【第94回】ピダハン族から学ぶ幸せになる方法
こんにちは!トレーナー黒津です。
今回は以前読んだ本の話です。今現在も400~500人程度ブラジルのアマゾン熱帯雨林に住んでおり、その考え方が印象的なのでご紹介します。
ピダハン
「言語本能」を超える文化と世界観
ピダハン族は、ブラジルのアマゾン熱帯雨林に住む先住民の一つで、特にその独自の言語と文化で注目されています。
言語
ピダハン語は非常にユニークな言語で、世界中の言語学者から関心を集めています。特に、数詞や過去形を持たないことが特徴です。
これが大きな特徴で、「今見えているものと仲間が言ったこと」以外は言語として存在しません。
例えば、右、左など方向を指す言葉や、赤、青などの色を表すもの、神様なんてもちろん存在しません。当然無宗教です。
生活様式
主に狩猟採集生活を営んでおり、魚を捕ることや果物を集めることが重要な食料源です。
そしてシンプルな生活で所有物は非常に少なく、現金経済にはほとんど関与していません。
今が幸せなので、何か必要なものが他にあるとはまったく考えないのです。
外部の文化にもあまり興味を示さず、みんな平等で、リーダーや階級がほとんど存在しません。
注目すべき点
ピダハン族のメンバーは一般に非常に幸福で、ストレスの少ない生活を送っていると報告されています。子供も大人もいつも笑顔で暮らしています。
彼らは「時間」という概念がなく、常に現在を重視し、過去や未来についてあまり考えない独特の時間感覚を持っています。
食料なども明日の分を残すなど考えません。「明日」という現在ではない概念がないのです。
著者は一緒に住み布教しようとした
アメリカの言語学者である著者のダニエル・エヴェレットは、1977年から1983年までの6年間、ピダハン族と共に過ごしました。その後も断続的に彼らを訪問し、継続的に研究を行いました。
彼の目的は、ピダハン族にキリスト教を広め、聖書をピダハン語に翻訳することでした。
ですが一緒に生活を共にすることでだんだんとピダハン族の現世中心の哲学と彼らの幸福感に影響を受け、エヴェレット自身の宗教的信念が揺らぎ始めました。最終的に、彼はキリスト教の信仰を放棄しました。
ピダハン族から学ぶ幸福の考え方
現在を重視する
ピダハン族は過去や未来にとらわれず、現在の瞬間を大切にします。このアプローチは、ストレスや不安を軽減し、日々の喜びをより深く味わうことにつながります。
シンプルな生活
ピダハン族は必要最小限の物しか持たず、物質的な豊かさを追求しません。これにより、所有物への執着やそれに伴う心配が少なくなり、心の平穏が得られます。
共同体の重要性
彼らは強いコミュニティの絆を持ち、互いに支え合う生活をしています。これは、孤独感を減少させ、精神的な安定感を提供します。
過度な欲望の抑制
彼らは過度な欲望を持たず、必要なものだけを求めます。これにより、満足感や幸福感をより簡単に得ることができます。
マインドフルネス
ピダハン族は自然な形でマインドフルネスを実践しています。日常生活の中で、今この瞬間に集中し、外部の雑念を排除することが習慣化されています。
まとめ
現在我々の生活のなかでも、「マインドフルネス」「断捨離」「ミニマリスト」「孤独をさけるコミュニティの参加」などピダハン族のようなキーワードが出てきていますね。
改めて成功、幸せについて考える機会になればと思います。
今回は以上です。
よろしければスキ!やフォローもよろしくお願いします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?