Bスポット療法、効果がある人とない人の違いは??
コロナウイルス感染が蔓延し、
感染後も後遺症となって不調が続き、
なんとかしたいと思って情報収集している方が
一度は目にしたことがあるのではないかという
「Bスポット療法(EAT)」
効果があるという人もいれば、
効果が無かった…という人もいて、
自分には合っているのかどうか迷われている方もいると思います。
そこで今回は、実際にコロナ後遺症になり、
色々な角度からアプローチし回復させた私自身の考えを管理栄養士の知識も踏まえながらお伝えします。
1.Bスポット療法とは??
「Bスポット療法に行こうか迷っています」という方をよく見ます。
また、「過去にBスポット療法をしました」というお話しもよく聞きます。
Bスポット療法は、
上咽頭に塩化亜鉛などの消炎剤を直接塗布・擦過する治療法です。
東京医科歯科大学元教授の堀口先生によって考案された方法で、上咽頭炎の炎症がきっかけに腎臓病などが悪化することを軽減できる方法として考案されました。
風邪は上咽頭の炎症から始まることも多いため、風邪の消炎にも有効という考え方です。
風邪の初期やIGA腎臓病の悪化を防ぐことへの対応が考案されたことで、
今までは扁桃除去が主の方法でしたが、患者さんの選択肢が増えました。
2.Bスポット療法の仕組み
ここから本題です。
Bスポット療法が行われることで身体の中ではどのような反応が起きていると思いますか??
まず、上咽頭から侵入してくる細菌やウイルスに免疫が反応します。
そのことで上咽頭は炎症が起きます。
それは身体の防御システムです。
その上咽頭に「くっついた」細菌・ウイルスを攻撃した際に、
その免疫チームは、体内に常在している細菌やウイルス、または、自己抗原を攻撃にいってしまうのです。
つまり、上咽頭への攻撃がきっかけで免疫チームが無駄に活性し、体内の組織をも攻撃してしまうという、、、免疫過剰状態になります。
そこで上咽頭を塩化亜鉛で焼く(麻痺させる)ことで、細菌やウイルスが上咽頭に「くっつく」ことを抑制します。
上咽頭に細菌やウイルスが「くっつかなければ」免疫は上咽頭を攻撃しにいきません、
その結果、体内の免疫チームも
体内の組織への攻撃はしません。
なのでBスポット療法は有効ということになります。
3.Bスポット療法で効果がない人は?
しかし、実際にBスポット療法を受けた方でも効果が無かった方もいます。
なぜ効果が得られなったのか、考えられる理由を下記に記しました。
1)シェーグレン症候群(膠原病の一種)で目が乾燥し目が結膜炎を起こすとリウマチなどが悪化する。
→この場合、細菌やウイルスは目から侵入してきています。なので上咽頭へアプローチしても体内炎症は防げません。
2)腸のカンジタ菌が増殖して毒素を放出する。その結果持病が悪化する。
→この場合も体内から発生する毒素がきっかけで免疫がチームが過剰になります したがって、上咽頭へアプローチしても体内炎症は防げません。
3)皮膚炎の方が、描き下した皮膚の傷から黄色ブドウ球菌などが侵入し、その結果、体内炎症が悪化する。
→この場合も侵入経路は皮膚であり、上咽頭へアプローチしても体内炎症は防げません。
4)ミトコンドリア機能が低下し、エネルギーを生産する際に、生産され過ぎる負の代謝物(活性酸素など)がヒスタミンやサイトカインを刺激することで、体内の免疫が過剰になり持病が悪化。
→この場合も毒素発生源は体内であり、上咽頭へアプローチしても体内炎症は防げません。
5)寒暖差・低気圧・人の負のエネルギー・気配など「物質ではない」ものに感じ過ぎる方がいます。 分かりやすく言い換えると「ストレス」に敏感になっている方です。
その方々は「非異物」に過剰に反応することで、体内の免疫も過剰に反応してしまいます。
→この場合は、侵入してくる異物はなく「非異物」に反応してしまうので、上咽頭にアプローチしても体内炎症は防げません。
「1~4」で記したように、対外からの侵入ルートは上咽頭だけではありません。
また「5」の場合は、異物反応ではないので、侵入ルートを阻害しても意味がありません(皮膚刺激が有効)
したがって、IGA腎臓病などの特定の疾患の初期にBスポット療法は有効かと思いますが、
お伝えしたように、
体内の免疫チームを活性させてしまう「条件」は多種多用であり、咽頭部のみをブロックしても膠原病などへの効果は期待できないと言うのが有力な説と考えています。
結論、Bスポット療法が効果ある人とない人、自分はどちらに当てはまるの??
と悩む方もいると思いますが、まずは、自分の身体の現在地を把握するための血液検査を行ったり、 普段の生活習慣を把握し、毒素が溜まっていたり、ストレスがかかっているかどうか等を判断する所から始めてみてください!!