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情報弱者をなくすために

最近、動画の編集をしていまいす。
7月に会場をお借りし、4時間ほぼ回しっぱなしで撮影をしました。

今回、動画を作りたかったのは、車椅子の基本的な調整方法についてでした。介護保険で車椅子をレンタルしている人の多くが、調整された車椅子に乗っていない。そのことで、褥瘡や転落など様々な不具合が起こっています。

ただ、そのことについてケアマネジャーをはじめ、介護サービスを提供するチームが知らなかったり、解決策を持っていなかったりすることで、「病気だから仕方ない」「齢だから」で済まされているケースをたくさん見てきました。

熱心な家族は、インターネットで調べたり、福祉機器展を見に行ったり、自身で解決策を探す方もいます。実際、私が勤めていた福祉用具貸与事業所には、「インターネットで探しました」という家族からの相談が何件も寄せられました。ただ、それは誰にでもできることではなく、家族にとっては、かなりエネルギーを必要とします。

そして、介護サービスを提供する専門職も、熱心に勉強する人とそうでない人とに分かれます。そのチームに知識を持っている人がいない場合もあるのです。
それはつまり、本人や家族はもちろん、その利用者を取り巻く専門職が情報弱者の状態に陥っているのです。

情報弱者だけの介護チームでは、それが解決できることさえ知らないままに、利用者や家族の貴重な時間が過ぎていきます。褥瘡による入退院を繰り返したり、不適切な介助による拘縮がすすんだり。ありえない事故で取り返しのつかない怪我をする人もいます。

そうならないためには、いつでも誰でも簡単にアクセスできる正しい情報が必要。そのように考えて、動画を作ることにしました。

伝われ~!

その思いを込めながら、今作っています。完成、公開まで、もう少々お待ちください。

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車椅子安全利用コンシェルジュ 久内純子
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