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映画「音楽」

久しく忘れていた「音楽、ロック、バンド」を思い出した。

あらすじ

楽器を触ったこともなかった不良たちが思いつきでバンドを組むところから始まるロック奇譚。

サブスクサービスに出てきて興味を持ったんですが、結構前の作品なんですね。
何より原作が漫画だと言うことも驚きました。

賞も結構取っているようです。よくわからないので、割愛しますが知りたければ上のリンクから見に行ってみてください。

感想

初めに一言言っておきますと、私は少し音楽をかじっている時期がありました。
けど、それ抜きにしても音楽というそのものを楽しく感じることができる映画かと思います。
是非見てください!是非興味を持ってください!

まずは、私がこの映画を見ようと思ったきっかけから話します。
スタートは、あらすじを見てこの映画を見ようと思いました。ですが、それ以前に最近は音楽を聴いていてマンネリ化と言えばいいのか単直に言えば聞き飽きた。そんな感覚を多々感じることが多かったんですよね。

もちろん、昨今の音楽を否定するわけではありません。聞いていて刺激的なリズム感で耳触りもいいし、歌詞も感慨深いものが多くて好きです。ただ、魂を揺さぶるような感覚は久しく味わっていないなというのが正直なところで徐々に飽きていく結果に繋がったのだと思います。

そんな心境でこのあらすじを見たら少し気になりますよね。楽器もできない素人がバンドを組む、これ以上に面白いスパイスはないと思いました。こんな転びそうでしかない基盤を作ってそれを物語にするんですから、期待値も高まります。

そんな感じで見始めました。
正直なところ最初の方はつまらなかったです。
何がつまらないかは話すとネタバレにもなりそうなんで省略させていただきますが、何も書かないのはアレなんで一言添えるなら、「変哲のない部屋で過ごし、代わり映えのない日常で淡々と生活をして、唯一外を覗ける窓から見える景色は何もない草っ原が永遠と続く…」そんな感じです。
それくらいに凹凸もなくてつまらなかったです。

そんなこんなあって、中盤ではバンドを組み始めます。
ここからやっと面白くなり始めました。
ここまで来るのに10分ちょっとです。序盤つまらなくともこれくらいなら何とか耐えられる範囲です。

バンドが組まれたこの瞬間から、この映画の真髄が始まります。
音楽の原点を覗き見る感じでしょうか、きっと映像と心がシンクロしていたら凄まじい感覚を得られる気がします。
一気に心が動かされ、魂が揺さぶられて最後まで一気に魅入ることができました。
まあ、それでもストーリ仕立てですから緩急はあります。でも、それも含めて面白かったです。
この辺りはネタバレすると興奮が半減してしまいそうなので、あっさりテイストにさせていただきます。

これより先は、私が思う音楽の価値観と映画「音楽」について思うことを語ります。これがわかる!って方がいたらこの映画楽しめること間違いないと思います。
もし、少しでも違うかなと思えば飛ばしてもらって構いません。すぐに映画見ましょう。


音楽って例えるなら、人生であったり魂の表現だと思うんですよね。
自分の感覚、情熱、思い全てをさらけ出せる場所であって極論を言えば言葉を介さないツールだと思います。
この映画では、その形を映像と音楽を通して伝えてくれるものになっている気がします。


世間的には音楽は言葉を乗せて感情移入しやすくするものが多いですが、古今東西で音楽のルーツを辿っていくとジャズだったりクラシックがベースになっていると言うのを聞いたことあります。この映画はロックを題材にしていますが、ロックのルーツも無声音楽にあると言うのを聞いたことあります。
だから、「音楽」というタイトルもそれを踏まえれば納得がいきました。
今の音楽を否定する気はありませんが、浸かりきってなまじ感覚が鈍っている今だからこそ響くものがあると思います。

まとめ

この「音楽」は最初こそよくわからない感じで始まりますが、最後まで観終えた時にはそのよくわからない感じだったり会話の少ない場面があって良かったと感じました。
今風に受け入れやすい形で、もう一回音楽そのものの原点を思い出してみようよというきっかけにちょうどいい映画になっていると思います。


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