。
10月15日(火)タウンニュース「トランスジェンダー女性山下公園でひとり結婚式“自分らしく生きる”を誓う」
それにしても、いろんな意味ですごい勇気だな、と感じた。参列した友人知人もたくさん。ウエディングプランナーも志のある方。いろんな奇跡が重なって成立してる、このセルフウエディングは。アートパフォーマンスにも近い問題提起を感じだよ。
10月15日(火)キコニワ「知っているようで知らない!? バリアフリー日本語字幕の世界」
字幕とバリアフリー字幕が違うとは知ってたけど。この記事は想像をはるかこ超えて面白すぎる。映画好きの興味を刺激してやまない記事。「字幕制作は、とても多くの作業と時間を費やす。聞き起こした文字を全て一つ一つ辞書で調べたり」「台本コピペしてるわけじゃない。台本をもらえるようになったのはここ最近のこと。これまでは素材から全て聞き起こし。台本のないドキュメンタリーなんてとくに」おお。知らないことだらけ。知りたいことだらけ。だってそこには、人に何かを伝えることの本質が書かれている気がするから。記事の続編を強く強く望むわ。
10月16日(水)OVO「LGBTの子ども・若者たちの居場所「にじーず」 千葉市でもスタート、全国14カ所に拡大」
素晴らしい。子どもや若い子にとって、自分の行動範囲内に逃げ場所があることが、どれだけ重要か。スタッフさんも研修を受けているってのが安心できる。OVOがオリジナルの記事にしているってのが、重要さを象徴してる気が。
10月16日(水)Spotlite「半年で100本、視覚障害に関する記事を作った理由【代表コラム】」
半年で100本はほぼ日刊。偉業。どの記事もとても平易に書かれているから、私はときどき娘にウンチクを話してる。誰かにシェアしやすい記事がとても多い印象。ちなみに私は視覚障害福祉の業界関係者でもないけど、このサイトを定期的にチェックしてる。日付が古い記事を読んで感心してしまった時とか、自分の不勉強とか思い込みとか盲点とかに気づけるから。あと、街中で白状ユーザーをサポートする勇気が、ちょっと増した気もする。
10月17日(木)日テレNEWS「「家族じゃない人には…」同性パートナーが事故で意識不明に…面会も容体確認もできず選んだ“養子縁組”」
いやほんとにこういった不利益こうむってるごカップルは、いったい何組いるんだろうか。これまで何組いたんだろうか。よくぞ取材してくれたと思ったよ。正直、病院は悪くないと思う。法律的に融通をきかせられないのはしょうがない。だからこそ、同性婚を法制化しない理由がわからない。メリットはあってもデメリットはないよ。家族の形が壊れるとかいう議員がいるらしいけど、自分たちこそよそんちの家族を壊してるってことに気づかないのかね。一票をどう使うか、見極めねば。あと。日テレって報道局にジェンダー班っていうのがあるのね。Podcastまでやってる。知らなかった。
10月17日(木)くまもと県民テレビ「【西日本初】低い天井・テーブルに"いす"はなし「不自由」な架空レストラン登場 その狙いは?」
私が今いちばん行きたいレストランは、ガストでもロイヤルホストでもロブションでもなく、この「バリアフルレストラン」。車いすユーザーを標準にして設計したレストランで、いかに世の中がエイブリズムに満ちているかを体感するイベント。頭で知るのも大事だけど、体で知ることが大切なんだ。共感は体感から生まれる。そして俺はきっと秒で腰をやる。ちょっと以前には、たしか川崎の高校が文化祭でやってた。また関東近郊でやってくれないかな。娘と行きたい。
10月18日(金)荻上チキSession「藤原久美子さんと語る〜旧優生保護法の補償法案/女性差別撤廃委員会でのロビーイング活動」
女性であり、障害がある。当然そういう方もいらっしゃるわけで。そして複合的に差別を受ける。「1+1=2じゃない。複合的で交差的な差別を受けている人がいる」という話にハッとさせられた。法律は複合差別を前提にしていないから、配慮の谷間が生まれてしまうとも。当たり前のことだし頭ではわかっていたけれど、差別は同時発生で乗数的に増してしまう、というのはとても勉強になった。
10月18日(金)沖縄タイムズ「明治安田生命、「LGBTQのお客さま」窓口開設 同性パートナーの死亡保険金など対応」
開設には「アウティングの不安から保険会社への接触を躊躇してしまう」「心情を十分理解した担当者に応対してほしい」等の悩みやニーズがあるという。電話対応者も専任のコミュニケーター。細かいことだけれど、実業界が具体的にサービスや商品を提供するのは大切だと思う。そしていつかこの窓口もハッピーなかたちで、つまり社会で当たり前になった日に、なくなるといいと思う。いつかなくなるために、いったん生み出す、ということもある。
10月20日(日)アフター6ジャンクション2「私たちが政治や社会運動をさめた目で見たり揶揄するようになったのは、”多様性を認めたから”?富永京子さんが「ビックリハウス」を研究して感じたこと」
かつてカルチャー誌として人気を誇った「ビックリハウス」。私はぜんぜん知らなかったんだけど、テキストをデータ化した定量分析を行ったと。5年の歳月。で、私たちが政治や社会運動を冷めた目で見たり揶揄するようになったのは、”多様性を認めたから”らしい。いや”多様性”が社会運動への冷めた目や揶揄の引き金になった、ということではなく。戦後の画一的な価値観世代→フェミニズムや反戦などの自由な価値観世代(=多様性の萌芽)→無関心・不謹慎・距離をおくスタンス世代(社会運動への冷めた目や揶揄)、という、前世代へのカウンターカルチャー、あるいはその表現として、なかば構造的に生まれた価値観の変容だったらしい。実際、今の若者にも「社会運動への冷めた目や揶揄」という価値観はアンケートで有意になってるけど、政治への興味関心は低くないって。矛盾をはらむこの感じ。ずっと疑問に思ってた。面白い回だった。この本、読んでみよう。
10月20日アフター6ジャンクション2「自由度が低いゲームをワンショットby近藤銀河さん」
美術史家でアーティスト。難病CFS/ME患者であり、セクシュアルマイノリティでもある氏が、おすすめのゲームを紹介した回。「ゲームは制約がないとゲーニにならない。そしてその制約は、マイノリティとして生きていく上での制約と似ている感覚がある」そんなことをおっしゃっていた気がする。馬組でも、氏ならではのマイノリティ性をテーマにしたゲームが紹介された。ヘビーな作品も。。。ゲームって気晴らし憂さ晴らしでやってたけど、ここまでくるとプレイする文学だな。性被害やトラウマに向き合う難しさがテーマのゲーム。。。興味や好奇心だけでは手が伸びないな。。。
10月21日(月)こここ「それぞれの睡眠事情から生まれた『不夜城サンバ』」
この記事、リキんでなくていい。笑えた。人によって違う眠りの話。人間の体内リズムは24じゃなくて25時間周期。それを日光とかいろいろな刺激で地球の24時間にあわせるんだけど、そもそもリズムは人によって違かったりする。それをインド時間さんとかエジプト時間さんとか木星時間さんとか呼んでみる。もうそこからオモロイ。そこに不眠とか服薬とか持病が重なるから話は深くなる。そして最後はサンバを作歌するという。私も睡眠に悩みがあるから共感したし学んだし、笑ったわ。サンバの歌詞が最高。眠れないしんどさはね、笑い飛ばすくらいじゃないと泣けてくる。
10月21日(月)毎日新聞「品位はどこへ行ったのか 過激すぎる政見放送による思わぬ影響」
これ実はずっと気になってた。ヤバい候補者の政見放送。手話通訳の人のケア、どうしてるんだろうと。政見放送って法律で「そのまま放送」が決まってるの、初めて知った。「候補者・政党は品位ある言動を」というのも定められているらしい。品位と低俗の線引きを法律で決めるのは違和感あるけど、現状の野放しは大問題。字幕よりも日本手話のほうが分かりやすい人もいるから、手話はなくせない。そもそも、障害者差別解消法やヘイトスピーチ解消法があるのに(そんでLGBT理解増進法も早く差別解消法にしないとだけど)、政見放送は無法地帯ってのが矛盾なんじゃなかろうか。表現の自由は基本的に強者に対する防衛権であって、暴力を是認するものじゃない。そして暴力は言葉でもふるわれうる。
10月21日(月)荻上チキSession「【特集】身寄りのない方の葬送・お見送り〜現状の福祉のあり方(大西連x荻上チキ)」
NPOの「自立生活サポートセンター もやい」の活動について。テーマは身寄りのない利用者の方の葬送や見取り、その対応の現状について。もやいの利用者の人々には、本当にいろんな事情がある。何らかのマイノリティ性を深刻に抱えていて、家族に縁のない人も。そんな人たちをサポートした先には、やっぱり一人で亡くなる人もいて。大西さんの「葬送の多様化が進んでいない」という言葉がとても印象的だった。私は生きていくための多様性しか考えたことなかったけど、とうぜん最期まで多様性は重要な課題なんだよな。自分がこの世をさる時のことを考えてしまったよ。誰かに看取られてるとは限らない。一人かもしれない。だからこの問題は、他人事じゃない。
10月22日(火)U-NEXT 映画「へんしんっ!」
自身も電動車椅子ユーザーである石田智哉監督が、全盲の俳優、ろうの手話表現者のパフォーマーなどを訪ね、舞台表現というアングルからバリアフリーの本質に迫るドキュメンタリー。障害のある人とない人だけでなく、ある人同士にもバリアはある。視覚障害者とろう者の会話を、めちゃくちゃ意義深く見てしまった。身体に障害のある監督自身も、カメラを撮る側という安全地帯から、カメラに撮られる側へ立場を変え、一線を越えようとするメタ的な構造ももっている。舞台でのバリアフリーの工夫をみていると、そして彼らの会話を聞いていると、やっぱり通じ合える、分かり合える部分は増やせるんじゃないかと、希望が湧いてくる。大学で撮影された意欲作。
10月22日(火)朝日新聞デジタル「(いま子どもたちは)「神経多様性」の学び:3 ゲームと現実世界、結んだ一言」
神経多様性=Neurodiversity。NSIT(Neurodiversity School in Tokyo)の話は前々から聞いたことがあって本も読んだりした。すごく興味あるんだよな。入学する方法すら知らないけど、娘が多様性のるつぼのようなこの学校に行ってたら楽しいだろうなと思って。やっぱね、ゲームは作品によっては効果的なツールなんだよ。子どもの成長を促したり、コミュニケーションが成立するほどに。まずは、それを知ってる大人たちのいる環境が素敵というか貴重というか。神経多様性という考え方が公教育に浸透するのはいつになるのかな。
10月22日(火)刑務所アート展「第3回刑務所アート展 募集テーマ発表会」
第3回の開催は来年2025年の5月に決定。服役者だけでなく、刑務所に関係するすべての人から美術作品を募り展示する。今回は「刑務所からのお願い」というテーマが興味深く、思索的だと感じた。どんな作品が集まるのか。第2回は東京の足立区でやってたので行った。とても見応えがあって、それ以上に深く考えさせられたり、いろいろ思い出したり。だからまたきっと行こうと思ってる。どんな作品に出会えるか楽しみ。
10月23日(水)日経新聞電子版「大阪市でLGBTQ+ツーリズムの世界総会 市場規模30兆円」
性的少数者(LGBTQ+)の世界最大の旅行イベント「IGLTA世界総会」が23日、大阪市でスタート。アジアでは初開催。浅学にして「LGBTQ+ツーリズム」というものを知らなかった。まして総会に約50カ国・業界関係者500人以上が参加するほどの規模だとも知らなかった。マイノリティを市場としてとらえることの是非はさておき、このツーリズムが普及するとさ、セクシュアルマイノリティの人だけじゃなくて、いろんな人の旅が快適になる予感はする。
10月23日(水)慶應塾生新聞「「トランスジェンダー排除なき大学を」高井ゆと里さん 一橋で講演」
ずいぶん前の記事だし長いけれど、多くの人に読んでほしい。大学を会社に、職員を社員に、かなりの部分が置き換えられる。小中高の合理的調整よりも、大学が遅れているという皮肉。大学関係者がかなり偏った、あるいは閉鎖的な態度をとるところを、目の当たりにしたことがある。だから高井先生の言ってることにも納得してしまうところがある。一橋といえばかつてアウティング事件もあった。だからこそ一橋で講演され、しかも慶應が記事にしたというところに意義を感じる。
10月24日(木)NHK「最高裁判所裁判官国民審査2024」
選挙では議員だけでなく、最高裁の裁判官も選ぶ。これも大事。ちょっと気づいたんだけど過去の判例として、ダイバーシティに関わることを打ち出している裁判官が多い気が。
■尾島明氏:旧優生保護法を違憲と初めて判断し、国に賠償を命じる。男性から女性に性別移行後に凍結精子で生まれた親子に法的な親子関係を初めて認めた。性同一性障害の人が性別変更するための手術要件を違憲と判断。
■宮川美津子氏:旧優生保護法を違憲と初めて判断し、国に賠償を命じる。
■今崎幸彦氏:旧優生保護法を違憲と初めて判断し、国に賠償を命じる。同性パートナーは事実婚に該当し、犯罪被害者遺族への給付金対象になりえる。性同一性障害の人が性別変更するための手術要件を違憲と判断。トランスジェンダーのトイレ使用を制限した国(たしか経産省だったはず)の対応は違法。ただし犯罪被害者遺族への同性パートナー給付金対象には反対。
■石兼公博氏:旧優生保護法を違憲と初めて判断し、国に賠償を命じる。
どの判例もニュースで見た記憶がある。今回はじめて意識したけど、こういう観点で有権者が判断するのは重要な気がする。法にこそダイバーシティを。
10月24日(木)朝日新聞デジタル「同性婚に賛成の候補者は? スマホをポスターにかざせば「見え」ます」
地元の選挙ポスターにかざしてみた。出た出た。ただ、反対の政党とか候補者には反応せず。賛成している人だけなのか、私のスマホの問題か。とはいえ、誰が同性婚に賛成かがわかるだけでもかなり便利。これで投票がかなり絞れたわ。つくったのは公益社団法人「Marriage For All Japan―結婚の自由をすべての人に(マリフォー)」。さすが。
10月24日(木)朝日新聞デジタル「「LGBTQ+ツーリズム」はなぜ必要?大阪でアジア初の国際会議」
LGBTQ+ツーリズムなるものに感じる違和感の正体を考えてみた。一つ目は、なぜか海外からの訪日客しか想定してないみたいに感じること。日本人の国内旅行だってLGBTQ+への配慮は必要でしょうに。なんでターゲット=外国人旅行客っぽい感じになってるのか。当然たくさんいるよ、セクシャルマイノリティの旅人は。で、二つ目はそのターゲットについて。移動権(交通権)は人権のひとつ。それが侵害されていることへの危惧を提示しないまま、お金や市場の話になっちゃってること。だから「お金が儲かるからLGBTQ+ツーリズム!」に読めてしまう。記事の中で担当者が「観光とは、人と人との交流。グローバルでボーダーレスだからこそ、課題を抱える社会に風穴を開けやすい」と語ってる。そこが本質のはず。LGBTQ+ツーリズムが重要なんじゃなくて、そこから日常が良くなっていくことが肝なんじゃないのか。とはいえ、具体的な行動が企業から始まるのは大事なことだけどさ。
10月25日(金)荻上チキ・Session「【衆院選「私の論点」】鈴木みのりさん(作家)」
「ジョイランド 私の願い」というパキスタン映画が紹介されていた。映画の惹句は「トランスジェンダー女性、ダンサーに恋をする夫、働き続けたい妻。若夫婦が家族への思いと自分らしく生きたいという願いの間で揺れ動く」。いったんは本国で上映禁止になったものの、ノーベル平和賞受賞者マララ・ユスフザイらにより上演が実現したと。トレーラー見たけど、面白そう。そして美しい。10月18日から上映が始まってたみたい。知らなかった。不覚。
10月25日(金)荻上チキ・Session「【特集】私の論点スペシャル〜シリーズ衆院選(南野森x福田和子x松岡宗嗣)」
選挙前に聴けてよかった。本当にいろいろなイシューがあって、投票する観点もその数だけあるわけだけど、候補者が「人権をどうとらえているか」「公約にかかげていることを、なぜ今できていないのか/やろうとしてこなかったのか」をよくよく観察すると、なんとなく自分にあった候補者が見つかるっぽい。公約だけを見ていた自分からしたら目から鱗だったよ。
10月25日(金)西田江里著「だって、生まれたんだもん〜重い障がいがあるけど、みんなと私らしく生きてます〜」(ぶどう社刊)
読了。重度の障がいがあり、24時間365日ヘルパーの介護をうけながら一人暮らしをしている西田江里さんが日々を綴った著書。この本は、障がいがあるとかないとかを超越した、人間が生きていくとは、という命題への一つのアンサーだと思う。江里さんが指談でつむぐ言葉はシンプル。なんだけど、しばしば飛びたす強烈で鋭いパンチラインは、ほんとに読者の心の深ーいところをついてくる。それは温かかったり、足がすくむようだったり。「それだっ!」と膝を打って発見したこともあった。彼女は画家であり詩人であり哲人だった。すごい本に出会えたことに感謝。

10月28日(月)ハフポスト「選択的夫婦別姓「採決迫る」と立憲・野田代表。野党が2022年に提出した「民法改正案」、どんな内容?」
お。さっそく。機動力と決断力はとっさには両立しないことが多い。ようは”その日”までにいかに準備しておくか、ということだと思う。その準備がたとえ敗戦の残物だったとしても、使える日までとっておくんだ。だからこそ、勝つまで負けじゃない。選択的夫婦別姓、早く成立しないかな。
10月28日(月)カンパラプレス「革新の車いすで世界に挑んだ!大阪電気通信大、サイバスロン2024で栄光の3位」
サイバスロン、知らなかった。知性や技術はこういうところに使いたい。電動椅子界のF1とかパリダカとかそういう感じなんだろうか。だとしたらレースと一般車みたいに、技術の転用や応用ってあるのかな。あってほしいな。
10月29日(火)Spotlight「「休日が1日あれば、同行援護を活用して旅行を楽しめます!」視覚障害のある群馬叶恵さんが香川弾丸旅行に行きました」
移動は人権。なんて堅苦しいこと言わなくたって、こうやって安全、安心、そして楽しく旅できる人が増えるのは素敵なことだと思う。旅は人と人との触れ合い。だからダイバーシティ推進の突破口になりやすいと言った人がいた。これはまさにその好例なんじゃないか。障害のある人が一人旅できる県って、それだけで魅力的じゃないかな。それにしても、いいとこだよね香川。
10月29日(火)映画「江里はみんなと生きていく」
観た。最高だった。重い障害のある江里さんの12年間を追った作品。日々を介護ヘルパーに支えられて生活している。しかしたんなる「支えられる/支える」だけの関係じゃないと、12年間もの映像が語っている。余計な演出なし。淡々と至近距離で、身内の目線で撮られた映画。命を支える暮らしの中で、次の命がやってきたシーンに、すべてが込められてる気がした。今度は娘と観たい。すべての親に子どもと観てほしい映画。

10月30日(水)JBpress「仏教も「ジェンダーフリー」に、お寺がLGBTQにとっての安全地帯になる」
めちゃくちゃ面白記事だった。セクシュアルマイノリティへの理解が広がる仏教界。まだ道半ばだけれど着実に。同性婚や家族像もそうだけど、死時あるいはお墓の問題もあるよね。それは当然のこと。そういえば東京レインボープライドでもお坊さんたちがパレードに参加してたっけ。私は「仏教の教えに性差はないはず」だと知ってたから何の疑問も持たなかったけど、実態はいろいろあったのね。宗教は歴史が深いだけあって、根も深い。
10月30日(水)キコニワ「ろう者よ、宅配便について語ろうYO!」
とても勉強になった記事だった。私もついうっかり宅配の受け取りを逃してしまうことが多々。在宅が多いのに、気づかなかったり、タイミングが合わなかったり。ろうの人はそれどころじゃないだろうな。物流の人手不足は深刻だから、再配達のコストは軽くない。テクノロジーやガジェット、あるいはシステムが進化することで、社会的に負担が軽くなるといいよね。
10月31日(木)Yahoo!ニュース「同性婚認めない規定は「憲法違反」 同性婚訴訟で東京高裁判決 賠償は認めず 2審で「違憲」判決は札幌高裁に続いて2例目」
素晴らしい。でも、法律は司法で決めるものではなくて立法で決めるもの。つまり裁判所じゃなくて政府が決める。私は先日の選挙のイシューとして、同性婚に賛成しているかどうかに大きな重きをおいた。その成果が早く出てほしい。
10月31日(木)Yahoo!ニュース「同性カップル「配偶者」として保障を。別制度は憲法違反の可能性も。東京高裁判決」
「今回の判決では、同性カップルに法律上の「配偶者」としての法的身分を保障する法制度がないことが憲法違反だと判断している」。さらに「異性カップルと同性カップルで異なる規定とすることに合理性はなく、憲法14条に違反する可能性がある」とも。婚姻を制度化する以外は違憲の可能性あり、と。広く捉えれば、パートナーシップ制度のままでは違憲の可能性があるということか。全国の自治体に広がることは好ましいと思うけど、「それで十分」なわけがない。司法と行政で道筋が見えたんだから、はやく立法が動けばいいのに。
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