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【中学生の学年末テスト】点数と順位より大切なのは間違えた問題と振り返り欄

中学では、学期末や学年末考査がありますね。わが子のテスト結果に一喜一憂している家庭も多いと思います。

今回は、中学生の子供をもつ親の視点で、学年末考査の使い方を考えてみたいと思います。

<自己紹介>

私くるーめは、有名なビリ・ギャルよりも少し先輩の、リアル・ビリギャル(男)でございます。

高校時代、偏差値50台の平凡な県立高校から、初めて現役で慶應法学部に合格

ちなみに私の家族全員とも高卒。父親は工場勤務のブルーカラー。母親はスーパーでレジ打ちのパート。身近に大学受験の経験者はゼロ。

大学受験においては、「超のつく情弱」でした。

そんな家庭でしたので、やむなく自分なりに大学受験ハック術を考え抜き、実践し、慶應の現役合格を果たしました。

なので、受験や教育・塾について、それなりに考えがあり、自分の体験を語ることができるのです。

今は会社で管理職としての立場と、わが子を持つ父親としての観点も持ち合わせています。

そんな私が絶賛お勧めする中学生の勉強法をご紹介します。自分の子供が中学生になったら実践する教育法です。

1.点数は見ない

その科目の点数をみて、「数学が得意なんだね」とか、「国語は苦手なのかな」こういう評価はNGです。

一部を切り取り、高校生になったら理系なのか文系なのかを判断するのも御法度です。

ある中学1年生がいます。5科目の中では数学の点数が一番良く、89点でした。他科目は70点前後の泣かず飛ばず。

この結果をみると、一見、理系科目が得意そうですね。でも、よくよく得点分布を見ると、数学は90点以上が62人(230人中)もいます。平均点も72点と高い。

つまり、誰にとっても簡単な問題だったと言えます。

点数だけを見て、感覚的に得意・不得意の判断をしたり、それに近い声かけをすると、本当の特性とは違った方向にミスリードする可能性があります。

中学くらいの子供にとって、毎日接する親の影響力は絶大。だからこそ、安易な物言いは避けるべきですね。

一方、点数を「参考に」、本人の思考パターンや、本当に好きな勉強を一緒に考えることはいいことですね。

好きこそものの上手なれ。意外な得意科目(グッと伸びる科目)が見えてくるかも知れません。

2.順位を気にしない

わが子は、全生徒の中で、どの程度の学力順位にいるのか。それが露わになる学年末考査。親としては気になりますよね。

順位を気にしてはいけませんよ。

<順位が良い場合>

順位が良いのは、部活動に明け暮れて勉強してない生徒を含めているからです。彼らが受験前に、塾に通い出し、本気で勉強に取り組みだすと、相対的に順位が下がります。

「順位」だけを過度に意識すると、子供の関心が「順位」に固定化してしまいます。順位が落ちた時に、自信とやる気を喪失します。

順位が良い場合は、頑張ってきたプロセスを認めつつ、これから起こる状況を先に説明します。

「受験が近づくと、みんな本気で勉強し始めるから、将来は順位が下がるかもね。今のうちに、しっかり基礎を固めておくといいね」

このように、近未来を予見させ、心の準備と対策をとることを学ばせます。

<順位が悪い場合>

順位が悪いのは、頭が悪いのではなく、理解できている項目が他の子供より少ないだけです。

しかも、「今時点」を切り取った場合に、他の子より少ないだけ。勝負は受験本番の試験当日だけです。憂えることはありません。

順位を過度に気にする必要はありませんが、理解していない項目が多いことは事実です。

しっかりと間違えた問題を潰し込み、同じ問題をもう一度解いたら正解できるようにしておくことが大切ですね。

同時に、なぜ理解していない項目が多かったのかを分析すべきです。このままの状態で学習を進めていくと、理解できない項目が増えていくので効率が悪いからです。

授業の前に予習はできているか。テキストを読んで分かった気になっていないか。ノートを綺麗に取って勉強したつもりなっていないか。

日頃の勉強スタイルを見直して、軌道修正することも忘れずに行いましょう。

3.間違えた問題をみる

間違えた問題をしっかり振り返り、できるようにすることが大切です。

どうしても点数だけをみて、頑張った、ダメだったと評価しがち。でも、その一時点の理解度なんて、評価をするタイミングではないんです。

その瞬間の学力を示すことが唯一求められる場面は、入試本番だけです。

学校の定期テストや模試の類は、理解していない学習項目をあぶり出し、学習し直して穴を埋めることが正しい使い方です。

試験結果が返却されたら、間違えた問題を振り返り、どこの項目の理解が曖昧なのか振り返りを行いましたか。学習し直しを行いましたか。

「定期テストは、理解の穴をあぶり出すことに使うもの」。そう認識して、テストや模試はなるべく多く受ける。高速で「できない穴」を塞いでいく。

その方が圧倒的に効率的ですね。テストに臨む気持ちも楽になります。

4.振り返り欄をみる

学校によっては、テストの結果について振り返りをさせています。ここがすごく重要です。

学校で「振り返り」がない場合は、家庭で振り返りの機会を作ってあげましょう。

まず、子供本人に自由に振り返りしてもらいます。例えば英語について、子供がこのように省みます。

●反省

 「プリントの復習を完璧にできなかった」

●次回に向けて

 「プリントの問題を一週間前から復習する」

反省と対策が噛み合っていないことが分かります。要は、「今回できなかったから、次はできるようにする」と言っているに過ぎません。

成績がイマイチの子供は、このような解像度に止まっています。これが、毎日の学習シーンで繰り返されているので、成績が上がらないのです。

理想の振り返りは、次のような形です。

●反省

 「be動詞の変化について理解が不十分だった」

●次回に向けて

 ①理解が曖昧だった、be動詞、代名詞、
  現在進行形について、来週までに復習して、
  再度問題を解く

 ②授業で学んだ後に、別の問題集を解いて、
  本当に理解しているか確認する

子供だけなら、この水準の解像度で反省と対策を考えられないと思います。子供と一緒にポイントを考えてあげましょう。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか。

学年末考査は、一喜一憂するものではなく、正しく用いることが大切です。

親の捉え方次第で、認識一つで、多感な時期の子供にとって悪い影響を及ぼすことにもなります。

学校任せ・塾任せにせずに、学年末考査を通じてしっかり子供と向き合ってあげたいですね。

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