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短歌 図書館

  届かない最上段の背表紙よ  
      紙魚はやすやす潜む図書館

         紙魚…しみ 紙や衣を喰む虫    


 借り出した本に 半透明の虫が挟まり死んでいます。
 祖母は 紙魚を のじ と言いました。方言でしょうか。およそ 紙魚に届かぬ世界はありますまい。
 衣なら 特に 絹 カシミヤ、  紙なら上等な和紙 が好みの なかなかの高級嗜好の虫。
歴史を経た本には 必ずと言っていいほど虫食いの跡があり、コピーしたものを読んでいると  かな文字の判別が つかなかったりします。

 
 


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