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3行日記(おじいちゃん、腰、INSIDE)
八月二十九日(火)、晴れ。
京都駅近くのでっかい商業施設の立体駐車場の入口で、交通整理をしているおじいちゃんをよく見かける。四回行けば三回はいる気がするほどなので、ほぼ毎日立っているのではないかと思う。
小柄な体格で、腰がほぼ九〇度に折れ曲がっている。片道四車線ほどの幹線道路から駐車場に入ろうと左折する車に対して、歩行者が来ていないかを確認して、曲がるタイミングをドライバーに指示するのだが、折れ曲がった腰の軸を変えずにくるくる回してあたりを見ながら、ここというときに、赤く光る指示棒を勢いよくぶるんぶるんと回している。
最近よく見かけるようになった、送風機つきの分厚い作業着を着ているとはいえ、数分外を歩いただけで頭がくらくらしてくるような炎天下のなか、こんなおじいちゃんが一日中屋外に立って大丈夫なのだろうか、と心配するようになり、その存在を気にしはじめた。
きょうの午後六時ごろ、前を通るとそのおじいちゃんがいたのだが、頭にスカーフを巻いたイスラム圏の若い女性に声をかけられていた。女性がなんと声をかけたのかは聞き取れなかったのだが、おじいちゃんは大きな声で、INSIDE! と英語で応えていた。
夜、ゴーヤチャンプルー、西瓜。チャックの散歩、神社で湧き水、飲んでいる途中にいきなり興奮して走りだす。そのまま裏手からでて、ぐるっと回って、南へ。ガード下を歩いて帰宅。帰りにスーパーによると、入り口にまたもやまつりちゃんが。これで五日連続か。