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『神様』の読書感想文

『神様』が川上弘美のデビュー作と知り、読んでみたくて積んでいた本。

想像していた話とはかけ離れているファンタジー色の濃いお話でしたが、とても好みだった。

ラストの『草上の昼食』で、再びクマが登場したことが嬉しかったのに、どこまでも切なくて、ひどくしんみりした。

『夏休み』に出てきた「小さなもの」も愛おしかったし、不思議な話が多かった。

だけど、『離さない』は、少し怖かった。
こんなものに出会ったら、離れられる人はいないだろう。魅入られるというのは恐ろしい。

色々と魅力が詰まった短篇集でした。

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