俳句 鴻雁来の頃
海と空分かたぬままや秋夕焼
秋燈や笛の遠音のしみわたる
遠音…とおね
寒露(かんろ)二十四節気
朝夕はやや肌に寒気を感じ始め
そぞろ秋も深まりゆく
鴻雁来(こうがんきたる)七十二候
ガンが北地より飛来する頃
写真は、和菓子練切 の紅葉 と
撫子に蝶 (墨彩画)
七十二候の言葉に俳句と絵を合わせることに挑戦しています(只今52/72)
寒露 とは まだ思えないのですが、確かに明け方寒さを覚えます。また 日本の何処かでは、きっと この言葉がぴったり合う地もあることでしょう。
夕焼けの朱が 海も空も 染める一瞬 網膜に残る景色はこころまで沁み入ります。忘れ難い海辺の夕焼けは むかし 魚島から見た秋夕焼け。
家家に 灯がともる頃 微かに 『家路』らしきメロディが聞こえ 窓を開けると 誰かが リコーダーを吹いているようです。リコーダーがこんなに遠くまで いい音を響かせているのを 初めて聞いた気がします。
演奏を 味わい 暫く余韻に浸りました。まことに しみじみと 深まる秋を感じました。