kurumi(くるみ)から来未(くるみ)へ。(2)
ー 出会い ー
ここ数年の販売のスタイルはケータリング形式が主として変わってきたものの、元々はキッチンカーで移動しながら販売するというのをずっとやってきました。一番初めは横浜海の公園でのフリーマーケットでの出店。その後、横須賀のYRPから始まり横浜の元町や今は花見でとても有名になった目黒川沿いでの平日のランチ営業、そして週末は小さなイベントから大きなイベントまで。GWや夏休みは地元の美術館での販売も何年も継続してやらせて頂きました。相方はかわいいkurumi(くるみ)号。今でこそ移動販売車は飽和状態ですがスープ屋さんを始めようとした当時は、まだそこまでキッチンカーの種類も豊富ではなく、私自身も誰か知り合いにキッチンカーをやっている人がいるわけでもなく、街中でキッチンカーから買ったこともほとんど記憶になかったのですが何故か最終的にこのスタイルがいいと思ってしまいました。
もちろん最初は店舗営業を考えていたのですが、店舗でやるには予算もそんなにないし、一人でやるとしたらなかなか回せない。でも、もし店舗でやるならたこ焼き屋さんみたいに一坪ビジネスがいいかなとか。この仕事を始めるきっかけにもなりますが当時勤めていた建築会社がちょうど翌春から藤沢に新しく形を変えて、自然素材の住宅展示場を兼ね備えながらエコな商品を取扱うショップやオーガニックレストランを併設したエコモールを作ることが決まっていたので、その中の一角を借りてやるという手もあるかもしれないと思いつつ、やはり来てくださるお客さまを受け身で待つというスタイルよりは自分がいろんな場所に行きながらスープと一緒に身近な環境問題を情報発信できるような移動販売の方がいいのではないかとある日ふと思いついたのでした。そうすることでいろんな人たちに野菜をたっぷり使ったスープを食べてもらえるのではないかと。結果それは正解だったと思います。始めた当初はイベント出店というよりは平日のランチタイムにオフィス街に行って販売することを計画していましたが、実際それは難しかった。特に東京と違って横浜ではまだキッチンカーなどが販売できる場所も少なく、路上販売に関しても取り締まりが厳しくなったばかりでした。結局それよりは週末のイベント出店がメインとなっていき、でもそうすることで同じような志をもつ仲間たちと自然と出会う事が出来ていったのです。
つづく。
ー 2008年4月の神奈川新聞さんの記事 ー
始めたばかりですぐに神奈川新聞さんが取り上げてくれました。このkurumi(くるみ)号との出会いもまた運命的でした。
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