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つながるスイッチ!! -vol.27-「竹野校区」の取り組み

被災して校区を離れた人たちに向けた
「たけの交流カフェ」を開催!


●お話しを伺った人

竹野校区まちづくり振興会
会長 中村 誠治(なかむら せいじ)さん

竹野校区社会福祉協議会
会長 横溝 裕子(よこみぞ ひろこ)さん

竹野校区まちづくり振興会
事務局 渡邊 美和(わたなべ みわ)さん



1、「たけの交流カフェ」開催に向けて


令和5年7月豪雨で被害を被った竹野校区。
特に三明寺・富本地区は土石流が発生し、住宅7棟が巻き込まれるという
大きな被害を受けました。


「長くこの校区に住んでいますが、あんな景色は初めてでした。豪雨の日の耳納連山の様子と真っ黒な空は今も目に焼きついています。恐怖でした
豪雨の様子を、横溝さんはこのように話されました。

土石流の発生により、竹野校区14世帯が被災し、竹野を離れることになります。

竹野から離れていった人たちも、竹野に戻りたい、竹野で再出発したいと願っているという話を聞きました。戻ってくるきっかけになれば、と、交流カフェを開催することを決めました」と中村さん。

「ハード面は工事が進んでいるが、ソフト面のフォローは足りていないと感じていました。被災した人たちを含め、竹野校区の住民の皆さんの気持ちを取りこぼしてはいけない、その想いから、カフェ開催に至りました」と渡邊さん。

交流を通して、少しでも元気になったり、戻ってくるきっかけとなる場であってほしいと話されていました。


2、「たけの交流カフェ」を開催して


令和6年8月25日(日)、竹野校区コミュニティセンターで
豪雨災害で被害を受け、竹野校区をはなれて暮らしている人を対象に
第1回「たけの交流カフェ」が開催
されました。

交流カフェでは自由にお茶やコーヒーが楽しめ、
アロマトリートメントや、みつろうクリーム作りワークショップ、困りごと相談コーナーなど
盛りだくさん。

当日は、被災された7名が参加
暖かい雰囲気に包まれ、イベントは大成功に終わりました。


参加した人は、次回も参加したいと喜ばれていた様子でした。普段、ワークショップに慣れていないような男性も楽しまれていて嬉しかったです」と渡邊さん。

『ありがとうございました』と涙を浮かべて帰られた参加者もいらっしゃいました。私もこみ上げてくるものがあり、胸が熱くなりました」と中村さんはイベントの様子を感慨深く話されます。

「この交流カフェは、運営側が一致団結していたからこそ、無事に開催することができました。被災された人のために何かできないか、いつまでもつながっている!という思いをカフェを通して伝えたかったです」と横溝さんは無事に開催できたことへの想いを熱く語られました。

「このイベントは、校区の活性化の意味もあります。土砂災害があり、怖いイメージがついてしまった竹野校区のイメージアップになればと考えます」と中村さん。



3、活動を通して思うこと、これからのこと


●中村さん

激甚災害と認定された令和5年7月豪雨。ダンプが行き交い、まだまだ竹野校区は平穏を取り戻してはいません。今、竹野校区の郷土マップ作りを始めています。竹野校区は歴史が古く、魅力がたくさんある校区なのですが、あまり知られていません。この歴史を若い人たちに伝えていき、未来に繋いでいきたいです。私たちにとって竹野は、『故郷』で在り続けなければいけません。災害があったからこそ、竹野を守っていかなければいけない!という想いが、いっそう強くなりました


●横溝さん

民生委員児童委員や学童の活動もしていますので、日頃から子どもたちと関わりがたくさんあります。この子どもたちの未来を守ってきたいですね。竹野校区も高齢化率が高くなり、子どもたちの数がどんどん減っています。子どもたち、そしてお母さんたちの心の支えになれるように努めていきたいです。


●渡邊さん

災害があったからこそ、「自分たちで自分たちのまちを守る」という自主防災の意識が高くなりました。竹野校区を自主防災組織が強い校区にしていきたいです。そのことが、安全安心のまちであるというPRにも繋がると考えています。今後、子どもたちも含め、防災の勉強会や訓練を行う予定です。
また、「たけのdeであい大作戦」(婚活イベント)など校区活性のためのイベント開催も予定しています。竹野が楽しく魅力あふれる校区だとイメージアップしていきたいです。被災して竹野を離れてしまった人たちがまた戻って来れるように、心のつながりを大切にし、進み続けます


4、取材を終えて


令和5年7月豪雨のお話しを聞いて、改めて被害の大きさを痛感しました。被災された人たちに向けて交流イベントを開催し、災害があったからこそ「校区を守る想いが強くなった」と話される皆さん。災害をきっかけに「自主防災力を高めよう」と動かれている皆さん。強さと熱い校区愛を感じる取材でした。


中村 誠治さん       横溝 裕子さん     渡邊 美和さん

まちづくりをはじめ同窓会会長なども努め、とにかく忙しい中村さん。「温泉巡りをしたい」と話されます。横溝さんはお友達3人と旅行やグルメに出かけるのが趣味。渡邉さんは息子さんと一緒に「非日常が味わえる」と、ハウステンボスに頻繁に遊びに行くのが楽しみ。アクティブで行動力がある3人でした。



【まとめ】

離れていてもつながっているという気持ちで一致団結し、イベントを開催。
参加者は涙ながらに「また参加したい」「ありがとう」と大成功!

災害があったからこそ、自主防災が強い校区を目指す

色々な企画で未来を創る竹野校区へ

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