3行日記(西瓜、岡潔、ヘンジン)
八月十九日(土)、晴れ。
午前、地蔵盆の準備で、八百屋で西瓜を、お菓子屋で詰め合わせを予約し、図書館で紙芝居を借りた。家で食べる西瓜も買った。四五〇円。実がとっても赤い。甘そうだ。図書館では取り寄せていた『生きがいについて』(神谷美恵子)を借りる。
その後、出町から高野へ。元田中の市営住宅、遊具のキリンの顔が、床に埋まっていた。そうだね、暑いもんね。ぐったりしちゃうね。ところどころで、道ばたにテントが張られ、赤ちょうちんが吊り下がっている。明日が地蔵盆というところも多いのだろう。
東大路通ぞいにある、いつも前を歩いて気になっていた喫茶店に初めて入ってみた。図書館で借りた本を読む。先日、岐阜のカフェ店主と岡潔の話をしたばかりだが、岡潔の文章とばったり出会った。店内で、左京ワンダーMAPなるものを見た。それによると、左京区は「知性/痴性・ヘンジンギャラクシー」とある。「ていねいな暮らし/カオスな暮らし」とも。京阪は伏見と左京区をつなぐ。伏見は、痴性、ヘンジン、カオスが強めだ。より郊外の匂いがする。静かでとても居心地が良かった。また来よう。
夜、鯖カレー、西瓜。やっぱりめちゃめちゃ甘かった。来週に食べるのも楽しみだ。チャックの散歩、神社で湧き水、東に向かってファミマを右に、ぐるっと回って団地を通り抜けたところで、まつりちゃんとすれ違う。チャックのことが苦手ということは知っていたけれど、苦手な理由を初めて飼い主から聞いた。黒と白い毛が混じっているのが怖いらしい。おばあちゃんのiPadにロックがかかってしまったらしく解除する。その間に無花果と麦茶をもらう。チャックは氷をばりばりとやっていた。