3行日記 #216(鼻に息、パフパフ、CoCo壱)
九月八日(日)、晴れ
白露、草露白、くさのつゆしろし、草の露が白く見える。
白露、胡枝悉乱、こしことごとくみだる、萩の花は乱れ咲き、あっち向きこっち向き。
昼、妻の実家でうどん、みたらし団子。家につくとおばあちゃんが、ご馳走ですねー、お手間入りですねー。鍋の底に白玉団子がひっついていた。新聞の数独を問いた。チャックとおもちゃをの引っ張り合い。妻が鼻先にふうっと息を吹きかけると、おもちゃを咥えていた口もとがゆるんでいたので、私も真似してみたら、それまで飛び跳ねながらはしゃいで遊んでいたチャックが、急に、冷めてしまった。
駅前のスーパーの二階に最近、歯医者が新しくできたのだが、きょう前を通りかかると内覧会をやっていたので、中に入ってみた。まだできたばかりなので、設備も新しくきれいな空間だった。部屋の奥がなんだかにぎやかだったので覗いてみると、なぜかガラガラ抽選会をやっていた。スタッフの家族だろうか、小学生くらいの子どもたちが店番をしている。妻がガラガラを回す、ぽとりと白い玉が落ちた。景品は歯磨き粉。次は私の番。がらがら、ぽとり、黄色い玉。わあ! 急に子どもたちが盛り上がる。今日二回目や、おめでとうございます! 右側の男の子が、左の男の子のポケットを触ると、パフパフ! とおもちゃの盛り上げる音がした。大歓迎されるまま、アルコールふきんと歯磨き粉をもらった。お風呂に浮かべるヒヨコももらった。次回の予約をとらされそうになったので、退散した。
午後、今夏初の都堂のかき氷を食べに東寺へ。妻はエイリアンを、私は黒蜜に白玉ぜんざいをトッピングした。
夕方、菊浜の盆踊り会場へ。炭坑節、江州音頭、マツケンサンバ、ジャンボリミッキーの繰り返しだった。関西の盆踊りを回っていると、毎回集まってくるひとたちの顔ぶれが、おぼろげながらわかってきた。わたしたちも覚えられているだろうか。
夜、晩ごはんの店を探しまわり、なぜかCoCo壱にたどりついた。妻は初めてだという。なかに入ると、なぜか外国の旅行客だらけだった。ホテルが近いのだろうか。アジア系、欧州系、インドっぽいひとなど、幅広かった。最寄りの駅にむかうと、座った席の前に、先ほど盆踊り会場にいたと思われる男性が座った。むこうも気づいただろうか。
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