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『そもそも民主主義ってなんですか?』宇野重規(2022・東京新聞出版)

民主主義の進んだ社会は平等化が進み、これまで自分の考え方や価値観に影響を与えていた高い身分の人、家長や長老といった「権威」が存在しません。
けれど、結局、人は思考のよりどころとして、新たな権威を求めるのではないか。人と人が平等で、どの人も同じ人間であるなら、新たな権威となるのは「多数者の声」であるとトクヴィルは考えました。
もしも多数者の声が自分と違った意見だったら、民主的社会の個人は多数者の意見に抵抗できるでしょうか。もしかすると、多数者によって個人は圧し潰されてしまうかもしれません。
トクヴィルはこのことを「多数者の暴政」と表現しました。

先人たちの民主主義 世界編12
トクヴィルが指摘した民主主義の危険性

やっぱり今はこれじゃないでしょうか。

ここ読みながら、先日次女が「ねえママ、世界に存在する全動物の中で一番家畜化に向いてるのは人間なんだって!」と教えてくれたことを思い出した。ソースはネット。最後に「ま、ホントかどーかはわからないけどね」と付け足した次女を褒めてやりたくなった。
エライっ、エライぞ。その一歩距離を置いておく姿勢は大切だ。
ついでに「羊の群れにヤギ」のエピソードも思い出す。こっちのソースは忍たま乱太郎。臆病な羊の群れには彼らよかちょっぴり勇敢なリーダーが必要らしい。

羊の群れが民主主義をベストな状態にもってゆくにはどーすれば?

古代ギリシアで第一歩を踏み出した民主主義の歴史は、すでに2500年を越えるのだそう。
ヤギ側にどーーっしてもベストな解決策がみつからないのなら、次は羊一頭一頭のポテンシャルを底上げしてゆくしかないのでは?・・・なあんて(^^ゞ
(※素人の感想です)

かしこい羊を目指して、さしむき読書しよ。


105/200 2024.4.28.

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