『アニメオタクの一級建築士が建築の面白さを徹底解剖する本。』NoMaDoS(2024・彩図社)
難しくない。読みやすい。
そしてみんながよく知る『あのアニメのあの建物』が数々登場するのでとっても面白いのだ。その中からいっこあげるとしたらやっぱ湯婆婆の油屋かなあ(世代)。
油屋の中央ってたしかにバーンと吹き抜けになっていたことを思い出す。ああいうのをボイドと言うらしい。そしてこのボイド「建物内に体験を作り出し利用者の動線をデザインする」のだそう。
建築において縦移動を可能にするのは床の穴(ボイド)。っはー、なるほど。たしかに油屋にも物凄危険そうなエレベーターがありました!
吹き抜けにかかっている橋や、上階から見下ろした時に眼下に広がる丸見えのお風呂だとかは、落ちたら死にそうな橋をガクブルしながら渡れる体験や、大根の神様が湯船につかっておられる様子を覗き見できる体験などなどを提供してくれる。
先日Мが丘図書館で読んだ平屋の本。
中庭はわかりやすいボイド。じゃ、扉のないキッチン裏動線は?
それから、リビングの一部をL字型にしてL字のくぼみスペースに床と高さをあわせたデッキを配置、内と外とをつないで空間に広がりをもたせるっていう提案もあったけど、こういうのもボイドってことでいーんだろうか?
ボイドってわくわくする空間を作るためのテクニックなのかも。
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